私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

ついでに寄った図書館で・・・・・・

2017-02-13 17:58:16 | 書籍紹介
 2017年2月13日 月曜日

久しぶりにリアルタイムで書くのである。

強い寒波のせいで釣りに行く気にならん。
やむ無く今日も書棚にあふれた本の整理。
「二度と手にしないであろう書物」をダンボール数箱に詰め、古書店へ。
もう何十箱始末したろうか。
行きつけの古書店の「生物学・環境・ペット」のコーナーの大半を占めるようになってしまった。

ついでに近くの図書館へ。
もう書物をやたらめったら買ったりして、相棒を困らす訳にはいかんのである。

なのに、「いい本めっけ!」である。


『水族館発! みんなが知りたい釣り魚の生態』 海野徹也・馬場宏治編著(2015年 成山堂書店刊)

全国21の水族館の29名の飼育員が書いた「釣りと魚の生態」なのである。
釣り人の書くノウハウ本と違って、飼育・観察・経験・実践と知識に根ざしているので臨場感いっぱい。
ま、魚が好きで飼育員さんになっているのだから当たり前かもしれんけど。
例えば、「カタクチイワシの大水槽からサバだけを釣り除く」ようすや
「オキゴンベを釣る」ための工夫なんてのは、並みの釣り本ではない面白さである。
ときどき顔を出す大学の先生や学芸員さんのコラムもなかなかいい。

2年間も見逃していたのが悔しいが、斬新な内容に釣られ一気に読んでしまった。

買いたいけど、まだまだ身辺整理の途上じゃからねえ。
せめて紹介をと思った次第である。

大肚魚(カダヤシ)など、この川での出会いの巻  台湾釣(ガサ)行記㊷

2017-02-13 11:37:39 | 台湾の魚たち
 2016年12月27日 火曜日

大肚魚(カダヤシ)とティラピア類である。


どちらも国外外来魚である。

台湾中西部に流れるこの小河川ではコイツら・マダラロリカリアとやたら外来魚が採れるのであった。

あくまで推論に過ぎないけれど、移入・放流された過程はそれぞれに違うのではないか。
マダラロリカリアは前述したように観賞魚として
カダヤシは蚊の駆逐魚として
ティラピア類は食用魚として移入されたのではないかと思うのだ。
とするとだ。
放流の経緯はもっと複雑な過程を経て今に至っていることになる。

「外来魚は在来種を駆逐する」ので「絶対ダメ」とは言えないほどの状況になってるのである。

さて、カダヤシについて。
特定外来種に指定されていて「移動・飼育・販売」などを無許可ではできない魚である。
私の暮らす街でも20年前頃には「やたらめったら採れていた魚」なのである。
「競合する在来のメダカを絶滅に追い込む」と危機感を持ち、ガサをする度に駆逐してきたのである。

ところが最近すっかり目にする機会が減ったのである。
よほど汚れた水路やわざわざ瀬戸内島しょ部の小河川に出かけた時にお目にかかれるのである。
私が長年続けてきた成果である・・・・・・わけがない。
意外にメダカくんの繁殖力は強いのかもしれないのだ。
もしくは「メダカ飼育・品種改良ブームや教育現場」から見はなされたヤツが
ぎょうさん捨てられ、繁殖しとるのかもしれない。

さておき、この小河川で採れた他の魚も挙げておく。
ヨシノボリ類である。

こんなにいろいろ放流されていては、種名はよく分からないとしか言えない。

シマドジョウ類である。

中国大陸にいるものと同じ種であるとされているけど、遺伝子解析が進めば別種になるかもしれない。

さあ、台湾最後の釣(ガサ)行へ向かうぞお!
と、言いつつ「どこの川へ行くともわからん」ままの出発である。