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◆オミクロン株「過度の楽観視は危険」ワクチン追加接種は…英国名門大の石原純講師が解説

2021年12月23日 11時12分50秒 | ●YAMACHANの雑記帳
英インペリアル・カレッジ・ロンドンの石原純講師(本人提供)

英インペリアル・カレッジ・ロンドンの石原純講師(本人提供)

英国で感染が急拡大している理由やオミクロン株の特性、今後の見通しなどを新型コロナウイルスワクチンと治療薬の開発に携わる英インペリアル・カレッジ・ロンドンの石原純講師(免疫工学)に聞いた。

英国ではファイザーやモデルナ製よりも感染防止効果が弱いとされるアストラゼネカ製のワクチン接種者が大半で、感染拡大を招いている可能性がある。また、日本よりも半年程度早くワクチン接種を開始した分、抗体が少なくなっている人の割合が多いと思われる。英国では検査体制が充実していて、コロナ感染患者を見つけることが容易なのも理由の一つだと思う。
 オミクロン株は、以前のコロナ感染や、ワクチン接種でできた免疫を逃れる能力が高い。また、現在主流のデルタ株よりも感染能力が高い。世界中でデルタ株がオミクロン株に置き換わり始めている。ロンドンではすでに感染の8割がオミクロン株と言われている。
 ワクチンに一定の効果はある。ワクチンによってできた抗体は時間とともに少なくなるが、免疫細胞はウイルスを記憶できるので、感染しても重症化を防ぐ可能性が高い。ブースター接種はこの抗体を増やすために急ぎ推奨されているが、重症化予防の観点なら必ずしも3回目の接種が命を守るために必須ではないかもしれない。
 オミクロン株はデルタ株に比べて毒性は低いと指摘されているが、過度の楽観視は危険だ。英国でも入院患者が増え始めている。
 ワクチン接種後に時間が経過して抗体が少なくなったり、変異株が現れる度に混乱して追加接種を急ぐのを今後も持続するのは無理があると思う。社会的にどの程度、新型コロナを許容するか議論が待たれる。治療薬が普及すれば、ワクチンの追加接種は必須でなくなるかもしれない。ワクチンは有効だが、副反応のリスクもある。オミクロン型では後遺症が残りやすいのかどうかも不明だ。詳細が分かるにはあと数カ月はかかるだろう。
 英米では米製薬大手メルク、ファイザーの飲み薬型の治療薬が承認されているか承認申請している。ファイザーは重症化を予防でき、オミクロン株に対しても有効とみられると発表している。ワクチンに加え、治療薬が行き渡ることで重症化率が下がり、不安解消から社会が正常化することが期待される。来年には新型コロナに対する社会の捉え方がインフルエンザを扱うように変わるかもしれない。(談)

 石原純(いしはら・じゅん) 英インペリアル・カレッジ・ロンドン講師(免疫工学) 2014年東京大学で博士号を取得、スイス連邦工科大学、シカゴ大学で博士研究員。新型コロナワクチンと治療薬の開発に携わる。20年からインペリアル・カレッジ・ロンドンで自らの研究室を主宰。35歳。


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