今回の民放各局の選挙特番が、8日に銃弾に倒れた安倍晋三元首相の"弔い番組"と化したことで、ネット上では不満の声が相次いだ。
ジャーナリストの池上彰氏(71)が出演したテレビ東京系「池上彰の参院選ライブ」も、冒頭から安倍元首相の話題からスタート。「安倍晋三元総理の銃撃事件は選挙結果に影響を与えたと思うか?」という視聴者アンケートを実施し、74%が「与えた」と回答したことを明らかにして事件を振り返った。
テレビ朝日系「選挙ステーション2022」でも、大越健介キャスターが「弔い選挙」と発言。日本テレビ
もちろん、選挙に事件の影響は多少あっただろう。だが、今回の参院選の投票率は推計52.16%、前回より3ポイントあまり上がっただけ。もともと自民党勝利の流れがあり、逮捕された山上徹也容疑者(41)も犯行の動機を「(特定の宗教)団体に恨みがあり、安倍元総理が近しい関係にあると思ってねらった」と供述している。
にもかかわらず、各局中継では党首などに安倍元首相に関する質問を問いかける場面が多く、悲劇の政治家を弔うストーリーありきの構成が目立った。
■視聴者の反応は…
視聴者からは《選挙特番で安倍さんのこと聞くのはどうなの? そういうことするからみんな勘違いして弔いとかなるんじゃん。》
《どうしても弔いとかそういう雰囲気が選挙特番にも滲み出ていて(例の犯人が悪いんすけど)いつもと違ってポップな雰囲気が1ミリもなくて辛いのでTVerでなんか見てこよっと。》
《選挙特番が安倍元総理の弔いというか特番化してるなあ。うーん。神格化されちゃうのは良くないんじゃないですかね。良い面も悪い面も客観的に振り返って欲しいなあ》
《あべさんの件が投票に大きい影響というのがなんだかなぁ…。弔いと選挙は別にならないんだな…。そして特番でもその切り口が多いからちょっとうんざりなので、その話題になったら番組ちょいちょい変えてる。》
《弔い選挙と言うの怪 確かにお亡くなりになったことは残念だが、テロではない。一方的な恨みによる犯行のようなので、忖度しないでしっかり事件の背景を取材して供述内容を報道してくださいね。》などといったうんざりのコメントで溢れている。
どんな理由があったにせよ山上容疑者の蛮行は許されないが、参院選の選挙特番を楽しみにしていた視聴者はガッカリだったようだ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます