ヨシムラ・サイエンス・ラボ

身近な物を材料視点で解説「サイエンスライター」
銅の良さを伝え広める「伝銅師」、金属のお悩みへの相談「メタルソムリエ」

マンホールの蓋 形状に工夫あり!

2013年08月31日 | 金属 よもやま話
伝統工芸と身近なものを材料科学でサイエンスするヨシムラ・サイエンス・ラボです。

毎日何気なく歩いている道路。
そこに必ずあるのがマンホールの蓋です。
しげしげと眺めたことはほとんどないかもしれませんが、実は工夫がなされています。

マンホールの中を点検・整備する際には、作業者がマンホールの蓋を開け閉めしますが、その時に誤ってマンホールの中に蓋を落とすと、マンホールの中で作業している人にぶつかって大変なことになってしまいます。
そこで、誤ってマンホールの中に蓋を落とさないように、マンホールの蓋の形状は丸形状になっています。
四角形状だと蓋がマンホールの中に落ちてしまうことがありますが、丸形状であれば、ひっくり返しても、逆さにしても、斜めにしても、蓋がマンホールの中に落ちることは決してありません。

また、このマンホールには地域によって色々な絵や模様が描かれています。
例えば、桃太郎の故郷として知られる岡山市のマンホールには桃太郎が、奈良公園のある奈良市のマンホールには鹿がそれぞれ描かれています。
最近では、日本の多種多様なマンホールの写真を集めた写真集も発売されています。
自分の町のマンホールや旅行先のマンホールを注意して見てみてはいかがでしょうか?
新たな発見があるかもしれませんね。

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サイエンスカフェとやま第7回「北極圏:いま世界のホットスポット」(9/7)

2013年08月22日 | サイエンスカフェ
伝統工芸と身近なものを材料科学でサイエンスするヨシムラ・サイエンス・ラボです。

サイエンスカフェとやま第7回のご案内です。

サイエンスカフェとやま第7回
「北極圏:いま世界のホットスポット」
ゲスト:小島 覚 さん(北方生態環境研究学房)
•主 催:サイエンスカフェとやま
•開催日:2013年9月7日(土) 15:00-16:30
•会 場:紀伊國屋書店富山店(総曲輪フェリオ7階)内 カフェギャラリー「BINGATAYA」
•定 員:20名
•参加費:500円(飲みもの代)
•申込み:紀伊國屋書店富山店の店頭または電話(076-491-7031)でお申込みいただくか、メール(kinokuniya_mail)で下記の事項をご連絡ください。 1.参加するサイエンスカフェの開催日かタイトル
2.お名前
3.参加人数
4.年代(何十歳代/学年など)
定員に達し次第申し込みを打ち切りますので、お早めにお申し込みください。なお、いただいた個人情報は本行事開催の目的以外には利用しません。

ぜひ、ご参加ください。

レモンで10円硬化がピッカピカ。お子さんの自由研究ネタとしていかがですか!?

2013年08月18日 | 金属 よもやま話
伝統工芸と身近なものを材料科学でサイエンスするヨシムラ・サイエンス・ラボです。
前回に引き続き、今回も10円硬貨に関する話題を一つ。

皆さんのお財布の中を覗いてみてください。
同じ10円硬貨でも、ピカピカに輝く10円硬貨もあれば、黒ずんだ10円硬貨もありますよね?
ピカピカに輝く10円硬貨の発行年を確認すると、比較的最近の10円硬貨だと思います。
10円硬貨の色や輝きの違いは表面にできた錆の程度によるものなのです。
そのため、長年、多くの人の手に渡りながら使い込まれた10円硬貨の表面は、銅の錆がたっぷりと出来上がっているのです。

この10円硬貨の表面を簡単にピッカピカにする方法をお教えします。
準備するのは、黒ずんだ10円硬貨とスライスしたレモン1切れ です。

スライスしたレモンの上に黒ずんだ10円硬貨を置いて、指で1分30秒間、ぐりぐりと擦ってみてください。


そうすると、・・・・・ あら不思議。
黒ずんだ10円硬貨がピッカピカに変身!!
レモンに含まれる酸成分が10円硬貨の錆を落としてくれるようです。

子供の夏休みもあと少し!
夏休みの自由研究ネタとしていかがですか!?

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10円硬貨、実はすごいんです!

2013年08月16日 | 金属
伝統工芸と身近なものを材料科学でサイエンスするヨシムラ・サイエンス・ラボです。

お財布のなかに入っている10円硬貨。
日頃何気なく使っていますが、実はすごいんです。

銅は殺菌特性があることは以前から知られていますが、その効果は10円硬貨にも!
10円硬貨は、銅に数%の錫を添加した青銅と呼ばれる銅合金で、様々な菌を死滅させる効果を持っているのです。
例えば、台所の排水溝に10円硬貨を置くとヌメリを失くしたり、靴の中に10円硬貨を忍ばせると嫌なにおいをおさせてくれます。

皆さんもお試しあれ。

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結露するグラスと結露しないグラス どちらがお好き?

2013年08月15日 | ガラス
伝統工芸と身近なものを材料科学でサイエンスするヨシムラ・サイエンス・ラボです。

皆さん、お盆のお休みいかがお過ごしですか?
猛暑が続く毎日、冷たい飲み物を美味しく頂くことが多いですよね。
本日は、結露しないグラスについて。

この間、富山市内のショッピングセンターで「結露しないグラス」を見かけました。
普通は、冷たい飲み物をグラスに入れると、グラス表面には結露が発生しますよね。
これは、グラス表面近くの空気が冷やされて空気中に含まれる水が凝集することによって発生します。
同じ原理で、冬場の窓ガラスにも結露が発生しますよね。

この「結露しないグラス」は、グラスの内側と外側の間に空間のある二重構造になっているようで、飲み物に触れている側のガラスは直接外気と触れないので、グラスに冷たい飲み物を入れてもグラス表面には結露しなく、また中の飲み物は外の熱からも遮断されているので、いつまでも冷たさを保つようです。
また、そのグラスを実際に手に持ってみると、空間がある分だけ、その大きさの割には軽さも感じました。

冬場の窓に発生する結露はカビの原因にもなるので予防したいですが、グラスに付いた結露は飲み物の冷たさを感じさせるので、どちらかと言うと、私は結露するグラスの方が好きかな??

結露するグラスと結露しないグラス。
皆さんは、どちらがお好きですか?