扉絵の前。
ファーストシーンは、雨に打たれた鉄の馬。
そして、漫画「鉄の竜騎兵」は、こんなストーリーテリングから始まる。
『ここはゼラバンカ、レイテの古戦場。
今ではゼラバンカの草原に足を踏み入れる者は稀にしかいない。
耳を澄ます時、どこからともなく2人の男の雄々しく無残な運命を語る
つぶやきが聞こえてくる。
ここで、このエンジンが鼓動を止めてから、もう50年近い歳月が流れた。
全ては永遠の眠りにつき、赤錆びた機銃は二度と火を吹く事はないのだ。
雨に打たれ、風にさらされ、焼けつく太陽に照らされながら、そのエンジンは語る。
あの二人の男の鉄と血の物語を。』
軍用バイク“陸王”に跨がり、米軍の飛行場をゴールと決めて、
命を賭けた最後のレースへ向かう男の最期を描いた「鉄の竜騎兵」。
1970年代「週間少年サンデー」に連載されていた「松本零士」の作品である。
小学生の頃、僕は、この話を含めた「戦場まんがシリーズ」が大好きだった。
夢潰えるであろうラストを予感させる幕開け。
物語の舞台は戦場という特殊な環境。
全体的に暗いトーンに包まれたストーリー展開。
その中で燃え上がる一瞬の輝き。
そして、予感通りのアンハッピーエンド。
読み終えると心に哀切の余韻が残り、戦争や人生について考えてしまう。
「松本零士」と聞くと「宇宙戦艦ヤマト」や「銀河鉄道999」を
代表作に挙げる方も多いと思うが、その根底にあるのが戦場まんがシリーズだと思う。
「今日の一枚」…津幡町の片隅に打ち捨てられ、夏草に覆われた単車を見て、
久しぶりに読みたくなった。
ファーストシーンは、雨に打たれた鉄の馬。
そして、漫画「鉄の竜騎兵」は、こんなストーリーテリングから始まる。
『ここはゼラバンカ、レイテの古戦場。
今ではゼラバンカの草原に足を踏み入れる者は稀にしかいない。
耳を澄ます時、どこからともなく2人の男の雄々しく無残な運命を語る
つぶやきが聞こえてくる。
ここで、このエンジンが鼓動を止めてから、もう50年近い歳月が流れた。
全ては永遠の眠りにつき、赤錆びた機銃は二度と火を吹く事はないのだ。
雨に打たれ、風にさらされ、焼けつく太陽に照らされながら、そのエンジンは語る。
あの二人の男の鉄と血の物語を。』
軍用バイク“陸王”に跨がり、米軍の飛行場をゴールと決めて、
命を賭けた最後のレースへ向かう男の最期を描いた「鉄の竜騎兵」。
1970年代「週間少年サンデー」に連載されていた「松本零士」の作品である。
小学生の頃、僕は、この話を含めた「戦場まんがシリーズ」が大好きだった。
夢潰えるであろうラストを予感させる幕開け。
物語の舞台は戦場という特殊な環境。
全体的に暗いトーンに包まれたストーリー展開。
その中で燃え上がる一瞬の輝き。
そして、予感通りのアンハッピーエンド。
読み終えると心に哀切の余韻が残り、戦争や人生について考えてしまう。
「松本零士」と聞くと「宇宙戦艦ヤマト」や「銀河鉄道999」を
代表作に挙げる方も多いと思うが、その根底にあるのが戦場まんがシリーズだと思う。
「今日の一枚」…津幡町の片隅に打ち捨てられ、夏草に覆われた単車を見て、
久しぶりに読みたくなった。