私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

オオルリ抱卵の顛末記

2021-12-02 17:26:02 | 鳥類
2021年12月2日(木)

オオルリ メス
 
20210620

他のヒタキ科の鳥たちと同じくらいの大きさだろうか。
日本には4月頃、夏鳥としてやってきて繁殖し、越冬のために東南アジアへ渡るらしい。

ほぼ半年前の散歩中のお話なのである。

ある日、友から電話。
「オオルリらしい巣を見つけて・・・」
「それが、沢沿いの遊歩道の石垣に・・・」
「目の高さにあって、目の前で・・・」

唐突すぎて、何のことやらと思いつつ・・・
「すぐ行くわっ! 案内してっ!」と、出かけた。

確かに、友の言う通り、誰もが簡単に触れるとこに、平然と巣はつくられてた。

20210612

とりあえず、かなり遠くからそっと巣の撮影をする。
メスらしいオオルリの姿をかろうじて1枚。

我が町はずれの少し名の知れた「自然散策コース」なのに、平然と営巣したのは
コロナ禍による自粛要請の影響なのかなあ、とも思いつつ・・・

たまたま自然散策の人がやってきた・・・
急きょ、花や虫の撮影をしてるようにふるまいつつ、様子をうかがう。

(あっ! オオルリが飛んだっ!)と、心の中で叫びつつ
巣から一度静かに落下しながら羽音もたてず飛んでく様子も知った。

おかげで、散策の人、オオルリがいることも巣があることも気づかず過ぎてった。

チャ~ンス!
巣の中が見れるじゃないかっ!


卵の数は5個


問題はここからなのである。

6月末には「県の自粛要請が解除される」のである。
アウトドア好きやキャンパーなど、かなりな数の人たちが訪れるにちがいない。

友は「オスの姿やふ化後の給餌行動」を記録しておきたいと思いつつ・・・
このままでは無粋な人たちの好奇心によって巣を放棄しかねないと心配しつつ・・・
仕事もあるから、日曜くらいしか動けない歯がゆさを訴えてくる。

「しゃ~ないなあ! わしが数日おきに見に来るわいっ!」
かくして文頭の写真のように、何度か観察にきたついでに遠くから記録してたんだけどね。

観察中、メスは一度も巣から離れることもなく、じっと卵をあたためてた。

心配は、意外や意外!
毎回、近辺でヒメコブオトシブミなど撮影しつつ
しばらく様子を見てるんだけど気づく人は皆無だった!

そして、「そろそろ羽化する頃かも?」と、少し気を抜いて出かけたのが
忘れもしない6月27日。


やややっ! 巣の様子が変だぞ?

やたら散らばってるのはオオルリの羽っぽい・・・

巣をのぞき込むと、もぬけの空


小さな卵の殻の欠片が足元に落ちてて・・・


どうやら、シマヘビとかアオダイショウとかに親ごと食われてしまったみたい・・・

私らも鳥やら豚やら牛やら食ってる立場。
だから、ヘビたちを責める気にはならんけどなあ・・・

コロナ禍じゃなかったら、こんなとこに営巣もしなかっただろうし
もし、被食されたとしても私らの目につくこともなかったろうし

何となく肩をがっくし地球の裏側まで落としたような気分になってしまった。

今でもその巣は残ったまま・・・

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