ヨシムラ・サイエンス・ラボ

身近な物を材料視点で解説「サイエンスライター」
銅の良さを伝え広める「伝銅師」、金属のお悩みへの相談「メタルソムリエ」

2012年ウイングウイング祭

2012年10月26日 | お知らせ
伝統工芸と身近なものを材料科学でサイエンスするヨシムラ・サイエンス・ラボです。

先日、講演をさせて頂いた富山県民生涯カレッジ 高岡地区センターにて、2012年ウイングウイング祭が開かれています!
今日から明後日日曜日までです。
色々な催し物が企画されています。

皆さんもぜひご参加されてはいかがでしょうか。

http://www4.tkc.pref.toyama.jp/takaoka/topics_detail.phtml?Record_ID=8440c6c51b5fae63c77a8f2ab3cb77ae&TGenre_ID=

365日 Charming Everyday Things

2012年10月21日 | お知らせ
伝統工芸と身近なものを材料科学でサイエンスするヨシムラ・サイエンス・ラボです。

昨日は、久しぶりに家族そろって金沢に。
目的は、金沢21世紀美術館で開かれている「365日Charming Everyday Things」です。
日本の知恵や伝統の技が込められた素晴らしい365点の日用品を、365日の日めくりカレンダーにそって紹介されていました。




これから数回にわたり、「365日Charming Everyday Things」で展示・販売されていた商品を、サイエンスを織り交ぜながら紹介してまいります。
皆さん、お楽しみに。

ワインと金属(最終回)

2012年10月19日 | 漆塗り
伝統工芸と身近なものを材料科学でサイエンスするヨシムラ・サイエンス・ラボです。

ボジョレーヌーボの解禁である来月の第三木曜日(11月15日)も間近ですので、伝統工芸からちょっと離れて、ワインと金属について全3回でご紹介しています。

今日は、その最終回。
ワインと鉛についてのお話をしたいと思います(参考文献 「毒性元素 謎の死を追う」丸善㈱)。

人体に対する鉛の有害性についてはご存知の方も多いかもしれません。
電子機器の内部回路に使われるハンダと呼ばれる、金属同士をくっつける接着剤には鉛が含まれていました。
そのハンダに鉛が含まれる理由は、溶ける温度を下げる作用があるためです。
蛇口などの水道金具にも鉛が含まれていました。これは、溶かしてかためた後にスイスイと削りやすくするために鉛が含まれていました。
最近になり、鉛の人体に対する有害性が問題となり、前者も後者も鉛を含まない金属への代替が進んでいます。

この様な有害な鉛。
実は、古代ローマで甘味料として使用されていたようです。
当時のローマでは鉛の怖さを知らなかったんでしょうね。

酸化してしまったワインを鉛製のお鍋で煮詰めると、お砂糖に似た白い物質が出来上がるそうです。
この白い物質はは酢酸鉛というもので、はちみつと並ぶ当時のデザート用甘味料だったそうです。
諸説いろいろありますが、鉛中毒がローマ帝国滅亡の原因の一つだったとか。。。


さて、全三回でワインと金属についてご紹介しましたが、いかがでしたか?
今後も季節と関連させた身近な金属ネタをご紹介していきます。
お楽しみに!

県民生涯学習カレッジに行ってまいりました!

2012年10月17日 | サイエンスカフェ
伝統工芸と身近なものを材料科学でサイエンスするヨシムラ・サイエンス・ラボです。

本日、県民生涯学習カレッジ 高岡地区センターで開かれた「ふるさと発見講座」にて、『身近なモノに隠された金属のヒミツ』と題してゲスト講演してまいりました。
サイエンスコミュニケーターとしての講演では、本日が(祝)地元デビューです。

高岡前にあるドラえもんの銅像を横目に、会場のウイング ウイング高岡に向かいました。

県民生涯学習カレッジ 高岡地区センターの皆様とのご挨拶のあと、いざ!会場に。

会場には数十人の方々で、小生よりもお年上の方ばかり!
緊張しましたが、身近なモノとして、携帯電話、ボールペン、アルミニウム缶、カトラリーなどなどの事例を用いて、それを形作っている金属について分かりやすさを重視して説明するようにしました。

ご聴講頂いた今回が金属にご興味を持っていただく機会の一つになればと思います。
足元の悪い中、ご参加くださった皆様、ありがとうございました。
また、県民生涯学習カレッジ 高岡地区センターの皆様には、このような機会を頂き、感謝いたします。ありがとうございました。

今後もサイエンスコミュニケーターとして、地元密着型で進めてまいります。
どうぞよろしくお願いします。

ワインと金属(第二回)

2012年10月16日 | サイエンス
伝統工芸と身近なものを材料科学でサイエンスするヨシムラ・サイエンス・ラボです。

ボジョレーヌーボの解禁である来月の第三木曜日(11月15日)も間近ですので、ワインと金属について全3回でご紹介しております。
本日はその第二回目で、浸せばたちまちワインが熟成してしまう不思議な金属についてです。

ワインは種類にもよりますが、瓶に詰められた後に熟成が進み、風味が変化すると言われています。
そのために、数十年物のワインが高値で取引されますよね。
そんな熟成されたワインの風味を簡単に作り出せれば、時間もかからず便利ですよね。
実は、そんな道具があるようです。
それは、特殊な金属が先端についたスプーン状の道具で、それをワインに浸すと、浸した時間だけ熟成度合が増すそうです。
例えば、5秒浸すと5年の熟成っていう感じに。。。

なんだか魔法の様なお話ですね。

第7回 芝浦工業大学テクノロジーカフェのご案内

2012年10月15日 | サイエンスカフェ
伝統工芸と身近なものを材料科学でサイエンスするヨシムラ・サイエンス・ラボです。

私の母校の芝浦工業大学にて9月に開かれた第5回芝浦工業大学 テクノロジーカフェにて「身のまわりのモノに隠された金属のヒミツ」と題して講演させていただきましたが、来る11月20日に第7回芝浦工業大学 テクノロジーカフェが開催されます。

詳細は次の通りです。
http://www.shibaura-it.ac.jp/event/detail/id/2653/publish/1/

【日 時】 2012年11月20日(火) 18:30~20:00

【内容】  人ができなことができるロボット

【話し手】 佐藤 知正(さとう ともまさ)
      東京大学大学院 教授
      芝浦工業大学SIT総合研究所 客員教授

◆会 場
〒104-0051
   東京都中央区佃2-1-6 リバーシティM-SQUARE 7階

◆事務局
   芝浦工業大学 SIT総合研究所 
   佃イノベーションスクエア事務局
     TEL:03-5859-8670 FAX:03-5859-8671 
     E-mail:tsukuda@ow.shibaura-it.ac.jp


進化し続けるロボット!
お近くの方は、ぜひご参加ください。

私も東京近郊に住んでいたら、行きたかったなぁ~。

ワインと金属(第一回)

2012年10月14日 | サイエンス
伝統工芸と身近なものを材料科学でサイエンスするヨシムラ・サイエンス・ラボです。

ボジョレーヌーボの解禁である来月の第三木曜日(11月15日)も間近ですので、伝統工芸からちょっと離れて、ワインと金属について全3回でご紹介したいと思います。

一回目の今日は、ワインと超伝導についてです。
特定の金属を赤ワインや白ワインでグツグツと煮ると「超伝導」と呼ばれる電気抵抗がゼロになる物質が出来上がるという現象が見出されたそうです(2012年10月7日 日本経済新聞より)。

小学校の理科の実験で、乾電池と豆電球を使って、身近なモノ、例えば釘やスプーン、お茶碗などを使って電気の流れやすさを調べた記憶はありますよね。
これは、物質の種類によって電気の流れやすさ(電気抵抗)が異なることが原因です。
世の中のモノは大なり小なり電気抵抗の違いはありますが、この電気抵抗が全くのゼロになる物質もあります。
これを「超伝導物質」と呼びます。
この超伝導物質は、病院で体内を透かして見るMRI(核磁気共鳴画像)にも応用されています。

このような「超伝導物質」が、赤ワインや白ワインでグツグツと煮ると出来上がってしまうというのです。
その物質は、鉄とテルルという元素を混ぜ合わせたもので、物質中に含まれれる余分な鉄が溶けだしてワインに含まれるリンゴ酸とくっ付くことによって超伝導物質に生まれ変わるそうです。

なんだか不思議ですね。

次回は、浸せばたちまちワインが熟成してしまう不思議な金属についてです。
おたのしみに。

本日はイベントがいっぱい

2012年10月08日 | お知らせ
伝統工芸と身近なものを材料科学でサイエンスするヨシムラ・サイエンス・ラボです。

本日の富山は、朝から快晴!
せっかくのお天気の良い休日ですので、気軽に行けそうな伝統工芸に関するイベントをネットで調べてみました。

・高岡2012クラフト展
富山県高岡市にある高岡大和で開かれている、全国から募った入選作品の展示販売展で、本日が最終日
http://www.daiwa-dp.co.jp/tenpo/takaoka_evnt/data//1348276336.html

・おしゃれメッセ2012
石川県金沢市の広坂周辺(21世紀美術館、しいのき迎賓館)で開かれている、金沢発のライフスタイルを発信するメッセで、10月21日まで開催
http://oshalemesse.com/


お天気の良い本日午後にでもお出かけされてはいかがですか?
私もいってみようかなぁ~。

MagContainer

2012年10月07日 | お知らせ
伝統工芸と身近なものを材料科学でサイエンスするヨシムラ・サイエンス・ラボです

テレビ東京系の番組で「ガイアの夜明け」っていう番組をご存知ですか?
様々な業界をドキュメンタリータッチで紹介する番組で、私が良く見る番組の一つです。
残念ながら、テレビ東京系の放送局のない富山県ではOn Timeで番組を見ることができず、5日遅れの日曜お昼に富山地方ローカル局で放映されています。

今日は、富山で今さっき放映された「第535回 雑貨ブームが日本を変える」(テレビ東京系では10月2日放送だったようです)を紹介したいと思います。
http://www.tv-tokyo.co.jp/gaia/backnumber3/preview_20121002.html

今、雑貨がブームになっているらしく、渋谷にできたヒカリエにでは約70店舗が雑貨を扱っているそうです。
そんな中で、衰退する伝統工芸産業の技術を活かした雑貨の一つとして、紹介されたのが「MagContainer」です!
http://msygroup.com/

徳島県にある木工加工を専門とする坪井工芸さんが製造する伝統の木工技術を活かした小箱で、内部にマグネット(磁石)が内蔵されており、自由な形に組み合わせることができる仕組みになっています。
くっ付けたときの発する音も、木のぬくもりのある心地よい音の様です。

以前にヨシムラ・サイエンス・ラボで強力磁石の小玉(MAGCUBE)を紹介した際に、伝統工芸との組み合わせについても言及しましたが、まさにその通りのモノが、MadContainer ですよね!

機会があれば、手に取ってみたい逸品の一つです。

富山大学サイエンスフェスティバル 「すイエんサーはこうして作られる」

2012年10月02日 | サイエンスカフェ
伝統工芸と身近なものを材料科学でサイエンスするヨシムラ・サイエンス・ラボです。

一昨日、富山大学で開かれたサイエンスフェスティバルに行ってきました。
目的は、学生会館ラウンジで行われたサイエンスカフェです。


ゲストはNHKの村松氏で、Eテレで放映されている「すイエんサーはこうして作られる」と題して、プロデューサーとしての番組の裏話を交えた話題でした。
お話しの中で示された、番組について「ものすごくチープだけどなんだか楽しい」、考えつくすといった「グルグル思考」っていう言葉が印象的でした。
また、村松氏からの話題提供も一方的ではなく、聴衆者も体験できるコーナーも交えながらカフェを進行されており、サイエンスコミュニケーターとして活動するうえでも大変参考になりました。

お礼

2012年10月01日 | お知らせ
伝統工芸と身近なものを材料科学でサイエンスするヨシムラ・サイエンス・ラボです。

昨日、富山市にある百貨店の富山大和に行ってきました。
その際に、富山大和の7階にあります紀伊国屋書店 富山店にもお邪魔しました。
サイエンス関連の書棚に、なんと、「パパは金属博士!」が4冊も並んでいました!

紀伊国屋書店 富山店様。ありがとうございます!
感謝、感謝です。

そのあと、富山大学理学部で開かれている「サイエンスフェスティバル」に向かい、学生会館で開かれたサイエンスカフェに行ってきました。
ゲストは、NHK番組「すイエんサー」のプロデュ-サーの村松氏でした。
その模様は、改めてご紹介させていただきます。
おたのしみに。