私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

ネコ眼カマツカに出会う:無欲と運の相関

2019-11-11 10:22:06 | 魚全般
2019年11月11日(月)

ちょっと変わったカマツカである。


10月某日 友と源流へと向かいつつ
この流域でのナガレカマツカの生息を確かめていた。

友が採ったカマツカ数匹の中、私はたまたまコイツを選んで撮影。

「ん? 眼が変ぞ? コイツ」
「どれどれ? うわぁっ! ほんまじゃ!」
「ネコ眼カマツカ?サメカマツカ?ナガシメカマツカ?何て呼ぶ?」
「ただの変異やケド、変わっちょるねえ」

友は大喜び。
友もカマツカ全部撮影することはないやろうし
そもそもナガレカマツカはいなかったし
私もあまり撮影に乗り気ではなかったケド
ここではオイカワしか釣れんかったからなあ。

普通のカマツカと比べてみる。


ね? 眼の虹彩部分が全然違うでしょ?

朝鮮半島に生息するズナガドジョウカマツカやサメガシラの眼にそっくりなのである。
確かに親戚筋にあたるから先祖返りみたいな遺伝子の発現なのかなあ。

ま、ともかく出会いはたまたま、無欲の運なのだ。


10月23日 兄と草刈りを終え、一息ついてたとき
かみさんから兄貴へラインが・・・
「ガリガリ君Tシャツ届いたよおっ!」




かみさんが当てた物。
特にガリガリ君アイスに興味のないかみさん。
私用にと買ってたのをたまたま1本食べて当てた。

これまた無欲の運である。

思えば、『夏井いつきさんの句会ライブ』で私が入選したのも無欲の運。

そして、熱烈カープファンである兄や弟から
「単年度カープ会員申し込み抽選」の話を聞き
「当たらんだろうケド、当たったらグッズ兄弟にあげればいいか」と申し込み
当たってしまったもんなあ。


あらためて思う。
手に入れることと無欲・無心・無我の境地には相関関係がある、たぶん。

「欲しがりません! 得るまでは!」

くたれゴカイは万能エサ?:源流直下の水路にて

2019-11-08 11:41:57 | 淡水釣り
2019年11月8日(金)

10月某日、芦田川源流へ友と出かけて、釣りとガサ。
源流の碑のすぐ下に鯉の養魚場。
そのすぐ下の駐車場付近では二面護岸の水路になる。


養魚場から逃げた鯉たちが悠々と泳いじょる。

くたれゴカイで試し釣りをしてみるか?
ありゃりゃ!
ひっきりなしにアタリ。

アブラボテじゃあっ!


カワムツじゃ! オイカワじゃ!
えっ? ヌマムツじゃ!

次々釣れるぞおっ!

底にたらしてみよっと。

わっ! ドンコじゃあっ!

ドンコ釣ったの久しぶりやもんなあ。

「お前ら、人(魚)生でゴカイなんて出会ったこともないやろ?」
何とも節操のない連中だねえ。(それはあんたや!)


タナゴ釣りにいそしむ人たちは
イラガのまゆとか、黄身ネリとか、いやグルテンだとか、赤虫だとか
よく小難しいことを書かれてるケド・・・

タナゴ釣りはコネコネパンとかくたれゴカイでも十分釣れる安直な釣りだと、私は思う。

これまでくたれゴカイで淡水釣りをしてきた結果をまとめてみると


ね?
ちぎって使うのも楽だしね。

カネヒラだってタイバラだって間違いなく釣れるハズ。

形や道具に凝るのも一興なのかもしれない。
ケド、いつも何か考え続けながら工夫しながらやってないと、私は落ち着かない。
食材としての釣りならばさておき。

自作ウキだって、漆やニカワの代わりに百均マニキュアで十分だ。

友がガサから帰ってきた。

釣果にくわえて
ドジョウ


オオシマドジョウ
カマツカ
ギンブナ
タカハヤ

ムギツク


カワヨシノボリ
なんぞも採っていた。

「ここ、源流なの?」
と言いたくなるくらい中下流域の魚たちもゴチャゴチャと混じってた。

ま、おもろい流程をしてる川だからねえ。

マツモムシ(釣査243種目):源流の湿地にて

2019-11-06 11:42:20 | カメムシ・アメンボなどの仲間
2019年11月6日(水)

11月初め、ちょっくら旅に出ててブログ臨時休業。
旅の疲れもとれ、今日から再開しますか。

さてさて、マツモムシ


タナゴ竿・仕掛けでとうとう昆虫の仲間まで釣ってしまった。
これで243種類目である。

10月某日、友と芦田川源流へと出かけた。


源流といっても山深い渓谷ではない。
世羅台地の小高い山々にはさまれた小さな湧水地である。

駐車場から徒歩5分。
かつて、この徒歩5分の区間に湿地帯が広がっていた。
ハッチョウトンボ・モウセンゴケなど、湿地の生き物がそこそこすんでいた。
今や鯉の養魚池が何面も何面も広がっていて、かつての面影は全くない。

チョロチョロ流る源流にサワガニを発見!


海釣りで余らし、冷蔵庫で長期保存のくたれゴカイをそっと垂らす。
見向きもしない。

小さなタマリには養魚池で生まれたウシガエルたちがポチャンポチャン。
再び垂らす。
見向きもしない。

ああ、こうしてくたれゴカイも老いてきた私も見はなされていくんやなあ~。
まさに、百人一首にある

『誰をかも知る人にせむ高砂の 松も昔の友ならなくに』(藤原興風)は

そんな心境を詠んだ句なんだなあ、と感慨にふける気もサラサラなく
やってきてくれたのがマツモムシたち。


「おいおいっ! ゴカイ吸うんかいっ!」
マツモムシはカメムシの仲間、セミとも親戚関係にあり、口は管状で体液を吸う。

何度も何匹も懲りずにやってきては吸い付き、ポトンと落ちる。
まるで危機管理ができてない連中だ。
魚たちならとっくにエサではなく危ないワナと察知するのにねえ。

かくして私のバケツにポトンッ!
撮影ケース行き。


背泳ぎが得意だ。

潜水中の背は細かい毛でとどめた空気で銀色に光る。


源流までやってきて何してるのやら・・・トホホホホホ

ま、マツモムシは老いを迎えた私の友になってくれたということや。

ところが、このくたれゴカイ、この後大活躍をするのであった。

ショウキハゼ幼魚の追釣!ちいさな気付き!:2019東方漁港見聞録③

2019-11-01 11:39:50 | 周縁魚
2019年11月1日(金)

体長3cmほどのショウキハゼ


先々週のいつだったか久しぶりに東方の海辺ドライブ。
最後は年に4回程度定点観察してる漁港へ。
夏、かみさんがショウキハゼ成魚をひょっこり釣った場所。
その話はコチラ→ショウキハゼ(釣査235種目): 我が闘いに勝機なし!
長年採りたかったり、釣りたかったりと追い求めてた魚でもある。
そんなきっかけとなった話はコチラ→ショウキハゼ:夏の干潟の魚たち④
私が初めて釣ったショウキハゼ。
嬉しいのでたくさん画像を紹介しつつ、話を進めるね。


ここも昨年の豪雨以来めっきり釣れなくなった。
漁師さんも特にアイナメが減ったと言う。
素人考えだケド、たぶん磯焼けのせいだ。


ある論文によると
広島県ではアイナメの減少とホシササノハベラの増加に因果関係があるらしい。
ただ、それは西部・中部のことで、東部ではただただアイナメが減ってる。


ホシササノハベラは釣るどころか、市場でも人の釣果でも見たこともない。


この日、この漁港で干潮時に底をたらしたり、上物を探ったり、といろんな工夫をして
マハゼ・ウロハゼ・アカオビシマハゼ・イダテンギンポ
タケノコメバル・アイナメ
メナダ・サヨリ・サッパ・ヒイラギ
の10種類をポツポツ釣った。


タナゴ竿での釣果はあらためてすごいな、と思いつつ・・・

浮き桟橋の水深30cmもないとこに垂らしてみたら


突然すき間からパクッ!


驚いたわあっ!


キミは底の転石におるハズやないの?


まさか浮き桟橋のすき間におるなんて、思いもよらなんだ!

キミは幼い頃からヒゲモジャなんだねえ。


かみさんダケ釣れてたから、追いついた喜びもあったケド・・・

それ以上に、この希少種がこの漁港で繁殖できてることが嬉しかったわあっ!