津幡町で見聞した、よしなしごとを簡潔にお届けする不定期通信。
今回は、1本のみ。
【迎春準備の津幡町。】
令和2年も残すところあと3日。
ここ津幡町は2週間前に降った雪もすっかり消え、暫く雨が続いていた。
ようやく晴れ模様となった今朝、久しぶりに愛犬のリードを握り散歩に出かける。
あちらこちらで、来る新年への準備が目に付く。

津幡銀座中央商店街の掲示板に、清水八幡のお知らせが出ていた。
初詣は例年通りのスケジュールながら、全国各地で「分散」が進んでいると聞く。
既にお参りを済ませた方、三が日を過ぎてから参る方も多いらしい。
また、左義長はぜんざいや餅の振る舞いを中止との事。
もちろん、コロナちゃんのせいである。

バー「ソラナム」店頭には、可愛らしい門松。
門松は、正月にやって来る「歳神さま」のご案内目印。
一般的に12月28日に飾るのがいいんだとか。
「八」は、その形状や狂言の演目から末広がりでお目出たい数字とされる。
どうやら、こちらのお店は由緒正しく執り行ったらしい。

お米やギフト品を販売する「勝泉商店」には、来年の干支「丑」の置物が並ぶ。
「丑」という字は、指を曲げて物を握る様子を表す。
つかむとか、からむとかの意を含むため「紐(ひも)」は糸偏に丑と書く。
丑年は“先を急がず物事を着実に進め、将来の成功につなげる”タイミングとか。
コロナ禍の今に、巡り合わせたかのようだ。

和菓子店「加賀藩たかくら」では鏡餅の出荷が最盛期。
昔の鏡--- 丸い形の銅鏡(どうきょう)を模した丸い餅を、
月と太陽、陰と陽の関係になぞらえて二段重ねにした鏡餅。
紅白の組み合わせは、石川県独特だと聞く。
前田家の祖「菅原道真」の故事に倣い紅梅・白梅にちなんだ。
津幡町・倶利伽羅峠の源平合戦(平氏の赤旗・源氏の白旗)がルーツ。
五穀豊穣を願い餅に雑穀を混ぜた。
--- など、由来には諸説アリ。

津幡町役場・新庁舎が完成した。
2年前の夏から始まった工事も予定通り終了。
コロナ禍の中、ご苦労が多かっただろうと察する。
これを機に組織改革も行うとの事だ。

館内では、2021年1月4日からの運用を目指し町職員が準備の真っ最中。
おそらく正月返上になるのではないだろうか?
<津幡短信 vol.83>
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