「Boom(ブーム)」を辞書で引くと、以下の記述がある。
<ある物が一時的に盛んになること。急に熱狂的な人気の対象となること>
振り返ると色んなブームがあった。
ダッコちゃん。
大阪万博。
ボウリング。
およげ!たいやきくん。
(初代)パンダ。
インベーダーゲーム。
超能力。
ルービックキューブ。
1960~80年代、それらの流行は、北陸の片田舎・津幡町へも波及し、
若かった僕も少なからず関りを持った。
2020年、五十半ばのオッサンになった僕は、世のブームに鈍感になった。
それでも、たかだか1~2時間、近所を散歩するだけで垣間見える流行もある。
公開間もなく、劇場版興行収入が100億円突破。
記録的な大ヒット作となっている『鬼滅の刃』。
その人気にあやかったコラボが、後を絶たないらしい。
散歩中に見かけた1つが「缶コーヒー」だ。
先月、ダイドードリンコが発売した「鬼滅缶」。
キャラクターをパッケージデザインとして採用したところ、
どうやら「鬼売れ」しているらしい。
ここ数年、コンビニの「挽き立てコーヒー」や、ペットボトルコーヒーに押され、
缶コーヒーは減少傾向が続いていた。
更に、新型コロナ感染拡大による外出自粛が追い打ち。
苦境にあえぐ救世主になったのが「鬼滅」である。
コラボ缶発売後の10月は前年比50パーセント割増に跳ね上がった。
他にも、コンビニ、食品メーカー、回転寿司、玩具、生活用品などが提携。
まるで「全盛期のピンクレディー」を彷彿とさせる盛り上がり。
「社会現象」と言っていいのだろうが、僕の心には届かない。
津幡町北中条に、個性的な店名・ビジュアルを押し出した店がオープンした。
高級食パン専門店「おい!なんだこれは!」。
土日ともなると開店前から行列ができるそうだ。
“ベーカリープロデューサー”なる御仁が手掛けたんだとか。
総務庁家計調査によると、一世帯当たりの消費金額で、
パンが米を抜いたのは2011年。
その後、今に至るまでパン消費金額が多い傾向は続き、
数年前からは「パンブーム」らしい。
随分、高品質のパンを作る新しい店が増えた。
SNSを通じて “おいしいパン屋さん情報”や、“イベント情報”がネット上を飛び交い、
人が動き、人気店が現れた。
やがて興味の対象が細分化。
コッペパン、フルーツサンド、卵サンド、カレーパン、食パンなど、
多少お値段は張っても、それぞれの「良品」を、お店も、お客も求めるようになった。
僕自身、漫画は好きだし、パンも食べる。
「鬼滅の刃」、原作を1~2巻拝読したが。
高級パンとやら、1~2度いただいたが --- 。
どちらも否定している訳ではない。
それぞれが隆盛し、お金が回るのはいいことだ。
しかし、同調したい気持ちは一向に湧いてこない。
単に、嗜好性の違いである。
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