私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

イソミミズハゼは最海派? の巻:夏の干潟の魚たち⑯

2017-07-22 06:22:25 | 周縁魚
おそらくイソミミズハゼである。


黒っぽい体色や尾ビレのフチの白さ、ガン黒・・・・・・
いっとき原宿あたりをウロウロされとったヤマンバギャルである。
彼女らはいったいどこへ消えたのかしらん?
黒いオバチャンになっとるんかの? (オッサンまた話それとるで)

さておき、
ミミズハゼが河口の淡水域にまで現れるのに対し、
塩分濃度の高い汽水域で暮らしとられるみたい。
これまで2度しか採ったことがないのでよくわからんのんじゃ。
しかも老眼、観察ケースに入れるまではミミズハゼだと思ってるけえの。
「ここで採りました」と目撃証言できんのんじゃ。

腹パンパンのメスみたい。


ミミズハゼのメスと比べてみる。


ん? どこがどうちがうんかの?

ミミズハゼは水湧くところに の巻:夏の干潟の魚たち⑮

2017-07-21 06:52:29 | 夏の干潟の魚たち
ミミズハゼのたぶんオス


おそ松くんの名脇役チビ太に似ている。(頭の凹みを90°回転させてみよう)
少しブキミだ。

そしてたぶんメス


さらに若魚


だんだんカワイク見えてくる。
ミミズハゼという名前はミミズに似ているハゼだからなのだが、
私はコイツらが「み、水~っ!」と湧水を求めてるのも理由に挙げておきたい。(ザブトン1枚)

コイツらのグループは海水から淡水(井戸や洞くつなんかも)までいろんな所にすんでる。
何となくだけど、水が湧くような所が好きみたいなのだ。
ドウクツミミズハゼなんてのは死ぬまでに一度お目にかかりたいもんだ。

たくさんの種類がいて、まだ研究が十分に進んではいないらしい。

で、1年中汽水域で簡単に採れるこのミミズハゼを
なぜ夏の干潟の魚たちに加えたのか?

理由は3つ
1.夏の干潟の魚たちを14種類で終わりたくない。14という数字はなんとなくイヤだ。
2.いつ書いていいのやらわからないから、夏でもいい。
3.干潟を書くネタがつきはじめたから。

ま、どうでもいいではないか。

備後フィッシュ!:入手しましたの巻

2017-07-20 06:30:43 | 各地ローカル図鑑
2017年7月19日(水)

備後フィッシュガイドブックを手に入れた。


オールカラー全51ページ B5版
「備後の地魚応援団」が手がけた、なかなかしっかりした作りの小冊子だ。

前半は地魚25種の図鑑に、
後半はその25種のレシピ本になってる。


もちろんタダ。

こういう地方の魚のことを地域に住む人たちの手でまとめた本は大好物。

新聞によると
「7月に備後地域の各道の駅にて限定200部先行配布」とのこと。

この前の日曜日は、だてにホウボウやアカタチを買いに行ったわけではないのだ。
この本が手に入れたかったからなのだ。

そしてやはり1冊も残ってなかった。

ところが、その後のこと。
とある知り合いがたまたま持っとった。
「ちょうだい! ちょうだい!」を百万べん繰り返してむしりとった、もとい、いただいた。
「ホンマやな?」
「いえ、ウソです旦那。20回くらいしか言うてません。」
「よう言うた。ま、カツ丼食べや。」

なかなかええ本や。



イボダイ:空とモンドリも使いようの巻

2017-07-19 06:51:42 | 魚を食らう
2017年7月18日(火)

イボダイのあくんとうんくんである。


すんません。
この顔見とると、ついふざけたくなる。(あとちょっぴしつきおうてつかあさらんかの?)

日曜に買った「魚いろいろ200円」チームの一員なのだ。

コイツらを使って40年ぶりの干物に挑戦じゃ。

あの時は校舎の屋上にずらりと一面カタクチイワシを並べた。
毎日メザシ弁当を食った。
貧しいけれど豊かな鮮やかな時代だった。

ハラワタをとり塩水に30分、その後ザルへ。


さ、干すぞ!
といっても干物カゴなど持っとらん。

ええいっ!
モンドリじゃあ!
モンドリは小魚を捕る時に使う網カゴなのである。(県によっては使用禁止の所もあるよ)
ジッパーを開け、中に並べ、2階の物干し竿にくくりつける。


なかなかええやないの。

おっ? 穴から丸見えやないの。




あかんわ。ハエたち入り放題やんか。

そう、モンドリには
「小魚たちがエサにつられて入り込む出入り口が開いている」という
大きな欠点があるのだ。(それは欠点とは言わん)

とりあえず新聞紙で 「レインボーブリッジ封鎖しま~す!」

こうして朝、干物が無事完成したのである。


まるでスイミーだ。(知らん人はお子さんお孫さんの絵本を)
めんどくさいし出勤前で忙しいし・・・・・・フライパンで焼くわ。

むしって食べる!
ヤナギムシガレイの風味を少し強くしたクセといい、
塩味としなやかな身のしまり具合といい、
もう、もう、絶品やないの!
干物は買うもんじゃない、モンドリで作るもんじゃわ。

空とモンドリも使いようなのであった。

ちなみに、
イボダイのことを私はボウゼと呼んでいた。 ボウゼと。
コイツを買ったばかりに、日曜の釣りは・・・・・・
キジハタの子もメジナの子も見えているのに・・・・・・後はお察しくだされ。





ホウボウ:ほうばる煮付けの巻

2017-07-18 06:55:45 | 魚を食らう
2017年7月16日(日) 魚市場にて その②

ホウボウである。


ホウボウかどうかパッとわかる方法・・・・・・(つい、ホウボウと書きとうなるオッサンシンドロームが・・・)は
パッとすればいいのである。


なんで胸ビレ、こんな模様にせなあかんねん!
なんで暗い海の底でこの胸ビレ開いたまま歩かなあかんねん!

つくづく自然の摂理は深淵なるものだと思う。
人類の知恵など足元にも及ばない、なんて思ってしまう。

例えば、ある外国へと社員旅行、何千年もの歴史のある建造物を前に先輩の熱き説明が続いてたとする。
そこへ、その街では普通にいるらしいけど見たことのないトンボが飛んできたりする。
すると、大変なことになるわけだ。
当分先輩は口を聞いてもくれなくなる。(実話ではない、例えにすぎない)

私は今でもトンボとの出会いを優先・・・・・・

さておき、道の駅魚市場で買った「いろいろ200円」パック。


その中のホウボウ5尾の調理開始。


石頭である。
お友だちがカナガシラくんと呼ばれている理由がよくわかる。
そのかったい頭はみそ汁のダシになってもらうとして、


後は煮付けにしよう。

若く貧しかった頃、アニキと、今は師匠と呼んでる人と3人で鍋にしたことがある。
そのとき、ガザミ(ワタリガニ)の第4歩脚のホッコリした身とソックリだった。
「この魚、カニじゃあ~!」とおかしな雄叫びをあげながらむさぼった。
さあて、貧しさゆえなのか?
 
試してみるのだ!  (ん? 今も貧しいんとちゃうんか?)


上品なしっかりした旨い白身である。
が、魚の味である。
少なくともカニの味ではなかった。
こうして懐かしい淡い思い出も現実へと、あの頃やさしかった女性もゆるぎなき師匠へと・・・・・・