本日(2023/10/01)わが津幡町の天気は、雨時々曇ところにより晴れ。
最高気温27℃を記録し「夏日」となった。
日中はTシャツ一枚で過ごせるが、朝晩はさすがに涼しい。
津幡町で見聞した、よしなしごとを簡潔にお届けする不定期通信。
今回は、街中で観止めた秋の気配を取り上げてみたい。
【ゆっくりと進む秋。】
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毎年、季節の移り変わりを印象付けてくれる1つは「銀杏並木」だ。
場所によって、樹木によって差はあるが日に日に色づきを変える葉は、
まるで夏と秋を分類する「リトマス試験紙」のよう。
やがて始まる落葉は、冬到来の報せとなる。
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銀杏の傍らに立つ「栗の木」では、枝の毬(いが)が爆ぜる寸前。
更に足元の路傍には、実のない毬がギンナンと一緒に並んでいた。
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石川県内の栗の産地として知られるのは能登半島。
輪島市、珠洲市、穴水町、能登町で栽培されるそれは「能登栗」と呼ばれている。
水持ちがよく、鉄分やカルシウムが豊富な奥能登の粘土質の赤土で育まれた栗は、
美味しいと評判だ。
仄かに甘い炊き込みご飯の味わいを思い出すと、口中に生唾が滲む。
秋ならではの条件反射。
さながら「パブロフの犬」である。
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秋になると目にする機会が増える昆虫は「蟷螂(カマキリ)」である。
夏の間、ひたすら狩りをして過ごした雄が逞しく成長し、
秋、交尾相手を探して活動的になる為、人目に付きやすい。
よく知られていることだが、カマキリの交尾には時に危険が伴う。
「必ず」ではないが、生殖行為後、雄が雌に食べられるケースは少なくない。
メスの方が大柄なオオカマキリに見受けられる生態を僕も目撃した事がある。
残酷と思ってはいけない。
それは種を残すための通過儀礼とも考えられるのだ。
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--- さて「年度」前後半の節目となる10月1日は「記念日」が多い。
法の日、印章の日、土地の日。
コーヒーの日、日本茶の日、日本酒の日、醤油の日。
ネクタイの日、メガネの日、香水の日、磁石の日---等々沢山ある。
個人的に忘れ難いのは「闘魂忌」。
元プロレスラーで、元参議院議員の「アントニオ猪木さん(本名・猪木寛至さん)」が、
2022年10月1日、都内の自宅でお亡くなりになった。
あれからもう1年。
時の経つのは早いものだ。
数万人に1人とされる難病に侵され2年余り。
SNSを通じ病み衰えた姿を敢えてさらけ出し、
自分と同じように病で苦しむ方々に頑張っている姿を見せて、勇気を与えた。
闘って、闘って、闘い抜いて、最期は3カウントを取られて旅立っていった「猪木さん」。
その生き様はやはり“燃える闘魂”だった。
改めてそう思うのである。
<津幡短信 vol.115>
最高気温27℃を記録し「夏日」となった。
日中はTシャツ一枚で過ごせるが、朝晩はさすがに涼しい。
津幡町で見聞した、よしなしごとを簡潔にお届けする不定期通信。
今回は、街中で観止めた秋の気配を取り上げてみたい。
【ゆっくりと進む秋。】
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毎年、季節の移り変わりを印象付けてくれる1つは「銀杏並木」だ。
場所によって、樹木によって差はあるが日に日に色づきを変える葉は、
まるで夏と秋を分類する「リトマス試験紙」のよう。
やがて始まる落葉は、冬到来の報せとなる。
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銀杏の傍らに立つ「栗の木」では、枝の毬(いが)が爆ぜる寸前。
更に足元の路傍には、実のない毬がギンナンと一緒に並んでいた。
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石川県内の栗の産地として知られるのは能登半島。
輪島市、珠洲市、穴水町、能登町で栽培されるそれは「能登栗」と呼ばれている。
水持ちがよく、鉄分やカルシウムが豊富な奥能登の粘土質の赤土で育まれた栗は、
美味しいと評判だ。
仄かに甘い炊き込みご飯の味わいを思い出すと、口中に生唾が滲む。
秋ならではの条件反射。
さながら「パブロフの犬」である。
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秋になると目にする機会が増える昆虫は「蟷螂(カマキリ)」である。
夏の間、ひたすら狩りをして過ごした雄が逞しく成長し、
秋、交尾相手を探して活動的になる為、人目に付きやすい。
よく知られていることだが、カマキリの交尾には時に危険が伴う。
「必ず」ではないが、生殖行為後、雄が雌に食べられるケースは少なくない。
メスの方が大柄なオオカマキリに見受けられる生態を僕も目撃した事がある。
残酷と思ってはいけない。
それは種を残すための通過儀礼とも考えられるのだ。
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--- さて「年度」前後半の節目となる10月1日は「記念日」が多い。
法の日、印章の日、土地の日。
コーヒーの日、日本茶の日、日本酒の日、醤油の日。
ネクタイの日、メガネの日、香水の日、磁石の日---等々沢山ある。
個人的に忘れ難いのは「闘魂忌」。
元プロレスラーで、元参議院議員の「アントニオ猪木さん(本名・猪木寛至さん)」が、
2022年10月1日、都内の自宅でお亡くなりになった。
あれからもう1年。
時の経つのは早いものだ。
数万人に1人とされる難病に侵され2年余り。
SNSを通じ病み衰えた姿を敢えてさらけ出し、
自分と同じように病で苦しむ方々に頑張っている姿を見せて、勇気を与えた。
闘って、闘って、闘い抜いて、最期は3カウントを取られて旅立っていった「猪木さん」。
その生き様はやはり“燃える闘魂”だった。
改めてそう思うのである。
<津幡短信 vol.115>
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