「津幡ふるさと歴史館・れきしる」が、間もなく開館から丸5年を迎える。
オープンは平成28年(2016年)4月21日。
およそ330平方メートルの木造平屋建て。
館内には--- 縄文、弥生時代の遺跡から出土した土器類。
近世~現代の交通の変遷を振り返る、絵図と航空写真を組み合わせたジオラマ。
国重要文化財で平安初期のお触れ書き「加賀郡ぼう示札」(レプリカ)。
--- など、遺物や史料、写真パネル、200点あまりを常設で展示している。
また「子ども民俗歴史講座」を通じた歴史教育、
「れきしる友の会」との連携による生涯学習の場として歩みを続けてきた。
そして「企画展」は、拙ブログにて度々取り上げさせてもらった。
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現在は、本日(2021/04/17)~5月30日(日)まで「あそびとおもちゃ」展を開催中。
昭和期を中心にした数々の玩具が並ぶ。
出入口近くのショーケース、上段には羽子板、ピロピロ笛、紙風船。
紙風船は「越中の売薬さん」定番のおまけ。
富山県と境を接するわが津幡町では、取り分け身近なおもちゃだった。
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下段には「旗源平(はたげんぺい)」。
源氏と平家の二手に分かれ、2つのサイコロを振り出た目によって相手の旗を獲り、
相手の最高位の「まとい」をとった方が勝つ遊び。
出目の組み合わせにより、奪取できる旗の本数、サイコロを振る連続性などが変化する。
金沢~加賀地方の子供遊びと聞く。
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「ツバメ玩具製作所(本社:埼玉県戸田市)」製のおもちゃ。
ゴム動力がないところを見ると手投げ式ソフトグライダーか。
零式艦上戦闘機52型(初号機から5代目の機体、2代目のエンジン)がプリント。
ちょっと仕様は違うが、僕も昔よく遊んだ。
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昭和男子のスタンダード「ミニカー」。
個人的には乗用車やスポーツカーより、働く車に萌えた。
中でもブルドーザーやショベルカーなど、マッチョな重機が好きだった。
他にも比較的歴史の浅い、
「ニンテンドー ファミリーコンピュータ」の初期型も展示されている。
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世界中で大ヒットし、新たな文化も創り出した「ファミコン」。
その存在感、影響力の大きさは認める。
しかし、僕の子供時代の遊びの記憶は「人が手で物を動かす玩具」が占めていて、
それに比べれば「CPUが司る玩具」には、左程、思い入れがない。
嫌いなわけじゃない。
古臭い人間なのだ。
まったくの想像だが、
今回の企画展「あそびとおもちゃ」と銘打っているのは、意図アリと思う。
遊び方も玩具も「時代によって違いがあり、歴史がある」。
歴史館らしい暗示を含んだタイトルなのではないだろうか。
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さて、企画展のお隣「民俗資料コーナー」は「(春)農事とくらし」に展示替え。
一つだけ印象に残った農具を紹介したい。
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田鞍(たくら/たぐら)。
水田の田起こしや代かきの際、牛馬の背に装着して作業機を牽引させる道具である。
洗練された乗馬鞍とはずいぶん異なる外観。
前述ミニカーの件(くだり)で、幼い頃の重機萌えについて触れたが、
やはり、僕は、無骨で実用的な道具に惹かれるらしい。
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最期にもう一つお知らせを。
「れきしる」では4月25日(日)まで、開館5周年記念イベント週間とし、
来館者に、スタッフお手製のプレゼントを渡している。
折り鶴を作ると、背中や翼に絵柄が見える折り紙だ。
手作業の楽しい遊びを体験できる。
また、4月24日(土)は、ナイトミュージアム・夜の「れきしる」を開催予定。
但し、新型コロナの感染状況によっては、見直しもあるという。
詳しくは、同施設HPをご覧くださいませ。
早速のコメント、ありがとうございます。
おそらく僕の幼少期おもちゃライフで
最も充実していたのは、
ソフビ怪獣だったと思います。
自分で動かして戦わせるのに、
熱中しました。
やがてチラシやカレンダーの裏に、
落書きするのがマイブーム。
お絵描きは今も続いていますし、
怪獣人形の妄想の戦いは、
競艇につながるかも。
独り遊びが好きなのは、
昔も今も同じですね(笑)
孫世代のおもちゃ。
お爺ちゃんからすれば、
SFの世界になりそうな気もします。
では、また。
おもちゃにも歴史ありますね、並べると、なるほどと思います。
僕は、トミーのプラレールに始まり、小学校高学年の時にHOゲージの鉄道模型を買いました。
僕の息子は、いきなりファミコンだったかな。
さて、孫の世代は?
では、また。