つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

束の間の美、或いは幻。

2020年07月25日 23時25分40秒 | 日記
来週からは、もう8月。
しかし、沖縄・奄美を除き、列島の梅雨は未だ明けない。
太平洋高気圧の北への張り出しは鈍く、上空に梅雨前線が停滞。
湿度の高い蒸し暑い、レイニーシーズンが続いている。
--- しかし本日夕方、ほんの束の間、晴れ間が覗いた。

津幡川のほど近くで撮影。
夕陽の手前に広がるのは「稲の草原」。
しっかりと根を下ろし、すくすくと成長している。
これからは、水を溜め過ぎず、湛水と落水を繰り返し、
稲刈りの前まで「飽水状態」を保つのが肝要。
長梅雨は、米作りにとっても歓迎できない。
農家の皆さんも、稲も、盛夏到来が待ち遠しいだろう。
「美味い新米」を食べたくて仕方がない僕も同じ気持ちだ。

さて、雨上がりに日が射してきたので「アイツ」が出るなと思い、
後ろを振り返ると、やはり、いた。

すぐに写真を撮りたかったが、かなり距離がある。
性能の低い拙スマホのカメラでは、かなり小さくなってしまう。
少し近付いてからシャッターを切った。
橋脚から信号~街灯の上に架かる姿が分かるだろうか。

「虹」は、太陽と雨とが作りだす、ひとときの魔法。
条件が揃わないと現出しない自然現象。
長くはもたない、儚き幻である。

しばらく眺めるうちに思い出す。
「萩原朔太郎」は、こんな十七音を紡いだ。

【虹立つや 人馬にぎはふ(賑わう) 空の上】

『わが幻想の都市は空にあり』--- と考える詩人は、
空に浮かぶ七色(なないろ)の共演に、ある種の喧騒を見たのだ。

その感性は悪くない。
久しぶりに彼の詩集を読んでみたくなった。

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