やっとピンクに

淡いピンクまたはほとんど白の小輪房咲きのバラ、フレイザーズ ピンク
ムスク　Frazer's Pink Musk　(Noisette)。

2013年の時はほとんど白で、品種名のピンクと違うと思っていましたが、
今回はピンクの花を見ることができました。甘いムスクの香りがあります。

発見者　　アメリカ、　不明　、1980年頃。

1980年頃に米サウスカロライナ州の Huntington Botanical Gardens で
発見されたバラで、チャールストンの植物学者・園芸家の John Frazer 氏
がかつて発見又は作出したものと見られていました。

John Frazer　氏は、ノアゼットの名前の祖となった Philippe Noisette 氏　
(ブラッシュ ノアゼット Blush Noisette　の作出者) や、最初のノアゼットと
言われる　シャンプニーズ ビンク クラスター Champneys' Pink Cluster　の
John Champneys 氏らと同時代の、19世紀初頭の人物だそうです。
　　(参考: HMF 所引 「Noisettes Roses, 19th century Charleston's
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　gift to the world.」　2009.　P40)

なおカタカナでは同じ フレイザーズ・ピンク・ムスク となりますが、英語では
Frazer's Pink Musk のほかに Fraser's Pink Musk があります （zとsの違い）。

Fraser's　のほうはスコットランドの植物学者で、採集旅行で世界を回った
John Fraser　(1750-1811) 氏の作出と見られています。花は Frazer's と
よく似ているようです。
　　　　　(千葉県佐倉市　佐倉草笛の丘　2016年6月27日、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　同　2013年6月1日)

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上２枚は　佐倉草笛の丘　2016年6月27日。

下２枚は　同　2013年6月1日。　ほぼ真っ白です。