ヨシムラ・サイエンス・ラボ

身近な物を材料視点で解説「サイエンスライター」
銅の良さを伝え広める「伝銅師」、金属のお悩みへの相談「メタルソムリエ」

カラーマンホール蓋 × セラミックス溶射

2019年06月26日 | 街角の金属製品

伝統工芸と身近な物を材料科学するヨシムラ・サイエンス・ラボです。

表面処理加工において、ヘアースプレーのようなエアゾール製品と同様の原理で

金属やセラミックスを噴霧する「溶射(ようしゃ)」と呼ばれる表面処理方法があります。

最近では、色の付いたセラミックスを溶射できる技術もあり、その技術が街角にある、あの「蓋」に

用いられています。

それは、マンホールの蓋!

最近、密かにマンホールの蓋が流行っており、各市町村オリジナルのデザインのマンホールの蓋があり、

中には、カラフルな色の付いたものもあります。

このカラーマンホールの蓋に、色の付いたセラミックスを溶射できる技術が用いられている様です。

 

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金属工芸技術 × 新幹線

2019年06月22日 | 金属 よもやま話

伝統工芸と身近な物を材料科学するヨシムラ・サイエンス・ラボです。

前回に引き続いて、金属工芸技術の1つである「鍛金」についてです。

自由の女神が、金属板を金づちで打ち延ばして形造られたことをご紹介しました。

この製法を「鍛金(たんきん)」と呼び、鋳型に溶けた金属を流して形造る「鋳金(ちゅうきん)」、鋳金や鍛金で作らたものに対して地彫刻や象嵌する「彫金(ちょうきん)」と合わせて、金属工芸の主要な3つの技法と位置付けられています。

最近、本業で東京出張が多いのですが、富山に帰るために夕方に東京駅の新幹線ホームで北陸新幹線を待っていると、緑色ボデーの東北新幹線や赤色ボディーの秋田新幹線を見かけます。

いずれの新幹線も、その先頭車両は流線形の形で、いわゆる「鼻が長い形」になっています。

これは、高速走行時の空気抵抗を考慮した形状と思われますが、その形状を形作っているのは、1つ1つを金づちで打ち出す、上述の金属工芸技法の「鍛金」によって作り出されているようです。

伝統的な工芸技術が用いられた新幹線! 響きがいいですね。

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金褐色に輝く自由の女神!?

2019年06月15日 | 金属 よもやま話

伝統工芸と身近な物を材料科学するヨシムラ・サイエンス・ラボです。

本日は、アメリカの自由の女神について。

アメリカの民主主義の象徴の自由の女神像。

この自由の女神は、約300枚からなる約80~100トンもの銅板を、鍛金と呼ばれる金鎚で叩いて形作られたそうです。かなりの量ですね。

私はアメリカのニューヨークには行ったことはありませんが、

ネットやテレビで現在の自由の女神像を見ると、その表面は緑色の銅の錆「緑青」で覆われていますが、完成した1886年当時は、金褐色に輝いていたようです。

錆びる前ですから、ある意味当たり前ですが、「金褐色に輝く自由の女神」はちょっと意外ですよね。。。。

 

参考:http://www.inter-link.jp/back_no/rekishi/rekishi_3.html

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宇田川榕菴さん × 金属

2019年06月06日 | 金属 よもやま話

伝統工芸と身近な物を材料科学するヨシムラ・サイエンス・ラボです。

今日の話題は、NHK番組の受け売りです。。。

出張から帰宅して、NHKの「ネーミングバラエティー 日本人のおなまえっ!」を見ていると、宇田川榕菴という方が紹介されていました。

宇田川さんは、日本に存在しなかった学術用語を新しく造語された方のようで、なんと! 「金属」という言葉も宇田川さんが作られた造語だったようです。

そもそも「金属」という言葉が造語だったことすら、知りませんでした。。。

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ツールエンジニア(大河出版)6月号が発刊

2019年06月04日 | 執筆

伝統工芸と身近な物を材料科学するヨシムラ・サイエンス・ラボです。

隔月で連載させていただいている、ツールエンジニア(大河出版)「 生活を支える金属 いろはにほへと」の6月号が発刊されました。

今回は「楽器の秘密」と題して、金属と音について解説しました。音の良し悪しは、人の感性によるところもあり、今回は少しばかり定性的な内容になってしまいましたが、ご興味のある方は、ぜひご覧くださいませ。

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リバーリトリート雅樂倶 ✖︎ 美しい銅板の緑青

2019年06月02日 | 街角の金属製品
伝統工芸と身近な物を材料科学するヨシムラ・サイエンス・ラボです

本日、ぶらりとリバーリトリート雅樂倶に行ってきました。
国道41号線を高山方面に向かって、富山市中心部から約30分弱のところにあります。

エントランスにある銅板の飾りが、いい感じの緑青でした!



静かな雰囲気で、ゆっくり過ごすことができますので、機会があれば、みなさんもぜひ。

hazeru coffee ✖︎ 真鍮バインダー

2019年06月02日 | 街角の金属製品
伝統工芸と身近な物を材料科学するヨシムラ・サイエンス・ラボです。

今日は天気も良かったので、妻と2人で、久しぶりにお茶しにでかけました。
出かけた先は、富山市古沢にあるhazeru coffee。

いただいたコーヒーも美味しかったですが、目に付いたのは、真鍮製のバインダーでした。


いい色合いになってました。

2020年東京オリンピック × アルミニウム合金とアルマイト

2019年06月01日 | 金属 よもやま話

伝統工芸と身近な物を材料科学するヨシムラ・サイエンス・ラボです。

本日、2020年東京オリンピックの聖火リレールートが発表されましたね。

その聖火リレーに使用するトーチですが、東日本大震災の復興仮設住宅のアルミ建設廃材を再利用したアルミニウム合金だそうです。

トーチの色は桜ゴールド色で、アルマイト着色のようです。

聖火リレーで実物をみてい見たいものですね!

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