ヨシムラ・サイエンス・ラボ

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マヨネーズと押出加工

2015年06月21日 | 金属
伝統工芸と身近なものを材料科学でサイエンスするヨシムラ・サイエンス・ラボです。

日常生活の中で、みなさんが押出加工(おしだしかこう)という言葉を耳にする機会は少ないと思います。
押出加工とは、特定の形状からなる穴の開いた金型に材料を通して成形する加工方法で、例えばアルミ製の窓枠や塩ビ管など様々なものが形作られており、重要な加工方法と言えます。

そこで今回は、押出加工についてイメージしにくい方のために、身近な家庭の事例としてマヨネーズなどのチューブ調味料を例にして押出加工を説明したいと思います。

マヨネーズが入ったチューブ容器に手で圧力をかけると、マヨネーズが容器先端の星形状の穴から押出されて、断面が星形状のマヨネーズが容器先端から連続的に出てきますよね。


この様にマヨネーズがチューブ容器から容器先端形状に沿った形状で連続的に出てくるのが、いわゆる押出加工の原理なのです。

少しは、押出加工をイメージできたかな?

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