ヨシムラ・サイエンス・ラボ

身近な物を材料視点で解説「サイエンスライター」
銅の良さを伝え広める「伝銅師」、金属のお悩みへの相談「メタルソムリエ」

サイエンス・アイ新書 「知られざる 鉄の科学」

2021年12月25日 | サイエンス
伝統工芸と身近な物を材料科学するヨシムラ・サイエンス・ラボです。

今更ですが、最近、"Kindle"をよく使っています!
欲しい書籍をAmazonで購入する場合、単行本の他にKindle版(電子書籍)もあるときは、Kindle版(電子書籍)を選ぶことが多いです。

最近、Kindle版(電子書籍)で購入した書籍は、サイエンス・アイ新書の「知られざる 鉄の科学」です。
パラパラと確認したレベルですが、鉄の歴史、特性、物づくり、日本刀、生命など、読みやすい内容になっているようです。

今日の午後から大雪となる予報なので、外出せずに、暖かい部屋でじっくりと読んでみようと思います!

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原材料から金属製品ができるまで 図解よくわかる金属加工』(日刊工業新聞社)※2021年9月発刊


トコトンやさしい金属材料の本』(日刊工業新聞社)


銅のはなし』(技報堂出版)


身近なモノに隠された金属のヒミツ パパは金属博士!』(技報堂出版)


『ツールエンジニア 生活を支える金属 いろはにほへと』 (大河出版)

ツールエンジニア モノづくりを支える金属元素 いろはにほへと』 (大河出版)新規
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ボランティア講師への応募

2021年01月24日 | サイエンス
伝統工芸と身近な物を材料科学するヨシムラ・サイエンス・ラボです。

富山県では、県民一人一人が生涯を通じて楽しく学び、学習成果を社会に還元して社会貢献できる、未来への希望に満ちた富山県の創造をめざして、富山県民生涯学習カレッジが生涯学習推進の中核的機関として生涯学習事業を実施しています。

久しく、サイエンスコミュニケーターとしての活動を行っていませんでしたが、
2021年度に富山県民生涯学習カレッジが主催する「自由塾」のボランティア講師の募集がありましたので、応募しました。
もちろん講義は、身近な事例を用いながら金属に関する内容を分かりやすく説明する内容を予定しています!

無事、ボランティア講師として決定しましたら、本ブログで日程などを紹介したいと思います。
お楽しみに!

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トコトンやさしい金属材料の本』(日刊工業新聞)


銅のはなし』(技報堂出版)


身近なモノに隠された金属のヒミツ パパは金属博士!』(技報堂出版)


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太陽系 × ケイ素(シリコン)

2020年12月20日 | サイエンス
伝統工芸と身近な物を材料科学するヨシムラ・サイエンス・ラボです。

本日は、知り合いから教えてもらった、面白く読めた書籍を紹介します。
それは、講談社から出版されているブルーバックスシリーズ「三つの石で地球がわかる」です。

書籍の中で興味深く読めたのは、”地球にはなぜケイ素が多いか?”の部分でした。
石の主成分は、ケイ素と酸素であり、その主成分の1つであるケイ素が地球に多く存在する理由について解説されていました。
地球には、ケイ素の他に酸素やマグネシウム、鉄などが、太陽系の木星以降の惑星より多く存在しているそうです。
これは、超新星の爆発時に、引力によって、密度の高い重い元素ほど太陽の近くに存在し、密度の低い軽い元素ほど遠くに分布したためだそうです。
ケイ素はシリコンとも呼ばれ、アルミニウムへの添加元素としても有用な元素で、ADC12に代表される鋳物用アルミニウム合金にも使用されています。
また、サッシなどに使われている6000系アルミニウム合金においても、ケイ素は強度面で貢献しています。

アルミニウムの添加元素で重要なケイ素(シリコン)。
その存在は、太陽と地球との位置に関係していたんですね!

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トコトンやさしい金属材料の本』(日刊工業新聞)


銅のはなし』(技報堂出版)


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コガネムシ × 金属色

2020年08月15日 | サイエンス
伝統工芸と身近な物を材料科学するヨシムラ・サイエンス・ラボです。

本日は、「構造色」についてです。

今日、妻との買い物に出かけようと玄関に出ると、足元に金属調に光り輝くコガネムシを見つけました。


コガネムシの金属調の色は、微細な構造による光のブラッグ回折や干渉によるもので「構造色」と呼ばれます。
同様の構造色は、コガネムシの他に、タマムシやモルフォチョウでも見られます。

この構造色を利用した、ステンレス表面を酸化させてさまざまな色に発色させる技術も開発されています。
このような自然の本質を見きわめ、自然のすごさを賢く活かす技術のことを、「ネイチャーテクノロジー」と呼びます。

ネイチャーテクノロジー。
技術開発を行う上で、参考にしたいですね。

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トコトンやさしい金属材料の本』(日刊工業新聞)


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書籍「長持ちの科学」

2020年08月11日 | サイエンス
伝統工芸と身近な物を材料科学するヨシムラ・サイエンス・ラボです。

今日はお盆休み4日目! 皆さんはいかがお過ごしですか?
自宅で読む書籍を借りに自宅近くの富山市立図書館に行ってきました。
本日は、その書籍のご紹介です。

それは、おもしろサイエンスシリーズ「長持ちの科学」(日刊工業新聞社)です。

ちょっと珍しい書籍名だったので、つい手に取ってしまいました。

書籍では、大量生産・使い捨ての時代から良い製品を長く大事に使っていく時代に変わりつつある中で、長もちさせるための技術を伝統工芸やインフラ設備に視点を広げて取り上げられています。

さすが、日刊工業新聞社のおもしろサイエンスシリーズだけあって、すごく読みやすかったですし、材料技術者として参考になりました。
皆さんもいかがですか?

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トコトンやさしい金属材料の本』(日刊工業新聞)


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歴史 × 金属加工

2020年08月02日 | サイエンス
伝統工芸と身近な物を材料科学するヨシムラ・サイエンス・ラボです。

最近、個人的に興味を持って調べていることは、「金属加工の歴史」についてです。

昨年執筆した「トコトンやさしい金属材料の本」にて、
人類の金属との出会いが紀元前7000~8000年頃にほぼ純粋な金属からなる金や自然銅、さらには隕鉄(隕石)であったことを解説しました。
その際に、様々な文献や書籍を調べましたが、今回もその流れで、「金属加工の歴史」を調べています。

金属加工は、金属を溶かして固める「鋳造」、工具で金属を叩いて形を付与する「鍛造」、金属同士をくっ付ける「接合」など、様々な方法がありますので、
楽しみながら進めています。

まとまりましたら、皆さんにご紹介しますね!
お楽しみに。

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トコトンやさしい金属材料の本』(日刊工業新聞)


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花火 × 銅

2020年07月26日 | サイエンス
伝統工芸と身近な物を材料科学するヨシムラ・サイエンス・ラボです。

昨日、妻と買い物に出かけた際に、スーパーマーケットに花火コーナーが設置されているのを見かけました。
いよいよ夏ですね!
娘も息子も大きくなり、今では一緒に花火をすることもなくなりましたが、夏に家族で花火を楽しんだ思い出がよみがえります。


花火は、金属の炎色反応を利用したもので、
黄色はナトリウム、緑色はバリウム、赤色はストロンチウム、そして、青色は銅、です。

ネットで調べると、家庭での炎色反応の実験についても紹介されていました。
※注意!
・火を扱うのでやけどに注意して、水で湿らせたタオルを置いておき、もしもの時は、広げてかぶせると火を消すことができます。
・大人といっしょに実験してください。


ご家族との花火大会もいいですが、炎色反応実験もいかがですか?

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トコトンやさしい金属材料の本』(日刊工業新聞)


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Stay Home ☓ お勧め動画

2020年05月05日 | サイエンス
伝統工芸と身近な物を材料科学するヨシムラ・サイエンス・ラボです。

今日は、ゴールデンウイーク4日目、5月5日のこどもの日です。
新型コロナウイルス感染予防の観点から、Stay Homeが言われており、皆さん、ご自宅にいらっしゃることも多いことかと思いますが、いかがお過ごしでしょうか?
心なしか、「ヨシムラ・サイエンス・ラボ」のこのブログへのアクセス数も、日頃より増えたような感じもしています。。。

おうちでの楽しみ方として、Youtubeの様々な動画がテレビで紹介されていますが、「ヨシムラ・サイエンス・ラボ」のおすすめ動画は、
サイエンスチャンネル」です。

私たちの身の周りにある「モノ」のできあがる姿をビデオで追った「メーキング・ムービー」で、最新の科学技術と伝統の技によって「モノ」が作り上げられる過程を映像で紹介されています。

私のおすすめは、「スパゲッティー、マカロニができるまで」です。
アルミサッシなどを製造する金属の押出と同じ製法で、スパゲッティーやマカロニが作られています!

違う業界の物づくり方法、参考になりますね。

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チコちゃんに叱られる! × 白金合金

2018年09月23日 | サイエンス
伝統工芸と身近な物を科学するヨシムラ・サイエンス・ラボです。

最近、お気に入りのテレビ番組があります。
それは、NHKで放送されている「チコちゃんに叱られる!」です。
5才のチコちゃんから問いかけられる雑学クイズ番組で、私に取ってリラックスして見る番組の1つになっています。

昨日の朝の放映で、「1グラムって何?」というクイズで、産業技術総合研究所で研究されているシリコン球を用いた、重さの単位「キログラム」の基準を定める新手法が紹介されていました。
その背景には、現在使用しているパリ郊外に保管される基準重さの分銅重量が少しずつ変化し始めていることが要因だとか。。。

ちなみに、現在の基準重さの分銅に関する文献を調べてみると、
現在の分銅は、
1879年のイギリス(Johnson-Matthey合金←金属屋なら聞いたことがあるかと)で鋳造された白金90%-イリジウム10%合金が用いられているようで、その不変性、均質性、かたさ、高い弾性係数、比較的小さな膨張係数、良好な研摩仕上げなどの特性から採用されたそうです。

今回は、雑学クイズ番組「チコちゃんに叱られる!」を発端に、基準重さの分銅の材質についてのご紹介でした。

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鉱物 × お菓子

2018年07月01日 | サイエンス
伝統工芸と身近な物を科学するヨシムラ・サイエンス・ラボです。

金属は、酸素や硫黄等の化合物である鉱物を製錬して得られています。
それらの鉱物は、青や緑、など、カラフルな美しい色調を有する鉱物が少なくありません。
例えば、マラカイトや孔雀石の名前で知られる銅鉱物は、その深緑色が美しさから、アクセサリーにも用いられています。
マラカイトは、基本的には銅製品に発生する緑青と同じで、緑青の色を思い浮かべて頂くとマラカイト色をイメージできるかと思います。

さて、ちょっと驚きな題名からなる書籍を見つけましたので、紹介します。
その題名は、「鉱物のお菓子」。
琥珀糖や洋菓子で、カラフルな鉱物を模擬して作るレピシ本で、巻末には鉱物の結晶の形を模擬するカット方法も書かれています。
食べられる鉱物があるのかと思わせる書籍名でしたが、金属屋も楽しむことができる書籍です。


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チョコレートを科学する

2018年06月24日 | サイエンス
伝統工芸と身近な物を科学するヨシムラ・サイエンス・ラボです。

本日は、書籍の紹介です。
チョコレートについて科学的な視点で書かれており、興味深く読むことができました。
特に、以前のブログで紹介した「テンパリング(熱処理)」や古くなったチョコレート表面の粉吹きについて、ココアバターの結晶の観点から分かりやすく書かれていました。

ご興味のある方には、ぜひお勧めします。


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チョコレート×金属 板チョコ成形は鋳物づくりと同じ

2017年07月02日 | サイエンス
伝統工芸と身近な物を科学するヨシムラ・サイエンス・ラボです。

前回紹介した書籍「チョコレートの科学」から、本日は板チョコの成形についてです。

板チョコは、溶融したチョコレート生地を成形型に流し込み、冷却固化後に成形型から剥離して製造されており、モールド成形とも言われるようだ。
その冷却工程は、初期段階では徐冷、第二段階では急冷が好ましい様です。初期段階で徐冷しないと「ファットブルーム」と呼ばれるココアバターの白色結晶が表面に浮き出てくるそうです。

形に入れての凝固、凝固過程の冷却速度制御など、板チョコづくりは金属鋳物の作り方と同じですね。

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チョコレート×金属

2017年06月19日 | サイエンス
伝統工芸と身近な物を科学するヨシムラ・サイエンス・ラボです。

本日は面白い本のご紹介です。
その名は、「チョコレートの科学」です。


以前にも紹介しましたがテンパリングと呼ばれる熱処理や、モールド成型をはじめとする成型加工など、チョコレートは金属の加工技術と似ている部分が多々あります。
興味深く読ませていただきました!

次回以降、紹介したいと思います。
お楽しみに!

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ox-hide ingot 牛革インゴット?(大英博物館×銅 その1)

2016年09月04日 | サイエンス
伝統工芸と身近な物を科学するヨシムラ・サイエンス・ラボです。

ご無沙汰していました!
実は、8月の夏休み中、家族とイギリス ロンドンに行ってきました。
その時に仕入れた金属関係の情報を数回にわたって紹介します!

今回は、その1回目。
大英博物館に展示されていた「紀元前の銅地金」です。



写真は銅の発祥の地であるキュプロスで発見されたもので、紀元前1600~1200年に地中海で用いられたもので、重さは約37kg、持ち運び安く突起が付いてます。
その形状は乾かすために伸ばした牛革ににていることから、ox-hide ingotと呼ばれています。

銅マニアの私にとっては、感動! でした。

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今年もよろしくお願いします さて、今年の第一弾は「使い捨てカイロ」

2014年01月03日 | サイエンス
伝統工芸と身近なものを材料科学でサイエンスするヨシムラ・サイエンス・ラボです。
昨年は、サイエンスカフェ伊丹、富山県民カレッジ、サイエンスカフェとやまをはじめとする、サイエンスカフェ関係のみなさまにはお世話になり、ありがとうございました。
今年も、ヨシムラ・サイエンス・ラボとして、引き続き、活動していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

さて、今年の「身近なモノを金属の観点から紹介」の第一弾は「使い捨てカイロ」です。

カイロは、使いたい時にさっと温まり、冬の寒い時期の必需品ですよね。


カイロは漢字で「懐炉」と書き、江戸時代までは暖めた石を懐に入れた「温石(おんじゃく)」がルーツといわれています。
温かくなる原理は、実はくぎが錆びるのと同じ、「錆び」なのです。
というのは、カイロの中を見てみると黒い粉が入っていますが、それは、鉄粉、水・塩、活性炭なのです。
カイロの袋を開けてもむと、鉄粉 + 水 + 酸素 ⇒ さび の反応が進み、熱が発生するのです。

このように、実は、使い捨てカイロも金属が関係しているのです。

今年も、どんどん紹介していきますので、みなさん、お楽しみにね。