ヨシムラ・サイエンス・ラボ

身近な物を材料視点で解説「サイエンスライター」
銅の良さを伝え広める「伝銅師」、金属のお悩みへの相談「メタルソムリエ」

これも銅からアルミニウムへの代替の事例でしょうかね

2023年07月17日 | 金属 よもやま話
伝統工芸と身近な物を材料科学するヨシムラ・サイエンス・ラボです。

今回は、硬貨のお話です。
韓国では、2006年までは黄銅の10ウォン硬貨が発行されていたそうですが、銅高騰に伴って素材価値が高くなってしまい、
10ウォンの額面よ高くなり、10ウォン硬貨は銅めっきアルミニウムの硬貨に改められたそうです。
これも銅からアルミニウムへの代替の事例でしょうかね。

ちなみに、今日の妻とのお買い物の際に、骨董屋さんの横を通った際に、古銭の山を発見。
ガサガサ古銭の山を確認すると、ありました! 10ウォン硬貨!
確かに、表裏面は銅色、切断面は銀白色になっており、銅めっきされたアルミニウム板材を打抜いて作られたんですかね。



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エアコン × オールアルミニウム化

2023年07月17日 | 身近な金属製品
伝統工芸と身近な物を材料科学するヨシムラ・サイエンス・ラボです。

これからの真夏の暑い日に活躍してもらうために、今日はお部屋のエアコン清掃を行ってもらっています。
アルミニウム合金からなるフィンと、冷媒を流す銅製の円管がむき出しになっていたので、パシャリと1枚。


最近、これまで銅製であった冷媒を流す円管もアルミニウム合金への代替が進み、オールアルミニウム化になっていくようです。

銅の高騰とコスト競争力強化への対応による銅代替。
こればっかりは、メーカーであれば致し方ないでしょうね。
銅マニアの私にとっては、残念です。。。

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EVや送電線に使われる「銅」、非鉄金属大手や商社が調達に注力

2023年07月16日 | 金属 よもやま話
伝統工芸と身近な物を材料科学するヨシムラ・サイエンス・ラボです。

先週7月13日の読売新聞に衝撃的な記事が載りました。

「EVや送電線に使われる「銅」、非鉄金属大手や商社が調達に注力」のようです。
その背景には、2050年の銅需要が3677万トンに対して、同年の銅鉱山からの供給は2370万トンとなっており、
不足分を補うリサイクル材(スクラップ材)として約1300万トンが必要と予想されており、その量は2022年の約3倍だそうです。

鉱石から製錬して得られる電気銅と比べて、二酸化炭素原単位が低いリサイクル材(スクラップ材)。
今後、リサイクル材(スクラップ材)の争奪戦が始まりそうですな。

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天からの恵み × 鉄

2023年07月14日 | 金属 よもやま話
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ようやく、念願の「隕鉄」を手に入れました。



天からの恵み。人類が初めて手にした鉄。鉄の原点。超徐冷によるウイッドマンステッテン組織。純鉄ではなく鉄ーニッケル合金。・・・
さまざまな表現のある隕鉄!

樹脂埋め・研磨、腐食して、金属組織を観察してみたい。

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なぜ韓国のお箸はステンレス??

2023年07月10日 | 身近な金属製品
伝統工芸と身近な物を材料科学するヨシムラ・サイエンス・ラボです。

先週末に娘が、会社の同僚と韓国に行ってきたようです。
金属マニアのオヤジのために、食事の際のステンレス製のおはし、スプーン、カップの写真を送ってくれました。


にしても、なぜ韓国のお箸はステンレスなんでしょうかね?
キムチの酸でおはし腐食しちゃうから?? 冗談。

理由をご存じの方、教えて下さいな。

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100円ショップ × ステンレススプーン

2023年07月02日 | 身近な金属製品
伝統工芸と身近な物を材料科学するヨシムラ・サイエンス・ラボです。

先日、ぶらりと近所の100円ショップに行ってきました。
その時に目に留まったのが、ステンレススプーン!
その材質は、磁石を近づけるとくっつくので、高級ステンレスのオーステナイト系ではなさそうですが、驚きはその鮮やかな色合いです!
ステンレスと言えば、一般的に銀白色のものが多いですが、赤銅色、黄金色、レインボーカラーと、多種多様です。


ステンレス鋼の加飾は、薬液を使用する湿式やドライコーティングの乾式など様々な方法がありますが、一般的にドライコーティングは減圧下のチャンバー内で処理されるため、コスト高の処理方法として知られています。
今回のスプーンの仕様説明に「チタン」と書かれていましたので、仮に、この表面処理がチタン系化合物のドライコーティングとすれば、100円ショップの商品に展開できるドライコーティングのコスト競争力が素晴らしいですな。


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