ヨシムラ・サイエンス・ラボ

身近な物を材料視点で解説「サイエンスライター」
銅の良さを伝え広める「伝銅師」、金属のお悩みへの相談「メタルソムリエ」

おしゃれメッセ2010

2010年10月18日 | 日記
おしゃれメッセ2010に行ってきました。
会場のしいのき迎賓館ではA会場とB会場の2会場で伝統工芸技術と現代技術を融合させた数多くの商品が展示されていました。
道路をはさんで向かい側の21世紀美術館では、感性価値デザイン展が開かれていました。
感性工学で開発された商品の展示がありましたので、ついでに見てきました。
直接、伝統工芸とはあまり関係はありませんが、チタンや錫など様々な金属材料が使用されており、材料科学を専門とする私にとってとても興味深く観ることが出来ました。
これから数回に渡って、おしゃれと感性価値デザイン展で展示されていた商品を材料科学の観点から紹介していきます。

皆さん、お楽しみに!

伝統工芸×生活用品

2010年10月14日 | 日記
おしゃれメッセ2010“かなざわごのみ”が、昨日より金沢21世紀美術館での展示会を皮切りに開催されたようです。
伝統工芸を活用した生活用品が紹介されており、まさに伝統工芸と生活雑貨の融合、すなわち「伝統工芸×生活雑貨」です。
ヨシムラ・サイエンス・ラボでは伝統工芸を材料科学の観点から見つめており、言い換えると、「伝統工芸×材料科学」と言えます。

伝統工芸と何かを掛け合わすことにより、別の視点で分析することができ、その結果、新たな相乗効果が生まれる可能性大です。
おしゃれメッセ2010“かなざわごのみ”で、「伝統工芸×生活雑貨」によりどのような相乗効果が生まれているのかが期待されます。

今週末の土曜日に伝統工芸MOTコース第2回目の講義が、石川県地場産業センターで開かれます。
早めに石川県に向かって、金沢21世紀美術館での展示会に寄ってから、伝統工芸MOTコースに参加しようと思います。

展示会の様子については、改めて紹介します。お楽しみに。

金箔って食べても大丈夫なの?

2010年10月04日 | 日記
今日は、金箔について材料科学の観点からサイエンスしてみたいと思います。
さりげなく華やかさを添える金箔。金箔はほんの少量でも豪華な演出が出来ますので、食卓をゴージャスに飾る際には打って付けです。
金箔は金を箔打ちと言われる特別な技法で100万分の1ミリまで薄く延ばしたもので、日本の金箔の99%は石川県の金沢で生産されています。
金箔にはいくつかの種類があります。純金で出来ている純金箔の他に、少量の銀と銅が含まれた色の違う数種類のものがあります。
食用の金箔は、純金や銀を少量含んだ金箔です。
金はそもそも最も耐食性の良い金属です。古来から金が装飾品として珍重されてきたのも、年月を重ねてもその美しさが保たれるからであります。そのため、金は食しても胃酸に溶けることもなく、体内で吸収も排出もされずに排出されていまいます。ですから、食べてもまったく害はありません。また、金箔は厚生労働省が定める食品添加物として認められています。
最近はインターネットショッピングで食用金箔が販売されています。文字や星型形状に形付けられたものなど多種多様です。子供の誕生日や旦那さんとの結婚記念日など、ちょっとした一工夫でお祝いの食事に花を添えることが出来ます。皆さんもお試しあれ。