つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

津幡町の絶滅危惧種

2012年05月23日 22時45分50秒 | 音とアート。
「絶滅危惧種」を辞書で引くと、以下の通りになる。
『現在生存している個体数が減少しており、
 絶滅の恐れの極めて高い野生生物の種。』
「今日の一枚」は野生生物ではないが、
絶滅の恐れの極めて高い「手描きポスター」だ。

撮影は「サンクス 津幡北中条店」の店頭。
楷書体らしき「スタッフ募集」や明朝体の「委細面談」は、
やや塗りの粗いレタリング。
ペタ塗りではなく、マジックの痕跡が分かる程度に仕上げた制服姿の少女。
ワープロ打ちした「笑顔のステキな方 大歓迎!」をフキダシにして貼附。
…いい!
久しぶりにこうした味のあるポスターを拝見した。

パソコンが発達した昨今、デジタル処理しようと思えば、
フォントも、図形も、線画も、色彩・色調も選び放題。
ずっと「キレイな印刷」が出来るだろう。
しかし、人の手で描いたアナログな画面は、
作者の費やした時間と努力が窺えるから好ましい。

僕が小学生~中学生だった頃、
美術の授業の中で、度々、こうしたポスター描きが課題になった。
「電波の日」「交通安全」「人権週間」などの啓発や、
所属部活動の勧誘などが主なテーマ。
どんなデザインで、何をメインモチーフにするか?
レタリングは何を選ぶか?
考慮すべき点は多々ある。
広口ビンに入ったポスターカラーを水に溶き、
目立つ配色を意識しつつ、下書きを正確になぞる時の緊張感が懐かしい。
コメント
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