2022年12月22日(木)
コハクチョウ Cygnus columbianus
20221030 全長120cmほど
ユーラシア大陸のツンドラ地帯で繁殖したなかの一群が、越冬へと日本に飛来する。
中国地方日本海側の斐伊川・宍道湖・中海周辺が、ほぼ越冬飛来の最西端らしい。
全身白色、大型の首の長いカモ科の水鳥。
くちばしは黒く、基部に黄色・橙黄色の部分があり、よく似たオオハクチョウの基部の黄色より小さめ。
「コハクチョウが100羽ほどやってきました」
とのお知らせに、一度は確かめにと米子水鳥公園へ出かけた。
遠出は数年ぶりで腰痛が不安だけれど・・・
到着後、散策路を歩く。
確かに数十羽のコハクチョウの大多数が、2か所の芝生でお休みになられていた。
「遠路はるばる飛んできたのだから、ゆっくり休みなさい」
と、観察センターへ向かう。
来訪者は2組ほど、浮かんでいるコハクチョウは数羽。
多くのカモ類が見えるけれど、殆どが瀬戸内でも確認できるカモ。
または、遠すぎて判別できない。
職員さんと情報交流をした。
米子水鳥公園は、水鳥保護の市民運動によって干拓地の一部を人工池にし、今も保護・環境学習の拠点となっている。
「いい時に来られました」
「コハクチョウたち、あと1ヶ月もすれば周辺の田んぼへと移動するんです」
「人けのない田んぼの方がエサも豊富だし、運動量も減らせるということですか?」
「その通りです」
と、観察センター前へと2羽近づいてきた。
「今朝はハイイロチュウヒとか、先日はノゴマとかいろいろ来ていたんですよ」
「今も遠すぎるんですが、マガンのえさ場にヘラサギも1羽来ています」
いろいろな野鳥たちの画像を見せてもらったり、周辺の生き物の最新情報を聞かせてもらったり・・・
「うらやましい限りです」
「私の暮らす瀬戸内の干潟では保護活動もほぼ皆無で、関心も少ないし、ねぐらも少なくて・・・」
私も、ヘラサギ・キアシシギ・オバシギ・ホウロクシギなど、拙い画像を見ていただいた。
「とんでもない! うらやましいのはこっちの方です」
「瀬戸内の干潟の大きな干満にあこがれます」
「だってシギ・チドリのエサ場が豊富で、観察も撮影もやりやすいでしょ?」
「日本海側は干満がとても小さくて、シギ・チドリを探すのは一苦労なんですよ」
なるほど。
自分の暮らす地域の良い点を聞かせてもらったのはとてもうれしい。
1時間ほどの会話の終わりころ、1羽のコハクチョウが近くの浅場へとやってきた。
公園にあと1冊だけ残っていた『米子水鳥公園の生態系と野鳥図鑑』(今井出版)を購入し
帰宅後に読んだけれど、野鳥への確かな愛情と観察記録の苦労にあふれている。
とても良いローカル図鑑だった。
コハクチョウ Cygnus columbianus
20221030 全長120cmほど
ユーラシア大陸のツンドラ地帯で繁殖したなかの一群が、越冬へと日本に飛来する。
中国地方日本海側の斐伊川・宍道湖・中海周辺が、ほぼ越冬飛来の最西端らしい。
全身白色、大型の首の長いカモ科の水鳥。
くちばしは黒く、基部に黄色・橙黄色の部分があり、よく似たオオハクチョウの基部の黄色より小さめ。
「コハクチョウが100羽ほどやってきました」
とのお知らせに、一度は確かめにと米子水鳥公園へ出かけた。
遠出は数年ぶりで腰痛が不安だけれど・・・
到着後、散策路を歩く。
確かに数十羽のコハクチョウの大多数が、2か所の芝生でお休みになられていた。
「遠路はるばる飛んできたのだから、ゆっくり休みなさい」
と、観察センターへ向かう。
来訪者は2組ほど、浮かんでいるコハクチョウは数羽。
多くのカモ類が見えるけれど、殆どが瀬戸内でも確認できるカモ。
または、遠すぎて判別できない。
職員さんと情報交流をした。
米子水鳥公園は、水鳥保護の市民運動によって干拓地の一部を人工池にし、今も保護・環境学習の拠点となっている。
「いい時に来られました」
「コハクチョウたち、あと1ヶ月もすれば周辺の田んぼへと移動するんです」
「人けのない田んぼの方がエサも豊富だし、運動量も減らせるということですか?」
「その通りです」
と、観察センター前へと2羽近づいてきた。
「今朝はハイイロチュウヒとか、先日はノゴマとかいろいろ来ていたんですよ」
「今も遠すぎるんですが、マガンのえさ場にヘラサギも1羽来ています」
いろいろな野鳥たちの画像を見せてもらったり、周辺の生き物の最新情報を聞かせてもらったり・・・
「うらやましい限りです」
「私の暮らす瀬戸内の干潟では保護活動もほぼ皆無で、関心も少ないし、ねぐらも少なくて・・・」
私も、ヘラサギ・キアシシギ・オバシギ・ホウロクシギなど、拙い画像を見ていただいた。
「とんでもない! うらやましいのはこっちの方です」
「瀬戸内の干潟の大きな干満にあこがれます」
「だってシギ・チドリのエサ場が豊富で、観察も撮影もやりやすいでしょ?」
「日本海側は干満がとても小さくて、シギ・チドリを探すのは一苦労なんですよ」
なるほど。
自分の暮らす地域の良い点を聞かせてもらったのはとてもうれしい。
1時間ほどの会話の終わりころ、1羽のコハクチョウが近くの浅場へとやってきた。
公園にあと1冊だけ残っていた『米子水鳥公園の生態系と野鳥図鑑』(今井出版)を購入し
帰宅後に読んだけれど、野鳥への確かな愛情と観察記録の苦労にあふれている。
とても良いローカル図鑑だった。
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