NHKが平日午後1時から、5時間生放送の情報番組を4月スタートと一部で報じられた。新年度の番組改編の目玉で、全国54カ所もの拠点を結び、時事ネタとともに視聴者に役立つ生活情報や知識を放送するというので同時間帯に情報番組を放送している民放各局は戦々恐々としている。某放送作家が言う。「お昼の情報番組を見比べても、どこも同じような内容を繰り返しているようなもの。今ならば大谷選手をメインに格安スーパー、飲食店を取り上げて、定期的に入る報道からのニュースも同じなら、お天気情報も同じ。朝の情報番組とも大差ないから、テレ朝系のドラマ再放送が好評だったりするくらいです」そんな“ぬるま湯”にNHKが侵攻というわけだ。番組編成事情に詳しい広告プロデューサーの見方はこうだ。「NHKには高校野球、大相撲、国会中継と、長尺の生中継番組があり、その時間帯のコンテンツを固定しにくいという部分がありました。しかし生放送であれば、柔軟に対応できるので、番組編成はむずかしくない。料理コーナー、ドラマ再放送、災害報道すら、生放送枠の企画として扱えば、入れられてしまう。また今年は選挙イヤーで、秋の総裁選やら米大統領選を控え、パリ五輪やメジャーと、スポーツも目白押し。それらを見据えての布陣という印象です」対する民放はこの時間帯、ただでさえスポンサーがつきにくいなか、同じようなネタで四苦八苦しているのが現状で、規模や人員で遠く及ばないNHKの今回の帯番組はかなりの脅威になるのではないか、という。
■スマホ利用者からも受信料徴収の布石「NHKは先日、インターネットサービスを放送と同じく必須業務に格上げし、テレビを持たず、スマホでサービスを利用する人からも受信料を徴収する方向で動き出しています。ニュース番組の拡充はそのための布石で、民業圧迫ですよ」(民放キー局プロデューサー)いずれにしても、視聴者にしてみれば、見飽きたいつもの企画ではない、新味を出してもらいたいもの。NHK対民放のバトルの行方が楽しみだ。
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