つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

五箇山~城端~町中華。

2020年08月22日 06時08分25秒 | 旅行
※今回は、前回投稿「日帰り富山ドライブ」の続編である。

今から30数年前、僕が名古屋の大学生だった当時、
津幡町への帰省には、好んで「国道156号線」を選んだ。
岐阜を起点とし、関、郡上、高山、富山県・砺波、高岡へと抜ける山道は、
幅は広くなく、起伏やカーブも多いが、バイクでの走りがいがあり景観に富む。
気持ちのいいルートなのである。
太平洋側から北上し、北陸到達を実感したのが五箇山(ごかやま)の「ささらアーチ」だった。

「ささら」は、竹や細い木などを束ねてつくられた台所用具。
五箇山のそれは「こきりこささら」とも呼ばれる民俗楽器。
「こきりこ」は、越中五箇山・上梨を中心に伝承されてきた古代民謡である。

山里の歴史と文化を表現したアーチ傍のお店で「豆乳ソフトクリーム」をいただく。
五箇山名産の1つ「堅豆腐」。
ズシリと重く高密度、名前のとおり荒縄で縛って持ち運べるほど堅い。
コイツが実に美味い。
--- 堅豆腐を混ぜたソフトクリームは確かに大豆の味と香りがした。

続いてやってきたのは富山県・南砺市 城端(じょうはな)
砺波平野の南の端、2つの川に挟まれた段丘上にあって、坂道が多い。
室町末期に建立された「城端別院 善徳寺」の門前町として繁栄した。
裏通りには古い町屋や、昭和の面影が残る。
散策していて楽しかった。





「城端曳山(ひきやま)会館」へも立ち寄った。
およそ300年の歴史をもつ「城端曳山祭」の曳山は、高さ6mあまりと威風堂々。
ベンガラ格子の内部空間で唄や囃子が行われる「庵屋台(いおりやたい)」は、
京都祇園の茶屋などを模した造り。
どちらも、名工たちの彫り、塗り、技の粋を集め豪華絢爛。
展示室が数分ごとに暗転し、提灯に火を入れたナイトバージョンも堪能できた。







お祭りは毎年5月開催。
今年はご多分に漏れず、新型コロナの影響で中止。
残念である。

さて、諸々の展示物を興味深く拝見したが、
その中の1つ、昔のお祭りのポスターにも注目。



「ディスカバー・ジャパン」
「いい日旅立ち」
昭和生まれには懐かしい、「日本国有鉄道」の観光キャンペーンである。

続いては城端の隣町、「福光(ふくみつ)」駅前の様子。
「棟方志功(むなかた・しこう)」のモニュメントが出迎えてくれた。
世界的な版画家は、1945年から7年間近く、ここに疎開・滞在。
そのご縁から、同所「棟方志功記念館」や「福光美術館」に作品が展示されているが、
今回はミュージアムがお休みのタイミング。
観覧は次回に譲り、腹ごしらえである。

駅前の町中華「中華菜館チュー」。
金沢近辺の方にはお馴染み、金沢発祥の系列店。
と言っても、大元が厳格に味や食材を管理しているわけではないので、
チェーン店ではなく「暖簾分け」である。
創業者「忠さん」のニックネームに由来する店名を受け継ぎ、
富山で紡ぐ味や如何に ---!?

餃子!酢豚!ライス!付属のラーメンスープ!
ボリュームあり。お値段お手頃。
これでいい!これがいい!
美味しゅう御座いました!
コメント
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