つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

平成の天照。~ 安室奈美恵。

2019年04月06日 22時02分35秒 | 手すさびにて候。
新しい元号「令和」が発表された。

「平成」は残り1ヶ月未満。
移行期間の今、時代を振り返る話題は後を絶たない。
今回は、まずその始まりを思い起こしてみよう。

昭和64年(1989年)1月7日午前6時33分、昭和天皇が崩御(ほうぎょ)。
同日の閣議で元号が決定し、午後2時36分に発表。
「平成」が幕を開けた。
春「消費税」が導入・・・当時の税率3%は、隔世の感がある。
秋「ベルリンの壁」崩壊。 
歳晩、東京証券取引市場一部の平均株価が最高値を更新。
時代の歯車が、音を立てて回っていた。

そんな転換期の夏、“昭和の歌姫”が他界。
「歌は世につれ、世は歌につれ」を地で行く幕引き。
昭和のそれが「美空ひばり」なら、平成はやはりこの女(ひと)。
ほんの手すさび、手慰み。
不定期イラスト連載、第百八弾は「安室奈美恵」(敬称略)。

平成4年(1992年)、
日本の最南端・沖縄から「SUPER MONKEY'S」としてデビュー。
オリコンチャート最高29位を頂点とした下積み時代を経て、ソロへ転身。
ユーロビートカバー路線で一気に注目を集める。
「小室哲哉」プロデュース作品で大ブレイク。
“アムラー”現象を引き起こした。

突然の妊娠・結婚、出産、離婚。
幾つかのスキャンダルを乗り越え、ヒップホップ風味の独自スタイルを確立。
ヒットを重ね、“アムロちゃん”から“NAMIE AMURO”へ。
アイドルから、アーティストへと成長を遂げる。
そして、平成最後の夏、いさぎよい幕切れ。
寂しさの余韻を残してステージを降りた。

2度の金融危機、企業の倒産。
非正規雇用の増加、格差社会。
オウム事件、アメリカ同時多発テロ。
阪神淡路大震災、東日本大震災。

バブル崩壊後、絶頂から奈落の底に突き落とされ迷える日本に、
歌で光を与え続けた「安室奈美恵」。
彼女を“平成の歌姫”と呼ぶ事に異論を挟む人は少ないだろう。
僕自身は熱心なファンではないが、素直にそう思う。
コメント
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