ヨシムラ・サイエンス・ラボ

身近な物を材料視点で解説「サイエンスライター」
銅の良さを伝え広める「伝銅師」、金属のお悩みへの相談「メタルソムリエ」

アルミニウム × 10銭硬貨

2023年02月24日 | 金属 よもやま話
伝統工芸と身近な物を材料科学するヨシムラ・サイエンス・ラボです。

私たちの身の周りにあるもので金属で出来たものと言えば、その1つに硬貨があります。
現代の硬貨のほとんどは銅合金で、唯一、1円硬貨のみがアルミニウムです。

実は、同様のアルミニウムから出来た硬貨は、過去にありました。
それは、10銭硬貨です。


写真は、昭和16年(左)と昭和21年(右)の10銭硬貨で、太平洋開戦時と終戦翌年のものとなります。
ある文献によると、昭和20年の終戦間際には、このアルミニウム硬貨が溶解原料に使用されて、航空機用板材に使用されたようです。

歴史を感じます。

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トコトンやさしい金属腐食の本』(日刊工業新聞社)※2023年2月下旬発売!


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トコトンやさしい金属腐食の本

2023年02月14日 | 執筆
伝統工芸と身近な物を材料科学するヨシムラ・サイエンス・ラボです。

今日は、今月末に発売される書籍「トコトンやさしい金属腐食の本」の書籍表紙が決まりましたので、そのご紹介です。


金属腐食は、一般的にネガティブなイメージがありますが、金属腐食が役立つ事例の紹介など、ご興味を持っていただけるように執筆しました。
今月末には書店に並ぶようですので、ぜひお手に取っていただければと思っています。

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トコトンやさしい金属腐食の本』(日刊工業新聞社)※2023年2月下旬発売!


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東京駅一番街 × リサイクルアルミニウム

2023年02月11日 | 身近な金属製品
伝統工芸と身近な物を材料科学するヨシムラ・サイエンス・ラボです。

今日は、東京駅とアルミニウムについてです。
八重洲側の各改札を出ると、さまざまなお土産店や飲食店などがある「東京駅一番街」がありますよね。
お土産を買いに私も何度か行ったことがあります。

その東京一番街にある「東京ギフトパレット」の建材に、東海道新幹線700系に使用されていたアルミニウムがリサイクル素材として利用されていることをご存じでしたか?
のれんや柱には東海道新幹線700系に使用されていたアルミニウムが再生利用されています。


アルミニウムは、銅と同じく、私たちの生活に欠かせない非鉄金属材料の1つです。
アルミニウムは、原材料のボーキサイトからアルミニウムを人工的に作り出す際に多量の電気が必要なため、電気の缶詰とも呼ばれます。
その電力の多くは火力発電によって供給されていますので、その二酸化炭素排出が課題となっています。
新規のアルミニウムを使用するより、世の中で活躍した使用済みのアルミニウムを再利用すると二酸化炭素排出量を少なくできますので、使用済みアルミニウムの再利用がさまざまな分野で検討されています。
東京ギフトパレット」の建材に東海道新幹線700系に使用されていたアルミニウムが再生利用されているのも、その1つの事例でしょうかね。

東京駅一番街のHPに、「再生アルミ物語」というサイトがありますので、ご覧になると面白いですよ。


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トコトンやさしい金属腐食の本』(日刊工業新聞社)※2023年2月下旬発売!

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髭剃り × ステンレス鋼

2023年02月05日 | 身近な金属製品
伝統工芸と身近な物を材料科学するヨシムラ・サイエンス・ラボです。

今日は、身近な金属製品として「髭剃り刃」について紹介します。
髭剃りは、包丁やナイフ等の刃物と同様に、切れ味がよく、さび難いことが求められます。
また、最近は、安価な髭剃りが袋入りで販売されており、安価も求められます。
そこで、髭剃りの刃の材質として、13%Cr含有のマルテンサイト系ステンレス鋼が使用さてているようです。
文房具のはさみと同じですね。

さーて、土日で剃らなかった無精ひげでも、これから剃りましょうかねぇ。(笑)


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原材料から金属製品ができるまで 図解よくわかる金属加工』(日刊工業新聞社)※2021年9月発刊


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