つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

9・21 - 悲喜交々。

2024年09月21日 20時33分33秒 | 日記
                     
「悲喜交々(ひきこもごも)」とは、この事である。

本日(2024/09/21)、わが津幡町出身の関脇「大の里」が、
大相撲・秋場所14日目で2度目の幕内最高優勝を決めた。



結びの一番--- 対戦相手は大関「豊昇龍」。
過去、土俵で顔を合わせた3度の対戦は全て敗れていた“天敵”に、
一旦は“待った”を誘発する仕切りで揺さぶられたが、
迷わず双手で突いて出て、一気に土俵の外へ押し出し白星。
これで、場所後の大関昇進を確実にしたと断言していい。



初土俵から所要9場所での昇進は、昭和以降では最速。
出世の早さに髪の伸びが追いつかず、大銀杏(おおいちょう)を結えない、
前代未聞の“ちょんまげ大関”の誕生に拍手を送った。

---しかし--- 。

歓喜の瞬間を伝えるモニターには、厳しく悲しい現実も映し出されていた。



南から流れ込んだ温かく湿った空気が北からの風とぶつかり、
日本列島にかかる秋雨前線の付近で積乱雲が発達。
能登半島地震で大きな被害を受けた奥能登に局地的で猛烈な大雨を降らせた。
午後4時までの24時間降水量は、観測史上最大。
河川の氾濫や土砂崩れが相次いだ。
現段階で死者は珠洲市で1人、行方不明者は輪島市・珠洲市・能登町で各1人の計3人。
重傷者は2人にのぼっている。
輪島市では、復旧工事に携わっていた作業員4人と連絡が取れない状態になっているという。



僕は、金沢と能登を結ぶ幹線道「のと里山街道」近くで仕事に従事していたが、
午前から夕方にかけ、ひっきりなしに緊急車両のサイレンが聞こえた。
帰り道ですれ違った消防車・救急車には「福井県」の文字。
隣県から応援を請わねばならないほど切迫した状況なのかと愕然としたのである。

気象庁は、今後の天気について大気が不安定な状況が続き、
石川県のほか、新潟・山形など東北や北陸で
警報級の大雨となる可能性があるとしている。
どうか、ご無事で。
                                

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4 コメント

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Unknown (lemonwater2017)
2024-09-22 14:21:16
こういうのが一番ツラいんですよね。
我が柳川市も
もうすぐ10月になろうというのに
真夏の猛暑状態で、雨が降るというのに降らない。雷は鳴っても全然降らない。
大雨や曇りという予報も全く外れ、カンカン照りもいいとこです。
前回の台風もギリギリの所で外れ、雨は少ししか降リませんでした。

りくすけサンの所(特に能登地方)は散々ですよね。今の時期に観測史上最大の豪雨ですから・・
幾らAIや科学技術が進化しても、天災の気まぐれには一溜りもない。
そんな事を思いました。
では・・・くれぐれもお気をつけてです。
返信する
Mrs. (玲子H)
2024-09-22 20:27:46
りくすけ様、大の里関の優勝おめでとうございます。
11月からは大関昇格、本当にめでたいです。
でも今回は昇格祝に津幡町でのパレードはなしにしていただきたい。というのは7月場所での初日3-4日簡単に負けてやっと勝ち越しになりましたね。
その時のテレビ解説者が、彼は練習不足だと言ってました。津幡町への優勝祝では最低3日は練習できないでしょう。今度大関になられるともっと期待も大きくなり、全勝優勝や連勝をきたいしています。
横綱になるまで故郷への錦はお預けにしてください。
返信する
象が転んだ様へ。 (りくすけ)
2024-09-23 04:51:10
コメントありがとうございます。

まったく弱り目に祟り目。
能登半島は大変な事態になっています。
本記事投稿から時間が経ち
犠牲者・被害規模の数字は大きくなりました。
溜息しか出ません。

(人間が要因となった)気候変動の脅威は、
世界のどこにいても無関係ではないようです。
そちら柳川の低雨量も、
生活への影響は小さくないと推測。
貴兄におかれましても、どうぞお気を付けくださいませ。

では、また。
返信する
玲子H様へ。 (りくすけ)
2024-09-23 05:00:40
コメントありがとうございます。

大の里、2度目の幕の内最高優勝。
同郷の一人として喜ばしい限りです。
彼は僕の息子と同級生で、
時々家にも遊びに来ていたご近所さん。
子供の頃から知っているだけに嬉しさは一入です。

これで大関は確実。
もう一つ上にあがるにはココが踏ん張りどころ。
おっしゃる通り、錦を飾るなら綱を手にした後。
同感であります。
頂点に駆け上がるなら勢いは大切。
今は稽古に励む時期だと思います。

では、また。
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