五輪開会式演出の小林賢太郎が“ユダヤ人大量惨殺”ギャグで解任! 問題人選続発の背景に政権とメディアの”差別・歴史修正主義”蔓延
東京2020オリンピック競技大会公式ウェブサイトより
開会式作曲担当の小山田圭吾、東京五輪の文化プログラムに出演する予定だった絵本作家・のぶみに続いて、今度は開会式・閉会式の演出トップであるショーディレクター・小林賢太郎に問題発言が発覚。報道では、開会式前日にもかかわらず、急遽解任されることになったらしい。
問題になったのは、小林がラーメンズ時代、自作コントのなかで「“ユダヤ人大量惨殺ごっこ”やろう」というセリフのあるギャグをつくっていたことだった。
問題のコントは20年ちょっと前のもので、NHKの人気教育番組『できるかな』をパロディにしている。小林が「ノッポさん」に、片桐仁が「ゴン太くん」に扮し、以下のようなやりとりが展開される
片桐「来週、何やるか決めちゃおうね。そういうことはちゃんとやんなきゃダメだから。何やる、何やる?」
小林「ああ、じゃあ、トダさんがさ……ほらプロデューサーの。『つくって楽しいものもいいけど、遊んで学べるものもつくれ』って言っただろ? そこで考えたんだけど、野球やろうと思うんだ。いままでだったらね、新聞紙を丸めたバット。ところが今回はここにバットっていう字を書くんだ。いままでだったら、ただ丸めた紙の球。ここに『球』っていう字を書くの。そしてスタンドを埋め尽くす観衆。これは人の形に切った紙とかでいいと思うんだけど、ここに『人』って字を書くんだ。つまり文字で構成された野球場をつくるっていうのはどうだろう?」
片桐「いいんじゃない? ちょっとやってみようか。ちょうどこういう人の形に切った紙いっぱいあるから」
小林「本当? ああー! あの“ユダヤ人大量惨殺ごっこ”やろうって言ったときのな」
片桐「そーうそうそうそうそう! トダさん怒ってたなあ」
小林「『放送できるか!』ってな」 ネットなどに流れている当該コントの内容を確認する限り、ユダヤ人大量虐殺=ホロコーストに、「ごっこ」と付けて矮小化し、何の批判もなくただ笑いにしているだけ。
SNS上では、脳科学者の茂木健一郎氏が〈コメディを、文脈から切り離してこのように取り上げることに私は断固反対。小林賢太郎さんがどのようなクリエイターか、わかっているはず。著しくフェアでない〉とツイートしたのをはじめ、お笑いのネタまで問題にするのはおかしい、という擁護論も出ているが、オリンピック・パラリンピックという大会の性格、そしてユダヤ人虐殺の歴史的な経緯を考えれば、非難され、解任されるのは当たり前だろう。
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