2020年8月21日(金)
ムカデメリベかな?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/1d/994bf52745a3090582a71a6fade7f91e.jpg)
大きさは8cmくらい。
大きな口に触角2本、これ懐かしきウルトラQのカネゴンみたいや。(画像右をよく見てね)
この口を広げ、気付かぬ獲物をやさしく包み込みそっと体内へ・・・
想像すると恐ろしいような気もする。
けど、日頃の生活で知らぬ間にやさしさに包み込まれてることは大いにある。
今回の福山大学の阪本先生だってそうだよね?
研究生・学生とのアマモ場の定期生き物採集に加えてくれたこともそうだもの。
だとすると、いつのまにか包み込まれて消化されてくのかな?
話がそれた。
ムカデメリベ(?)の腹面
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/23/f87ea60039926111ca8b6ff258869dfc.jpg)
さておき、このムカデメリベ(?)、もちろんウミウシの仲間。
ウミウシは巻貝の仲間で、貝殻が退化していった連中と思えばいい。
ま、イメージとしては「海のナメクジ」ととらえればいいかもね?
で、さっそく、正確な名前を確かめんと、書庫の本棚から取り出したのが
ウミウシガイドブック2冊(1999年 2000年 TBSブリタニカ)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/36/0cb2eab53b5b0d8c2f86296d47d8da2c.jpg)
これらの本では、メリベウミウシとしか載ってないのよね。
多彩な形態と色彩と大きさのバリエーションを5つほど紹介してるけど、古い本だからなあ。
となれば、ネット検索しかないと調べてたら・・・
なんと、この時代の論文で、ムカデメリベ・ヒメメリベ・クロメリベの3種を同一種「メリベウミウシ」とされてたのよね。
正しかったんやわ、この本たち。
再び、3種に分けられたのが2003年のこと。
では、素人なりの判別をしていくことに。
まず、クロメリベは日本近海に生息していないとのことで消去。
続いて、ヤマトメリベは大きく、透明感があり、生息密度がかなり低いことから消去。
となれば、ヒメメリベかムカデメリベ。
この2種を区別する決定的な特徴は、内部構造らしく、そりゃ無理!
口の縁に生えてる触手の数が2列だとヒメメリベ、2~5列だとムカデメリベらしい。(2列ならどうする?)
それもこの画像では判別できん。
かくして、何となくムカデメリベかな?と見た目の感じで・・・
さてさて、このアマモ場周辺には
「アオウミウシもシロウミウシもミノウミウシもいますよ」と、福山大学阪本先生。
また、お世話にならんといけんなあ。
知りたいこと、知らないこと、山ほどあるもんなあ。
学生とほんのちょっぴり話してたら、「世羅夢公園」でアルバイトしてたヤツにも出くわした。
「えっ! 昨日(7月17日)行ってたんだよ!」
「気になったことがいくつかあるから教えてくれる?」と、海辺にいながら山奥の話。
なんかいろいろとつながっていくもんだなあ・・・
ムカデメリベかな?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/1d/994bf52745a3090582a71a6fade7f91e.jpg)
大きさは8cmくらい。
大きな口に触角2本、これ懐かしきウルトラQのカネゴンみたいや。(画像右をよく見てね)
この口を広げ、気付かぬ獲物をやさしく包み込みそっと体内へ・・・
想像すると恐ろしいような気もする。
けど、日頃の生活で知らぬ間にやさしさに包み込まれてることは大いにある。
今回の福山大学の阪本先生だってそうだよね?
研究生・学生とのアマモ場の定期生き物採集に加えてくれたこともそうだもの。
だとすると、いつのまにか包み込まれて消化されてくのかな?
話がそれた。
ムカデメリベ(?)の腹面
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/23/f87ea60039926111ca8b6ff258869dfc.jpg)
さておき、このムカデメリベ(?)、もちろんウミウシの仲間。
ウミウシは巻貝の仲間で、貝殻が退化していった連中と思えばいい。
ま、イメージとしては「海のナメクジ」ととらえればいいかもね?
で、さっそく、正確な名前を確かめんと、書庫の本棚から取り出したのが
ウミウシガイドブック2冊(1999年 2000年 TBSブリタニカ)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/36/0cb2eab53b5b0d8c2f86296d47d8da2c.jpg)
これらの本では、メリベウミウシとしか載ってないのよね。
多彩な形態と色彩と大きさのバリエーションを5つほど紹介してるけど、古い本だからなあ。
となれば、ネット検索しかないと調べてたら・・・
なんと、この時代の論文で、ムカデメリベ・ヒメメリベ・クロメリベの3種を同一種「メリベウミウシ」とされてたのよね。
正しかったんやわ、この本たち。
再び、3種に分けられたのが2003年のこと。
では、素人なりの判別をしていくことに。
まず、クロメリベは日本近海に生息していないとのことで消去。
続いて、ヤマトメリベは大きく、透明感があり、生息密度がかなり低いことから消去。
となれば、ヒメメリベかムカデメリベ。
この2種を区別する決定的な特徴は、内部構造らしく、そりゃ無理!
口の縁に生えてる触手の数が2列だとヒメメリベ、2~5列だとムカデメリベらしい。(2列ならどうする?)
それもこの画像では判別できん。
かくして、何となくムカデメリベかな?と見た目の感じで・・・
さてさて、このアマモ場周辺には
「アオウミウシもシロウミウシもミノウミウシもいますよ」と、福山大学阪本先生。
また、お世話にならんといけんなあ。
知りたいこと、知らないこと、山ほどあるもんなあ。
学生とほんのちょっぴり話してたら、「世羅夢公園」でアルバイトしてたヤツにも出くわした。
「えっ! 昨日(7月17日)行ってたんだよ!」
「気になったことがいくつかあるから教えてくれる?」と、海辺にいながら山奥の話。
なんかいろいろとつながっていくもんだなあ・・・
記載の「ムカデメリベ」に同意見です。
例の名古屋港で見つけた外来の懸念が高い2種も記載されていた、信用できる図鑑、「ネイチャーガイド 日本のウミウシ」中野理枝(文一総合出版)のp.397掲載写真とも酷似しています。
「体長~130mm、体地色は通常は半透明の飴色。背面突起は5-9列あり、楕円状で、疣状突起におおわれる。口唇縁の触手は円錐形で3-5列あり、内側が長い。」とあります。
BiSMaLにもご指摘の種類程しかないので、似ている別種の可能性も少ないと思います。
ネットの「水産無脊椎動物研究所」、「生物好きが語る自然誌」、「世界のウミウシ」、「ウミウシ図鑑.com」からも問題ないのでは?という気がします。。
それにしても・・・こんなカッコイイウミウシを大学の先生や学生たちと一緒に観察できるなんて、物凄く羨ましいです!!
参考文献やネット上の資料の提示も感謝します。
tetsuさんの「何でもやってみよう」「とことん調べてみよう」精神には、つくづくと感服です。
いつか何かでお役に立てることがあれば、いつでも申し付けください。
あまり役に立たないとは思いますが・・・
なお、学生や教授たちは自らの研究対象に忙しく、ほぼお互いノータッチでした。
一緒に観察する時間はほぼなくて、同じフィールドにいて採集してても、交流はなかったですよ。笑
ウミウシ面白そう。
こんなの見せられると、興味が湧いてきます。
形態美・造形美、たまらないものがあります。
次の藻場採集がまた楽しみでなりません。
ゆっくり時間をかけてくれるともっといいのにと、贅沢なことをもう考えてます。