ヨシムラ・サイエンス・ラボ

身近な物を材料視点で解説「サイエンスライター」
銅の良さを伝え広める「伝銅師」、金属のお悩みへの相談「メタルソムリエ」

ツールエンジニア12月号

2015年11月30日 | 執筆
伝統工芸と身近なものを材料科学でサイエンスするヨシムラ・サイエンス・ラボです。

ツールエンジニア12月号が発刊されました。

これまでの塑性加工が終わり、12月号からは、金属を機能を有する金属製品へと仕上げる加工プロセスである粉末冶金加工を『混ぜる・固める・焼く』とたとえて、小麦粉や銀粘土などの身近な例にとりながら、分かりやすく解説するようにしました。

ぜひ、お手に取ってご覧ください。

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金属の弾性変形と塑性変形とは? ハイボール缶で解説します。

2015年11月23日 | 金属
伝統工芸と身近なものを材料科学でサイエンスするヨシムラ・サイエンス・ラボです。

本日は、3連休の最終日!
連休最終日の夜を、ハイボール缶をチビチビ飲みながら、楽しんでます。
このハイボール缶で、金属の弾性変形と塑性変形を解説します!


缶を指で押して、更に指を離すとペコンと戻るのが、弾性変形。
缶を指で押して、更に指をしても凹んだままなのが、塑性変形。

酔っぱらいながらの身近な物での「金属の弾性変形/塑性変形の解説」でした!

それではまた。

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『鉛』 その2 切りくずが分断されてスイスイと切れる

2015年11月23日 | 金属 よもやま話
伝統工芸と身近なものを材料科学でサイエンスするヨシムラ・サイエンス・ラボです。

最近、様々な法令による規制で、『鉛』は嫌われ者になっています。
その嫌われ者になってしまった鉛について、その重要性も含めて身近な物を例にしながら数回にわたって解説したいと思います。
第2回目の今回は、銅合金に含まれる鉛についてです。

銅合金は、様々なものに使用されており、例えば、鋳造後に切削加工で仕上げ加工されるものも多くあります。
例えば、ガス配管部品やカメラ部品など。
その際は、切削加工時に切りくずが分断されてスイスイと切れる必要があります。
そこで、切りくずが分断されてスイスイと切れるようにするために、数%の鉛が添加された銅合金が使用されています。
鉛は、銅の切りくずを長く繋がらないようにさせる効果があるためです。

日頃、生活している上では気づきませんが、鉛は、切りくずを長く繋がらないようにさせていたんですね。


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『鉛』 その1  長年の風雨に曝されても大丈夫!

2015年11月15日 | 金属 よもやま話
伝統工芸と身近なものを材料科学でサイエンスするヨシムラ・サイエンス・ラボです。

前々回のブログにて案内しましたが、最近、様々な法令による規制で、『鉛』は嫌われ者になっています。
その嫌われ者になってしまった鉛について、その重要性も含めて身近な物を例にしながら数回にわたって解説したいと思います。
第1回目の今回は、屋根材に使われている鉛についてです。

鉛の特徴の一つに、自然環境下での耐食性の良さがあります。
つまり、雨などの水や風に曝されても、錆びてボロボロにならない特徴があります。
更には、柔らかいので、複雑な形状に加工し易いのも特徴です。

そのため、イギリスを始めとするヨーロッパでは屋根材に使われているようです。
日本では鉛でできた屋根材はあまりメジャーではありませんが、その数少ない鉛の屋根材が富山にあります。

それは、・・・・ 高岡市にある「瑞龍寺」です。
瑞龍寺は、加賀二代目藩主の前田利家公の菩提を弔うために三代藩主の利常公によって建立されたそうです。
その「瑞龍寺」の法堂の屋根材に鉛が使われています。
その所以については、①美観的、②戦の時に鉄砲の材料に使用できる、などが言われていますが、詳細は分かっていない様です。


長年の風雨に曝されて古く趣のある質感になった「瑞龍寺」の鉛の屋根。
一見の価値ありです。


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モノ・コト・ココロ展  鋳物製品の製造工程が理解できます!

2015年11月15日 | 高岡銅器
伝統工芸と身近なものを材料科学でサイエンスするヨシムラ・サイエンス・ラボです。

本日は、富山にある百貨店の富山大和に妻と訪れた際に見つけた金属製品のイベントについてご紹介します。

高岡にある錫製品を製造販売している ㈱能作 のイベントとして、
11月11~17日(10:00~19:00)、能作 富山大和店 一周年記念イベント 「モノ・コト・ココロ展」が、富山大和5Fトピックスにて開催されています。


会場には、インゴットと呼ばれる原材料地金から、溶けた金属を固める金枠・鋳物砂、出来上がった鋳物(いもの)などが展示されていますので、
金属製品がどの様な過程を経て作られているかがよく分かります。
おすすめの展示ですので、ぜひご覧ください。










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