ヨシムラ・サイエンス・ラボ

身近な物を材料視点で解説「サイエンスライター」
銅の良さを伝え広める「伝銅師」、金属のお悩みへの相談「メタルソムリエ」

金箔の製造工程

2011年05月18日 | 金箔
伝統工芸を材料科学でサイエンスするヨシムラ・サイエンス・ラボです。

まず金箔を語るにあたり、その製造工程についてふれておきます。

金箔は、「延金(のべきん)」、「澄打ち(ずみうち)」、「箔打ち(はくうち)」、の4つの工程を経て造られます。
延金工程は、所定の配合の銀と銅を混ぜて固めた金を圧延(あつえん)と呼ばれる回転するロールの間に何度も通して薄いシートに仕上げます。
圧延によって帯のように長くなったシートを正方形に切断し、次の澄打ち工程で紙に挟んでハンマーで槌打ちし、更に薄く延ばします。澄打ち工程で薄く延ばされた金を上澄(じょうすみ)と呼びます。
箔打ち工程では、この上澄を紙に挟んで更にハンマーで槌打ちして、厚さ1万分の1mmの金箔に仕上げます。

次回から、それぞれの「延金(のべきん)」、「澄打ち(ずみうち)」、「箔打ち(はくうち)」、の4つの工程を材料科学でサイエンスしたいと思います。
お楽しみに。

いよいよ金箔

2011年05月08日 | 金箔
伝統工芸を材料科学でサイエンスするヨシムラ・サイエンス・ラボです。

飛び石でしたが今日は連休最終日。
最終日の今日は好天に恵まれて、気持ちの良い一日でしたね。

JR富山駅の北口から徒歩20分くらいのところに、富山県富岩運河環水公園(http://www.kansui-park.jp/)という富山のシンボルとも言える美しい公園があります。
その公園近くにスタバもあり、今日は家族とそこでのんびりしてきました。

さて、金属を専門とする私のとっていよいよという感じですが、次回から金箔について材料科学でサイエンスしてみたいと思います。
加賀の伝統工芸技術によってなせる1万分の1ミリの薄さの金箔!
永遠の輝きを保つ金箔!
配合によって金箔の色が変わる?!

深掘りしたいと思います。
どうぞご期待ください!

金沢ステーションギャラリー 行ってきました!

2011年05月03日 | 日記
伝統工芸を材料科学でサイエンスするヨシムラ・サイエンス・ラボです。

今日、息子と二人でJR金沢駅のみどりの窓口横にある金沢ステーションギャラリーで開かれている「技で魅せるいしかわの伝統工芸」に行ってきました。
実は、本ブログでお世話になっている加賀繍 華工房の眞田さんが実演する一昨日に行く予定だったのですが、その日は強風のためJR富山⇔小矢部間が不通となり、結局、行けず。。。
それで今日行ってきました。

※眞田さんへ 「眞田さんの実演が見れず、残念でした。次の機会にはぜひ。」

本日は、加賀繍と加賀友禅の実演が行われており、先日紹介した鮮やかな色合いの加賀繍の糸を間近に見ることができて、とても興味深かかったです。
来年の3月25日まで開かれています。
皆さんもぜひどうぞ!