ヨシムラ・サイエンス・ラボ

身近な物を材料視点で解説「サイエンスライター」
銅の良さを伝え広める「伝銅師」、金属のお悩みへの相談「メタルソムリエ」

英国王室 × タングステン

2020年06月29日 | 金属 よもやま話
伝統工芸と身近な物を材料科学するヨシムラ・サイエンス・ラボです。

今日は、英国王室と金属のお話です。

最近のニュースによると、
チャールズ皇太子は、メーガン妃のことを「タングステン」というニックネームをつけているようです。
というのは、タングステンは硬くて高温に耐えるからだそうです。

タングステンが硬いというのはちょっとわかりませんが、
確かに、タングステンは、白熱電球のフィラメントに使用されるほど融点が3680℃とかなり高い金属ですし、
そもそもタングステンという言葉はスウェーデン語で「重い石」という意味で、その密度も19.3g/cm3と高いですしね。

昔のイギリスの首相のサッチャーさんは「鉄の女」と言われていましたが、彼女も強い意志を持っていたからだそうです。

人物像を金属に例える。
面白いですね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
トコトンやさしい金属材料の本』(日刊工業新聞)


銅のはなし』(技報堂出版)


身近なモノに隠された金属のヒミツ パパは金属博士!』(技報堂出版)


『ツールエンジニア 生活を支える金属 いろはにほへと』 (大河出版)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ショベル × スプーン

2020年06月28日 | 身近な金属製品
伝統工芸と身近な物を材料科学するヨシムラ・サイエンス・ラボです。

今回は、面白いスプーンのご紹介です。
その名は、Shovel Spoon で、土を掘るショベルの形のスプーンです!
金属加工の町として有名な燕三条地域で作られたもののようです。


毎年、新潟県・燕三条地域では、ものづくりの現場を見学・体験できるイベント「燕三条 工場の祭典」が開催されますが、
今年は新型コロナウイルスの影響のため、来場者および関係者の健康・安全を鑑みて中止となることが先月発表されました。

私は数年前に「燕三条 工場の祭典」に行ってみて、ものづくりの現場を見学・体験できる非常に良いイベントであることを知っているからこそ、今年度の中止発表は、正直残念です。

来年に期待します!!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
トコトンやさしい金属材料の本』(日刊工業新聞)


銅のはなし』(技報堂出版)


身近なモノに隠された金属のヒミツ パパは金属博士!』(技報堂出版)


『ツールエンジニア 生活を支える金属 いろはにほへと』 (大河出版)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

雑誌「金属」7月号 × 重量当たりの価格

2020年06月27日 | 執筆
伝統工芸と身近な物を材料科学するヨシムラ・サイエンス・ラボです。

外出自粛で、引きこもり生活していた5月の連休中に執筆した技術記事、
「重量当たりの価格で製品を比較すると見えてくること」が、雑誌「金属」7月号に掲載されました。
雑誌「金属」は金属・材料の総合誌で、アグネ技術センターから発刊されています。


今回の技術記事は、
身の周りにある様々な製品を重量当たりの価格で整理し、異業種製品の比較から見えてくることについて、私見ですが書いてみました。

ご興味のある方は、ぜひご覧になってくださいね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
トコトンやさしい金属材料の本』(日刊工業新聞)


銅のはなし』(技報堂出版)


身近なモノに隠された金属のヒミツ パパは金属博士!』(技報堂出版)


『ツールエンジニア 生活を支える金属 いろはにほへと』 (大河出版)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

精練(せいれん)と精錬(せいれん)

2020年06月21日 | 金属 よもやま話
伝統工芸と身近な物を材料科学するヨシムラ・サイエンス・ラボです。

先日、会社の食堂で昼食をとっていると、テレビでNHK番組「サラメシ」が放送されており、軽やかな中井貴一さんのナレーションと共に、福島県にある絹織物会社の絹製マスクが紹介されていました。
その番組の中で、織りあげられた絹マスクをお湯で洗って油や汚れを取る、「精練(せいれん)」という工程紹介されていました。

金属でも「製錬(せいれん)」と「精錬(せいれん)」という工程があります。
前者の「製錬(せいれん)」は鉱石から金属を取り出すこと、後者の「精錬(せいれん)」は不純物の多い金属から純度の高い金属を取り出すことで、たびたび両者の漢字を混同して使用される場合もあります。
もともと「練」は物をこねる意味で、練る(ねる)と読むようで、金属を鍛える意味の錬る(ねる)は常用外漢字のようです。

ちなみに、国語辞典で「せいれん」と調べると、「清廉(せいれん)」という言葉もあり、この意味は「心が清らかで私欲がないこと」だそうです。

金属屋の私にとって「せいれん」と言えば「製錬」と「精錬」でしたが、その他に「精練」や「清廉」もあるとは。
1つ勉強になりました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
トコトンやさしい金属材料の本』(日刊工業新聞)


銅のはなし』(技報堂出版)


身近なモノに隠された金属のヒミツ パパは金属博士!』(技報堂出版)


『ツールエンジニア 生活を支える金属 いろはにほへと』 (大河出版)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・