2019年2月27日(水)
タイトルは、敬愛する盛口満氏の書籍『コケの謎~ゲッチョ先生、コケを食う』に対抗して。 (無意味な対抗)
さておき、何の変哲もないコロッケ。

ただし、このコロッケ、私にとって特別な曰く付き。
半世紀以上も前、親は共働き。
親父が仕事帰りに晩飯の惣菜として、よく買ってきてた店のコロッケ。
新聞紙にくるまれたこのコロッケを小脇に抱え、親父が玄関を開ける。
戦争でがれきの山と化した街。
それから10数年、ようやくトタン板の屋根とベニヤ板の壁でできた店が立ち並ぶ。
高度成長期を迎え、こうした簡易惣菜屋はつぶされ、立ち退き
少しずつ街が整っていくにつれ、いつしか私も忘れ去ってた。
「移転したケド、今でも店は健在」との情報は最近のこと、甥っ子から兄貴へ。
「あの店まだやってんのっ!」 驚いたのなんの!
所用ついでに、先月買いに。
午前中で「完売」だった。 店じまいの張り紙。
再び、一昨日、午前中(10時頃)に立ち寄る。
すでにほとんど売り切れ、客もまばら。
あたりには懐かしいラードの匂いがたちこめる。
アツアツをほおばる。
さあっ! 半世紀ぶりの懐かしい味だ!
美味い! 美味いが記憶がよみがえらない・・・・・・何故だ?
じっくり味わってみんと思い出さんのんかもしれん。
持ち帰り、冷めたコロッケを切ってみる。

お~っ! 1個だけ肉片あったぞおっ!
当時もこうやって肉の宝探しをし、『食べもんで遊ぶなっ!』 と叱られた。 (精神年齢は不変)
少しずつかじる。
冷めても十分美味い。
昨今の甘ったるい味はしない。
きっちりとした塩味は、堂々としたおかずになってる。
衣はごつい。
半分をレンジに。
やはり美味い。
ただ、当時どんな味だったのか?・・・どうしても思い出せない。
謎だ。が、謎は謎なりに考えてみた。
当時「また、コロッケかいな」としぶしぶ食ってたからかなあ?
食がとっても細かったから、兄貴や弟に略奪されとったんかもしれんなあ?
半世紀前の味を懐かしむことはあっても美味しいと思うかなあ?
だとすると、今の方がはるかに味が良くなってる気もするしなあ?
ついでに買ったメンチカツ。

ミンチ肉はほぼすりつぶされ、つなぎのパン粉も多い。 (だって個人商店で1個70円だもの)
断面はこの通り。

コイツも値段からすれば十分すぎるほど美味い。
結局、半世紀ぶりに思い出したのは
揚げ油のラードの匂いと当時くるまれてた新聞紙。
今はキッチンペーパーにくるまれ渡されるんだケドね。
このメンチカツ、当時売ってたのかなあ?
親父がケチって買ってこなかっただけなのかなあ?
ともあれ生き残り、繁盛店になってたことは、とても嬉しく思った。
タイトルは、敬愛する盛口満氏の書籍『コケの謎~ゲッチョ先生、コケを食う』に対抗して。 (無意味な対抗)
さておき、何の変哲もないコロッケ。

ただし、このコロッケ、私にとって特別な曰く付き。
半世紀以上も前、親は共働き。
親父が仕事帰りに晩飯の惣菜として、よく買ってきてた店のコロッケ。
新聞紙にくるまれたこのコロッケを小脇に抱え、親父が玄関を開ける。
戦争でがれきの山と化した街。
それから10数年、ようやくトタン板の屋根とベニヤ板の壁でできた店が立ち並ぶ。
高度成長期を迎え、こうした簡易惣菜屋はつぶされ、立ち退き
少しずつ街が整っていくにつれ、いつしか私も忘れ去ってた。
「移転したケド、今でも店は健在」との情報は最近のこと、甥っ子から兄貴へ。
「あの店まだやってんのっ!」 驚いたのなんの!
所用ついでに、先月買いに。
午前中で「完売」だった。 店じまいの張り紙。
再び、一昨日、午前中(10時頃)に立ち寄る。
すでにほとんど売り切れ、客もまばら。
あたりには懐かしいラードの匂いがたちこめる。
アツアツをほおばる。
さあっ! 半世紀ぶりの懐かしい味だ!
美味い! 美味いが記憶がよみがえらない・・・・・・何故だ?
じっくり味わってみんと思い出さんのんかもしれん。
持ち帰り、冷めたコロッケを切ってみる。

お~っ! 1個だけ肉片あったぞおっ!
当時もこうやって肉の宝探しをし、『食べもんで遊ぶなっ!』 と叱られた。 (精神年齢は不変)
少しずつかじる。
冷めても十分美味い。
昨今の甘ったるい味はしない。
きっちりとした塩味は、堂々としたおかずになってる。
衣はごつい。
半分をレンジに。
やはり美味い。
ただ、当時どんな味だったのか?・・・どうしても思い出せない。
謎だ。が、謎は謎なりに考えてみた。
当時「また、コロッケかいな」としぶしぶ食ってたからかなあ?
食がとっても細かったから、兄貴や弟に略奪されとったんかもしれんなあ?
半世紀前の味を懐かしむことはあっても美味しいと思うかなあ?
だとすると、今の方がはるかに味が良くなってる気もするしなあ?
ついでに買ったメンチカツ。

ミンチ肉はほぼすりつぶされ、つなぎのパン粉も多い。 (だって個人商店で1個70円だもの)
断面はこの通り。

コイツも値段からすれば十分すぎるほど美味い。
結局、半世紀ぶりに思い出したのは
揚げ油のラードの匂いと当時くるまれてた新聞紙。
今はキッチンペーパーにくるまれ渡されるんだケドね。
このメンチカツ、当時売ってたのかなあ?
親父がケチって買ってこなかっただけなのかなあ?
ともあれ生き残り、繁盛店になってたことは、とても嬉しく思った。