goo blog サービス終了のお知らせ 

ゆうわファミリーカウンセリング新潟 (じーじ臨床心理士・赤坂正人)     

こころと暮らしの困りごと・悩みごと相談で、じーじ臨床心理士が新潟市で公園カウンセリングなどを相談、研究しています

キーツさん・シェイクスピアさん・村上春樹さん-じーじのじいじ日記・セレクト

2024年08月27日 | じいじ日記を書く

 2019年の日記です

     *

 ここ何日か、ブログにコメントを書いたり、リコメントをもらったりして、いろいろと勉強になることが多かった。

 ことの発端は、詩人キーツさんのいう消極的能力という、わからないことに耐える能力、の大切さを精神分析の人たちがシェイクスピアさんなども挙げて論じている点。

 そんなことから、じーじも今ごろになって、シェイクスピアさんを読んでみようと(恥ずかしながら、実はまだきちんと読んだことがないのです(!))、先日、ハムレットの文庫本を注文してみた(ところで、じーじは一番安い(?)福田恒存訳を注文したが、今は誰の翻訳がいいのかよくわからない。お薦めの翻訳本をご存じのかたは教えてください)。

 そんなこんなで、キーツさんとシェイクスピアさんが気になっていたところで、しかし、そんなことはもうすでに学生時代から先刻ご承知というかたが複数おられて、改めて自分の勉強不足を反省させられた次第。

 しかも、さらに、追い打ちをかけるように(?)、村上春樹さんとシェイクスピアさんの共通性を教えてくださったかたがおり、言われてみれば頷けるところがあって、ますますシェイクスピアさんへの興味と期待が高まってきた。

 早くハムレットを読みたいし、リア王やオセローも読みたいな、と思う今日この頃である。        (2019.1 記)

     *  

 同日夕方の追記です

 その後も、シェイクスピアさんの文庫本の安いのを探したり、松岡和子さんという人が文庫本で翻訳をしているのが全集になっていることがわかったりするうちに、なんとわが家の本棚に河合隼雄・松岡和子『怪読シェイクスピア』増補版(2011・ちくま文庫)があることを思い出し(我ながらすごい!)、探してみたら、見つかる。 

 さすがは河合さん!、そして、じーじ(?)。

 よくわからないままに読んでいたわけだ。えらい!えらい!(ほとんど覚えていないが…)。

 さっそく再読。楽しみ、楽しみ。

 これだから読書はやめられない。        (2019.1記)

     *

 ゆうわファミリーカウンセリング新潟(じーじ臨床心理士・赤坂正人・個人開業)のご紹介

 経歴 1954年、北海道函館市に生まれ、旭川市で育つ。旭川東高校に進学するも、1年で落ちこぼれる。  

    1977年、某四流私立大学文学部社会学科を卒業。浦和、新潟家庭裁判所などで家庭裁判所調査官として司法臨床に従事する。  

    2014年、定年退職間際に放送大学大学院(臨床心理学プログラム・修士)を修了。 

    2017年、臨床心理士になり、個人開業をする。

 仕事 個人開業で、心理相談、カウンセリング、心理療法、家族療法、遊戯療法、メールカウンセリング、面会交流の援助などを相談、研究しています。

 学会 精神分析学会、遊戯療法学会会員

 論文「家庭裁判所における別れた親子の試行的面会」(2006・『臨床心理学』)、「家庭裁判所での別れた親子の試行的面会」(2011・『遊戯療法学研究』)ほか 

 住所 新潟市西区

 mail  yuwa0421family@gmail.com   

コメント (2)

川上未映子『あこがれ』2018・新潮文庫-真っ直ぐな小学男子と小学女子の物語です

2024年08月27日 | 小説を読む

 2018年夏のブログです

     *  

 川上未映子さんの小説『あこがれ』(2018・新潮文庫)を読みました。

 これも旅先の旭川の本屋さんで見つけて買いました。

 川上さんの小説を読むのは、これが初めて(川上さん、ごめんなさい)。

 美人ちゃんなので、美人恐怖症(?)の傾向があるじーじは、なんとなく近づかなかったのですが(川上さん、ふたたびごめんなさい)、昨年、村上春樹さんに果敢にインタビューをした対談集『みみずくは黄昏に飛びたつ』(2017・新潮社)を読んで、すごいな、と思い、いつか小説も読みたいな、と思っていました。

 いい小説です。

 小学男子と小学女子をめぐる物語ですが、世間の見方と少し違うものの見方をするこの二人を、周りのおとなたちが限界を抱きつつも、よい距離感を持って接してくれて(今どき、こんないいおとなたちはいないかもしれません)、そんなある意味、「抱える環境」(ウィニコット)の中で成長をしていきます。

 当然、苦しいことのほうが多くなりがちです(なぜなら、周りに流されて、何も考えずに動くほうが楽ですから…)。

 泣いたり、あきれたり、怒ったりしながら、それでもお互いや周囲の友達の存在に勇気づけられて、時々、笑いにも誘われます。

 具体的なあらすじはあえて書きません。

 しかし、やはり苦しいことにたびたび出会います。

 決してハッピーエンドではありません。

 苦しい中での小さな救いや小さなほほえみがいかに大切か、を考えさせられます。

 そして、読後感はすがすがしいです。

 こんな小学生たちを少しでも守り、応援できるようなおとなでありたいな、と思いました。 (2018.8 記)

 

コメント