ヨシムラ・サイエンス・ラボ

身近な物を材料視点で解説「サイエンスライター」
銅の良さを伝え広める「伝銅師」、金属のお悩みへの相談「メタルソムリエ」

明日のがっちりマンデー

2019年04月27日 | 金属 よもやま話
伝統工芸と身近な物を材料科学するヨシムラ・サイエンス・ラボです。

明日のがっちりマンデーは、「儲かる元素」。
コバルトや銀も紹介されるようです。

https://www.tbs.co.jp/gacchiri/

最近読んだ書籍のご紹介

2019年04月22日 | 金属 よもやま話
伝統工芸と身近な物を材料科学するヨシムラ・サイエンス・ラボです。

最近読んだ書籍、「オーケストラの楽器たち」です。
楽器にうとい私でも、楽器に使われている金属や、楽器の加工プロセスが書かれており、興味深く読めました。

金属屋の皆さん、お試しあれ!

パイプオルガン×錫合金

2019年04月21日 | 身近な金属製品
伝統工芸と身近な物を材料科学するヨシムラ・サイエンス・ラボです。

先日、パリ中心部にあるノートルダム大聖堂で大規模な火災が発生したことは、皆さんもご承知の通りと思います。
その時のテレビ報道で、パイプオルガン専門家がノートルダム大聖堂のパイプオルガンの火災による損傷について解説しており、
「パイプオルガンのパイプは、熱に弱く、ライターで加熱するくらいの熱でパイプは溶けてしまう。だから、今回の火災によるパイプオルガンの損傷が心配だ。」と話していました。

パイプオルガンのパイプがライターレベルの熱で溶ける!? 早速、パイプオルガンのパイプ材質について調べてみました。

その結果、パイプオルガンのパイプは、電子回路を接合する「はんだ」と同じ合金の錫と鉛を配合した錫鉛合金が用いられていました。
確かに、錫鉛合金であれば、融点も低いですね。

パイプオルガンのパイプ用錫鉛合金はオルガンメタルとも呼ばれ、音色によって錫と鉛の比率によって、錫:鉛が52:48はやわらかい音、錫:鉛が70:30はよく響く音が鳴るようですよ。


情報参考先
・オーケストラの楽器たち(アグネ技術センター)
・楽器解体全書(YAMAHA ホームページ)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
身近なモノに隠された金属のヒミツ(技報堂出版)
   パパは金属博士!   好評発売中!
ツールエンジニア(大河出版)
   生活を支える金属 いろはにほへと  好評隔月連載中!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

岩瀬の街並み 趣きある側溝蓋

2019年04月14日 | 街角の金属製品
伝統工芸と身近な物を材料科学するヨシムラ・サイエンス・ラボです。

富山市の北部に、岩瀬というレトロな風情がある街並みの残るエリアがあります。
岩瀬エリアは、江戸時代から明治時代初期にかけて北前船の港町として栄えた町で、今でも当時に建てられた家屋が残っています。

街並みの両脇にある側溝の蓋も趣きがありました。
材質は鋳鉄ですかね。
その表面には、錆びの風合いを出した表面処理が施されていました。


全日本チンドンコンクール × 銅合金

2019年04月07日 | 街角の金属製品
伝統工芸と身近な物を材料科学するヨシムラ・サイエンス・ラボです。

桜が咲き誇るころ、富山市では「全日本チンドンコンクール」が毎年開催されます。
これは、昭和20年の富山大空襲で壊滅状態になった富山市の復興を目指し、昭和30年に誕生したイベントです。
今年も、昨日と本日、富山市で開催されました。


チンドン屋といえば、カンカラカンと成り響く金属音。
これは、銅合金でできた、高い音でリズムを刻む打楽器(和楽器)の「チャンチキ」と呼ばれる楽器です。
大阪から参加されたチンドン屋さんに、「チャンチキ」の写真を撮らせていただきました!



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
身近なモノに隠された金属のヒミツ(技報堂出版)
   パパは金属博士!   好評発売中!
ツールエンジニア(大河出版)
   生活を支える金属 いろはにほへと  好評隔月連載中!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・