ヨシムラ・サイエンス・ラボ

身近な物を材料視点で解説「サイエンスライター」
銅の良さを伝え広める「伝銅師」、金属のお悩みへの相談「メタルソムリエ」

ビールに最適なステンレスカップ

2012年09月30日 | 金属 よもやま話
伝統工芸と身近なものを材料科学でサイエンスするヨシムラ・サイエンス・ラボです。

新潟の伝統工芸と言えば、新潟市と長岡市の間にある燕市の洋食器産業が有名ですよね。
もともとは、江戸時代の和釘などの和製金属生産が発端だそうです。

燕市にある燕商工会議所は、燕の「磨き」「研磨」の技術を集結した磨き屋シンジケートが有名で、TVなどで良く紹介されています。
その燕商工会議所のステンレスカップが、全国規模の生活雑貨専門店の「ロフト」での販売が始まったようですよ。(2012年9月24日 日刊工業新聞より)

このステンレスカップは、一般的なステンレスカップとはちょっと違っており、燕の磨き技術によってカップ内面が磨き込まれているので、ビールを注ぐと泡がきめ細かくなりビールを美味しく飲めるらしいのです。
ビールを注いだ時の泡は、カップ内面の凹凸からの核生成の原理で発生しますので、内面のツルツル具合は泡のきめの細かさと関係があるのかもしれませんね。

皆さんもお近くの「ロフト」で燕商工会議所のステンレスカップを購入されて、秋の夜長に美味しいビールを楽しまれてはいかがでしょうか?

金屋町楽市

2012年09月22日 | お知らせ
伝統工芸と身近なものを材料科学でサイエンスするヨシムラ・サイエンス・ラボです。

富山県高岡市金屋町は、江戸時代初期の町並みを残した銅器工芸職を残す、趣きのある町の一つです。
その金屋町で、年に一度、『金屋町楽市inさまのこ』が開かれており、本日(9/22)と明日がその日です。
そこで、娘と二人で、本日、金屋町楽市inさまのこに行ってまいりました。

高岡市役所の臨時駐車場に愛車のオデッセイを駐車して、シャトルバスで金屋町に向かいました。
到着してすぐに、金屋町本町石畳通りで行われている『とんぼ玉のワークショップ』に向かいました。


以前からとんぼ玉に興味があり、一度はやってみたい!と思っていたこともありましたので、いざチャレンジ!
私の作品は恥ずかしくてお見せできませんが。写真は私の娘の作品。



そのあと、町並みに沿って『金屋町楽市inさまのこ』を楽しませていただきました。
鋳物資料館で頂いたコーヒー、美味しかった~ぁ。

明日も開かれていますので、みなさんもぜひ行かれてはいかがでしょうか!!

富山県民生涯学習カレッジ

2012年09月17日 | お知らせ
伝統工芸を材料科学でサイエンスするヨシムラ・サイエンス・ラボです。

講演会のお知らせです。

「富山県民生涯学習カレッジ 高岡地区センター」にて、『身のまわりに隠された金属のヒミツ』と題して講演させていただくことになりました。

日時:2012年10月17日(水) 14:00~16:00
会場:ウイング・ウイング高岡7F 高岡地区センター学習室(JR高岡駅より徒歩2分)

「ふるさとの知・技・心」という全5回開かれる講座のうちの一つを担当させていただきます。
身のまわりのモノをかたち作っている金属について分かりやすく説明します。

現在、講座への再募集(募集人数:4人)が行われていますので、ご興味のある方はお早めに。
http://www4.tkc.pref.toyama.jp/takaoka/

SITテクノロジーカフェに行ってきました

2012年09月16日 | サイエンスカフェ
伝統工芸を材料科学でサイエンスするヨシムラ・サイエンス・ラボです。

先週金曜日に開催された「SITテクノロジーカフェ」に行ってきました。

会場の「SIT総合研究所 佃イノベーションスクエア(http://www.shibaura-it.ac.jp/access/pdf/access_tsukuda.pdf)」は、地下鉄(東京メトロ、都営地下鉄)の月島駅下車、徒歩9分のところにありました。
月島といえば、東京下町の味であるもんじゃ焼きを食べさせてくれるお店でいっぱいです。
もんじゃ焼き屋さんの誘惑に打ち勝ちながら、佃イノベーションスクエアに向かいました。

佃イノベーションスクエアのエンランスには本日の案内が掲示されていました。


到着後、大学のスタッフの皆さんとの打ち合わせや、先生方とお話させて頂いた後、18時30分から講演会がスタートとなりました。
会場には20名ほどの方々にお越しいただき、芝浦工業大学のコーヒー研究会がブレンドしたコーヒーを片手にテクノロジーカフェが進められました。

今回の話題は、以下の4つの内容を紹介させていただきました。
 ・携帯電話 廃棄された携帯電話 実はお宝満載!?
 ・硬貨 今の500円玉 少し変な色していない?
 ・ボールペン ペン先は精度・材質ともの凄いやつ
 ・アルミニウム缶 リサイクルの優等生

講演の後に、皆さんから数多くのご質問を頂きました。
すべてのご質問にお答えすることができず、途中、材料工学科の村上学長様にお助け頂きました。

講演で色々な方々とお知り合いになることができました。
今回の出会いを大切にしていきたいと思います。
ご出席頂いた皆様、関係者の皆様、ありがとうございました。

次回のヨシムラ・サイエンス・ラボからの話題提供は、「富山県民生涯学習カレッジ(日時:10月17日 場所:ウイングウイング高岡)」です。
近くになりましたら詳細をご案内します。
皆さん、お楽しみに。

SITテクノロジーカフェ

2012年09月09日 | サイエンスカフェ
伝統工芸を材料科学でサイエンスするヨシムラ・サイエンス・ラボです。

先日もご案内しましたが、
いよいよ今週末の金曜日に芝浦工業大学で開催される「第5回芝浦工業大学 SITテクノロジーカフェ」にて、『身のまわりに隠された金属のヒミツ』と題して講演させていただくことになりました。
http://www.shibaura-it.ac.jp/event/detail/id/2602/publish/1/

日時:2012年9月14日(金) 18:30~20:00
会場:芝浦工業大学 佃イノベーションスクエア(東京都中央区佃2-1-6 リバーシティM-SQUARE 7階)


身のまわりのモノをかたち作っている金属について分かりやすく説明したいと思います。
東京近郊にお住まい方は、ぜひお越しください。

伝統技法を世界に

2012年09月09日 | お知らせ
伝統工芸を材料科学でサイエンスするヨシムラ・サイエンス・ラボです。

先日(9月3日)の日刊工業新聞の一面に、「仏壇/金箔加工など 伝統技法を世界に」という記事がありましたのでご紹介します。

京都と滋賀地区の伝統産業にたずさわる5社で「関西伝統技法倶楽部」を結成し、仏壇作りで用いられる伝統技法を活かした製品で世界展開に乗り出すようです。
この動きは、経済産業省の「JAPANブランド育成支援事業」でプロジェクトとして進めて、滋賀大学がコーディネーターを務めるといった、産学官の連携で進められています。
金箔と言えば金沢を思いだしますが、京都の金箔加工も有名ですよね。

今後の展開が期待されますね。