私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

県下一の富有柿産地へ:ふくやまブランド農産地見学ツアー②

2019-11-20 11:16:06 | 植物
2019年11月20日(水)

毎日書けばいいのにね。
すっかりずぼらになっちゃってる。
釣りへ出かけた話も6,7回
東海地方へ魚たちの保護保全活動を学びに行った話もすっとばしたまま。

さてさて、ツアーバスは一路福山市西部へとひた走る。

おっ! ここ数年『若アユを見る会』を開催してたポイントを過ぎたぞ!
昨年の豪雨で、すっかり河床が変化しちゃったもんなあ・・・
『桜を見る会』のように身内たちをご招待できなくなっちゃったなあ・・・
(正直に資料出すまで、しつこくからかうぞ!国のトップじゃろ?ABさん!)

と、ポイント過ぎて、およそ徒歩5分の所に柿の選果場があった!


全く知らんかったわ!
何度もすぐ近くまで来てるのに、アユやシロウオなんかの魚たちにばかり目がいってたもんなあ。
つくづく「人は見たいものしか目に入らない」ことがわかる。

富有柿の生産で県下一なのだそうである。

選果場の担当者さんが説明してくれる。


なるほどなあ、いろんな工夫されてるんだね。


質問コーナーでは
・自分んちの柿がよく育たないのはどうしてか?とか
・おいしい柿の見分け方とか
聞かれてたケド、声が小さくて小さくて・・・

何となく個人的な質問が多いみたい。
生産者さんへの敬意もあまり感じられなくて、少しつらい。

素人が作るのとは全然違うレベルの富有柿が箱詰めされてるのにね。


鳥獣被害への対策をどうしてるか?
聞いてみた。

今年川遊びへ行くたびにやたらとイノシシ出没してたし
この辺りでのニホンザル情報も知ってたし
その辺の苦労話を話してくれれば、ありがたいと思ったから。

何と担当者さん、勘違いしたのか素人でもできる対策を説明し始めたやんっ!
柿を植えてもないし畑も持ってないというのに・・・やさしいなあ!

今年は不作(裏年)だそうだ。
試食だけとなり、なんか申し訳なさそうな顔になってる。


無茶苦茶甘い。みずみずしい。
糖度15~6度、優2Lか3Lのブランドもんかなあ!

ちなみに、ここでのランクは優・秀・良と、も一つあって
家庭で食べる分としては「良の下の2Lが一番おすすめ」と
「良とも一つは見栄えの差だけですよ」と
担当さんがそっと教えてくださった。

富有柿はすでに予約で完売。


ま、我が家にはここ数年、2人では食べきれない渋柿が届く。
柿は文字通り、くさるほどもらう。
今年は干し柿と焼酎漬けにした。


買わないからホント申し訳ない!

さてさて、柿農園へと移動。


うわっちゃ~!
ここ、シマヨシノボリの遡上限界を知りたくて辿った小河川のとこじゃん!
柿農園があたりに広がっとったんじゃあ~っ!
つくづくとバカだっ!

再び、説明がはじまる。


が、個人的な質問がまた、とあるご婦人から続く。

タナゴ竿でのちゃちな釣りを趣味としてる私が、プロの漁師さんに
「マダイのおっきなのを釣りたいケド、どうすればいいんな?」みたいなもんやね。

ま、我慢していい子して聞くふりをして、その後柿農園を散策。

空へと延びてるような柿農園の径。


甘さの目安となるらしいプルーム(白い粉)を確かめる。


絶対触ってはいけないそうだ。


愛宕柿にもブルームがついてた。


収穫後の柿の木もきれいだ。


落下した富有柿には鳥がつついた跡。


「昨年は、葉の表にも裏にも鈴なりに柿がなってたんですよ」と職員さん。
いつのまにか企画運営の方と親しくなってしまった。

『グアーッ!グアーッ!ガーッ!』突然カラスの警戒音。
ヒッチコックの映画みたくカラスに襲われるんかいの?と思ったら

こんな小屋の


こんな小さなスピーカーからの被害防止音だった。


丁寧な草刈りやこんないろんな対策で、県下一の富有柿出荷は維持されてるんだなあ。
生産者さん、市の職員さん、お疲れ様です。
初めて知ることばかりでした。
ありがとうございました!

今度、贈答用に買いに来なくちゃね。

さあて、昼ご飯食べにバス移動だ!

全国一のクワイ産地へ:ふくやまブランド農産地見学ツアー①

2019-11-18 12:26:53 | 植物
2019年11月18日(月)

昨日、『ふくやまブランド農産地見学ツアー』にかみさんと参加。
市の広報で知ったかみさんが申し込み、希望者多数(らしい)の中、抽選であたったのである。

福山城の見える駅北口へ集合


大型バス2台の


1号車に早めに乗り込む。


定刻通り出発。

全員にファイル・しおりなどが入ったバッグが配られる。
目を通しておかねば。
主催者や生産者に失礼だもんな。
ブランド農作物を作ってる苦労も誇りもあるだろうしね。

最初の農産地であるクワイ畑。

福山市がクワイ出荷量で全国一であることや
埋立地の広がる南部地域が有名であることは知ってたケド
新興住宅地になってて、実際にクワイ畑を見たことはなかったので、楽しみ。

バスは南へ南へと走る。
クワイ畑到着!


なんと! いつも釣りへとしょっちゅう通る道のすぐ裏側やっ!

気付かんかったなあ。
いつも『サカナばかり見る会』に参加してたからなあ。
サカナしか見えてなかったんやね。
サカナだろうとサクラだろうと身びいきしたらいかんよ、反省!
(サクラ方面の方も素直に正直に言って謝りなさいっ!)

さてさて、生産者代表さんが説明をしてくださる。


真新しい住宅に囲まれた1反ほどの畑地だそうだ。

泥を機械で掘り起こし


コンテナへと運び入れる作業をしてる2人。


「全国一の出荷量にしては小規模な気がするなあ?」と思いつつ・・・

新芽が広がりはじめたクワイの赤ちゃん発見!


側溝にクワイの若者発見!


肥料をもらい防虫剤を浴びて、すくすく育って


やがて、地中の塊茎に栄養を蓄えるために枯れはじめ


すっかり枯れて


掘り起こされて、洗われて


食材となる部分はクワイのほんの一部だ。


パックに詰められ、市場へ。


今回、生産者さんから市場に出る前の『こつぶちゃん』を1パックずついただきました!
ありがとうございました!

後の部分は再び土へとかき混ぜられる。

さて、質問タイム。

「あの~、クワイの食べ方いろいろ教えてくれませんか?」
おいおいっ! それ、パンフレットに書いてるぞ。


「・・・パンフに書いてるように小さいのはそのままカラアゲ、大きいのはチップスにするとおいしいですよ」
生産者さんはやさしい。

「クワイはいつごろから福山で栽培されはじめたんですか?」
おいおいっ! それもしおりに書いてるぞ。


「1902年に千田町に自生していたクワイを・・・」
これまた生産者さんはやさしい。

せっかく来たんだもの。
一消費者として、クワイ生産での苦労やブランドを守る意地や誇りを聞きたいもんなあ。
この企画の主旨はそこなんじゃないかなあ。

手をあげた。

・後継者がなかなかいなくて、生産者が年々減っていること。
・周囲がどんどん宅地化していって、産地が郊外へと移転していること。
・芽が出る→おめでたい→お節料理に欠かせない作物、安心・安全に配慮しつつ、作り続けたいこと。
・収入はそこそこ良いこと。

などなど、朗々とお話してくださった。
何も知らずに食べてたことを反省した。
あの塊茎のほんの先っぽだけをとる苦労も並大抵じゃなさそうだもんなあ。


ありがとうございました!
作業のご迷惑だったでしょうに。
『こつぶちゃん』さっそくカラアゲにしました。
すっごくおいしかったです!
熱々は、ポテトフライよりはるかにおいしかったです!

生産者さんと交流できるステキな企画をたてた市職員さんたちにも感謝感謝!

さて、続いて広島県一の柿産地へ!

クラカケトラギス(釣査244種目):草刈りも釣りも共同作業で

2019-11-16 16:32:20 | 海水魚
2019年11月16日(土)

クラカケトラギス


タナゴ竿・仕掛けでの244種目。


去る10月23日のこと。

兄貴と芝刈りへ。
半年ぶりなので、野草がのび放題!
我が家のちゃちな電動草刈り機を使うと玄関側も


海岸側も


ほらっ! みるみるうちに!
今なら5000円引き・送料無料で14800円とお買い得!
と、テレビショッピングみたく共同作業でサッサと終える。

何せ2人とも釣りに行きたい一心なのである。

クサフグ・コモンフグの猛襲に会いつつ
アカメバルやスズメダイ・ホンベラ・マダイを釣るも新顔に出会えないまま・・・
あれほどいたトビヌメリもどこへやら・・・

ようやく、ここで初物のハオコゼを釣り


夕暮れも迫り、そろそろ竿仕舞いして銭湯いこか、としてた頃

兄貴が眼の前に停泊してるタンカーへとポチャ投げしてた竿を、私があげた。


何せ300円のおもちゃリールだからギコバコガタゴト、巻くのも大変!

「うわあっ! クラカケトラギスやんかっ!」


よくシロギスやマダイなんかの船釣りで外道として釣れるトラギス属の魚だ!
まさかこんな岸近くで釣れるとは・・・
たまたまタンカー停泊のために海底を深く掘削してたんやろね。

「兄貴が投げたんやから兄貴が釣ったことにするね」
「うんにゃ! あげたんはお前やからお前が釣った」
互いにゆずらず「どうぞどうぞ」したまま、兄貴が関東に住む弟にラインで連絡したら
「それでは私が釣ったことに・・・」という返事!

かくして3バカ兄弟の共同作業で釣り上げた記念すべき1種となったのであった。

さて、トラギス属、日本近海で10数種が知られている。
私はまだ、そのうちの2種しか釣ってない。

マトウトラギスと


今回のクラカケトラギス


クラカケという名は、体側のV字模様が馬につける鞍に似てるから。

この2種、尾ビレつけ根上部の黒点や、背ビレ前方の棘がよく似てる。
ま、個人的には小さいケド、マトウトラギスの方がかっちょいいかな。

ちなみに、つい最近九州南部以南に生息するクラカケトラギスは
新種としてアマノガワクラカケトラギスと命名されたそうだ。

ま、私ら素人には見極めできそうもないなあ。

おっと!書き忘れてた!
最近、気になる話題を書いとかねばならぬ。

相続した不動産を解体するにも平地にするにも大きな負担となり
固定資産税を払いつつ空き家・廃屋状態で維持してるなんてな話をよく聞くしよく見る。

それらを『負動産』とか『腐動産』と呼んでたりもする。
私はその表現が『腑』に落ちないのだ。

親が子に負担をかけようとして「持ち家」を抱えてた訳もなかろうに。
持ち家政策は、かつて国を挙げての政策だった。
子々孫々まで幸せに家族が生活できる場所として。

だから普通に不動産と呼べばいいじゃないかっ!

不況となり、過疎化となり、持ち家を維持できなくなる時代が来るなんてね。

何せ、今の政治家さんたちの多くは今が良ければそれでいい。
ええとこ10年、20年先のことくらいしか予測してないもんな。
年よりばかり多くて、その先のことまで政策立ててくれんもんなあ。

私は、国の負策、腑策なのだと思う。

新聞記事に思う:6度目の大量絶滅期に

2019-11-13 19:13:29 | 自然
2019年11月13日(水)

急きょ予定変更して・・・

今日の朝日新聞の1面記事


里山の蝶の大半が絶滅の危機と書かれていた。

何も蝶に限らない。
私たちの周りで『次々と生き物たちが滅びの道を辿っている』ことは、もはや明らかだ。

今、地球の歴史上で5度あったどの大量絶滅期よりもはるかに速いスピードで種が滅んでいる。


I田K彦という生物学者さんは
詳しく豊富な資料と概念をもとに
『生態系の変化は起こるべくして起きている』として
環境問題も外来種も滅びへの道も甘んじて受け入れるみたいな
啓蒙書籍を何冊も書かれてるようだケド・・・
確かにそれはそれで正しいのだろうケド・・・

ま、読んでるうちに何となく不愉快になって数冊しか読んでない身だから
沢山の誤解もあるかもしれないし、まことに失礼なのだが・・・

『だから貴方は何をするの?しないの?』
『世間の人たちに何をしろと言うの?何もしなくていいの?』

と、ついつい聞きたくなるのである。

何もしないままみんな好き勝手に生きて野垂れ死にしてけばいいのかなあ?

豊富な知識に満ち溢れた頭でっかちより、あまり役に立たない素直な実行者が好きだなあ。

例えば
ドイツの宗教改革に立ち向かったマルティン・ルター
『たとえ世界が明日滅びようとも、私はリンゴの木を植え続ける』

大好きな言葉。

手弁当で環境保護に携わる多くの仲間を知ってるからなあ。
この言葉と重なって仕方ないんだなあ。

I田K彦さん、こういうのも環境問題にまかり通るウソの1つなのかなあ?

マユタテアカネ&ノシメトンボ:源流話のしめ

2019-11-12 17:58:59 | トンボ・カゲロウ・カワゲラなどの仲間
2019年11月12日(火)

10月某日、友と源流へ行った話もいい加減終わらないと釣りや魚の話がたまる一方。

ということで、マユタテアカネご夫婦共同作業による空中産卵。


私がマツモムシを釣ってる最中に友が撮った画像。

「何でマユタテアカネとわかるんな?マイコアカネかもしれんじゃん」と私。
「顔が違うんよな。顔が」と友。

ほぼ間違うことのない友だから信じきればいいのだが
念のため調べてみることに。(疑っとるがな)

「ほんまじゃ」と、イラストにしてみる。


マイコアカネは真っ白だケド、マユタテアカネには楕円形の黒点が2つ。

ん? この白い部分、口だよね?
マイコアカネはさておき、マユタテアカネの名前は変ぞ?
この黒い部分は口の上部だから口ヒゲにあたるんとちゃうか?

ならば、ヒゲタテアカネと呼んでやらないと
大きな緑で表した複眼の下に「マユ」だと詐称・名誉棄損で訴えられたとき勝てんぞ?

どうでもいいことが気になるのは私の悪いクセ。

ノシメトンボ


アブラボテやドンコを釣った場所でパチリ。

友の記録撮影はいつも丁寧で長いもんなあ。
ついつい周りのいろんな生き物を撮ってしまう。

ま、ノシメトンボが出たところで、源流話のしめ!

お後がよろしいようで・・・