天と地の間

クライミングに関する記録です。

内山東面第一ルンゼ初登(おそらく)

2023年01月27日 | 冬山
内山東面第一ルンゼ初登。(おそらく)
10年ほど前から行こうと思っていたが、なかなか雪が付かず、見合わせていたルンゼ。
昨年12月24日、最初の寒波で雪が付着した機会に、片山君と内山ピーク直下まで偵察。その折に、行く価値ありと判断し、今回の寒波襲来を待って、二人で入りました。


取り付き近くのK山君。今回もなんなくこなしてくれた。






バックは、別府市と別府湾。
大分市内からでも双眼鏡で見れば登っているのが見えすはず。




内山より撮影。左のピークは鶴見岳。



眼中になかった近場の大分でこれほど楽しめるとは思いよらなかったこと。

移動距離12.3k 
行動時間9時間
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2020-2021冬山

2021年01月01日 | 冬山
年末年始は明神に入る予定を立てていたが、一週間以上前から大荒れになるとの予報。
荒れれば、ひょうたん池に至る沢すじの雪崩が心配になる。明神東稜末端から上がるのが妥当だろうが
かなりのラッセルを強いられるだろう。途中、荒れれば敗退も大変なことになる。ということで、第2
案の計画を立てて、車に乗り込んだのが12月28日。
7時に北九州で熊本からの2人と合流。
あらためて、予報を見ると、上高地に入るあたりからかなり荒れそうだ。相談の結果、第2案の八ヶ岳に
転戦することにした。ルートは三叉峰ルンゼ、横岳西壁の2ルート。
予報で仕方がないとはいえ、近年は八ヶ岳への転戦が多くなってきた。お手軽感から何十年もの間、避け
てきたのだが、これも体力、意欲の低下の表れだろうか。
以前は電車の乗り継ぎで多少の悪天でも否応なく計画通りに入っていたが、近年は車で行くことが多く、
転戦しやすくなったのが幸いといえばいえる。
20時過ぎ、八ヶ岳山荘着。ビール、焼酎で乾杯ののち、明日は空身でピストンしようと決め、床に就く。
12月29日
5時半、八ヶ岳山荘発―8時赤岳鉱泉着。
赤岳鉱泉のテントサイトはコロナの影響だろうか、それとも大荒れの予報を避けたのか、例年よりかなり
テントの数は少ない。アイスキャンデーは氷の出来栄えは今一つといったところ。これから行く三叉峰ル
ンゼの氷がつながっていればいいが。


三叉峰ルンゼと石尊稜へ至る沢に入るとトレースがある。しばらく詰めていくと、石尊稜を登っているパ
ーティーが見えてきた。
三叉峰ルンゼへのトレースはない。人気ルートということだが、誰もいないとは。
適当なところで三叉峰ルンゼへの沢に下りる。


2ピッチ目の私。ルンゼだけに雪深く登行に手間取る。




氷の発達が今一歩。

取付きの氷は繋がっていない。左にスリングが掛かっているが、どうもトラバース部分がよろしくないよ
うな気がする。ここは右から回り込むことにする。
ルンゼの中に入ると、雪は深い。トレースをつけるのに時間がかかる。3ピッチ上がったところで、アリ
キチ君とリードを交替。


メインの氷瀑をリードするアリキチちゃん。


稜線近くの私。

その後は順調に高度を上げ、右の石尊稜に上がって、稜線に立つと、果断なく吹く強風が氷の粒を飛ばし
てきた。ふらつくほどの風だ。もともと八ヶ岳は風の強いところであるが、明日からの大荒れの予報を暗
示しているようだ。誰にも出くわさない。


稜線より富士山を望む

下りは地蔵尾根を使い、美濃戸口へ下山。
本日の行動時間、14時間。
明けて、30日。かなり強い雨。ピンポイント予報では八ヶ岳は大荒れとの予報。
この日も日帰りで1本登る予定にしていたが、あっさりと諦めて帰途につく。
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2020冬山

2020年01月06日 | 冬山
年末年始に3人(U先輩、T氏)で北アルプスと八ヶ岳に行ってきました。
当初、北穂高の滝谷を目指したものの、悪天のため八ヶ岳に転戦。
近年、あっさりときらめる傾向にあります。
八ヶ岳は小同心クラックを登ってきました。
短いルートでしたが、一本だけでも登れただけで良しとします。
これもメンバーが揃ってできること。貴重なことです。


穂高平小屋。例年に比べて積雪がかなり少ない。


八ヶ岳へ転戦。小同心クラックへと向かうメンバー。


小同心取付き直下のT氏


向いに見えるピークは阿弥陀岳


1ピッチ目を登る私。


アイスキャンデーは相変わらずにぎわっていた。
氷質は今一歩というところ。
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年末は大山へ

2019年01月04日 | 冬山

年末年始は近場の大山に行くことにした。
29日、昼過ぎに大分を立ち、3時半、小倉で上野さん、古賀君を乗せる。
10時半、大山着。ふもとにテントと張るとすでに11時。これから飲むには遅いが明日の行程は行者小屋にまで。たいした行程はないと、飲み始めたのは良いが、1時過ぎまで飲んでしまった。


                                   年末に降ったおかげで思いの他、雪の量が多い。

翌日、小屋までのアプローチはかなりの積雪。前回来た時の倍ほどの量だ。ないよりはいいが、1,2日前に降っただろうことを思うと、着雪の不安定さが危ぶまれる。
10時半、行者小屋着。小休止の後、偵察とトレースをつけに取付き近くまでラッセルして戻る。小屋に戻ると時間はたっぷりとある。飲んで話して寝るだけだ。明日の行程を考えたら深酒はしてられない。
適当なところで切り上げて、シュラフに入ったはいいが、小屋の中は我々3人のみ。昨夜のテントと違い寒い。
軽量化で夏用シュラフで来たが小屋の寒さは堪える。それでも、日頃のストレスから解放された影響からかいつしか眠りについた。
翌日は、完全なホワイトアウト。行きなれた北アルプスのコースではある程度、無理をしても壁まで行ってみるがここ大山では無理はできない。岩に着いた氷も雪も不安定だろう。かと言って、メンバーの日程のつごうもあって、停滞もできない。壁は止めて山頂までのピストンに切り替えた。
7時半、小屋を出発。山頂までは人はまばらだ。頂上小屋に着いたのが9時半。ここも意外に人は少ない。


         御覧の通りのホワイトアウト。景色はまったく拝めない。

 

今日は31日。これから明日のご来光目当てに上がってくる人が増えるのだろう。
案の定、頂上小屋を出発すると、次々と上がってくる人たちに交錯して立ち止まることが多くなる。
頂上小屋を出て、およそ30分で行者小屋へ。早々にデポを回収して引き上げた。


                    静寂の中の行者小屋

                  
     下山の我々。行者小屋へ上がってくる人も、下る人も他にはいない。

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2018年末年始 八ヶ岳「阿弥陀北西稜、大同心大滝登攀」

2018年01月03日 | 冬山

年末年始は久しぶりに滝谷を考えていたが、体調不良、トレーニング不足を理由に今年も八ヶ岳となった。
メンバーは上野さん、古君、堤君。上野さん以外はともに冬山に入るのは初めてのメンバー。計画は、摩利支天大滝から阿弥陀岳北西稜の継続登攀である。
4人も集まるのはめったにないことだ。これだけいれば陸走も可能だろうと車で行くことにした。
12月29日、堤君の勤務明けを待って、大分を朝9時に出発。11時半に小倉で二人をピックアップ。長い陸走が始まった。
深夜の11時半、やっと今夜の素泊まり先である八ヶ岳山荘に到着。すでに明かりは消えている。他のお客さんの手前、車の中で酒を飲み、人心地着いたところで山荘に入る。
明けて7時過ぎに山荘出発。美濃戸口山荘を過ぎた辺りで、下山してくる2人パーティーをすれ違いざま見ると、なんと。かつて所属していたクラブの先輩、K藤さんだ。まさかこんなところで会おうとは。ひとしきり近況を話した後、別れたが、まだまだ現役で登っているようでなによりだ。こちらが元気をもらえる。
10時、行者小屋に到着。テントを立てて、摩利支天大滝の偵察に行くことにした。途中、阿弥陀岳北西稜から引き返してきたというパーティーに出会った。聞くと、ラッセルがひどくて時間がかかり引き返りたとのこと。摩利支天大滝も左右がつながってなかったという。
状況は良くないことばかりだが、行って見ての判断だ。
摩利支天大滝が見えるところまで行くと、確かに中央部分しかつながっていない。まだ発達していない。

つながっているのは真ん中のみ。しかも状態はよろしくない。


その中央部分でも登られればいいのだが。
直下に行って見上げると、状態が悪い。左右には水も流れ落ちている。
登れなくもなさそうだが、ここで時間を取られればその上の北西稜の継続が難しくなる。そう判断して、明日は北西稜を下部からつめること決め、北西稜の取付きへと偵察に向かった。
末端からトレースがついている。途中で出会ったパーティーが付けたものだろう。10分ほど上がって、問題はないだろうと引き返す。
行者小屋に帰るとまだたんまりと時間がある。当然、飲むしかない。

行者小屋ベースにて

 

31日、4時に起きる予定が4時45分に。継続を止めたとあって、緩んだようだ。
7時前に出発。ロープを出すところまで来ると先行2人パーティーが見えた。


追いついたところで話を聞くと、福岡から来たとのこと。ありがたいことに譲ってくれた。
11時、登攀終了。

 

阿弥陀岳ピークにて

1日、撤収して、大同心大滝に行くことにした。
赤岳鉱泉にデポして、沢をつめること25分。基部に到着。標高が高いだけにここは繋がっている。
不思議なことに、これだけのスケールにもかかわらず先行者はいない。幸運だ。

下部をリードする堤君


2段目から始まるメインの部分は傾斜が強く。意外に手ごわい。シーズン初のアイスとあって、動きがぎこちないのが分かる。
加えて、今回は登攀をメインにすえてセミタッチの横歯できた。やはり、縦歯と勝手が違う。 スクリューを2本セットして2mほど上ったところで不覚にもフォールした。スクリューは止めてくれた。怪我もない。落ちた悔しさよりも無事に落ちたことにほっとする。 アルパインクライミングは落ちないのが基本。今回のフォールでセッティング技術とギアの確かさを再確認したのは良い 経験にはなった。 フリーで越えたかったが一度フォールすると、テンションを入れることに躊躇がなくなる。休み休みで上部へ抜けて、二人が上がってくるのを待つ。

上部をリードする私。今期初の氷。必要以上に力がはいる。

 

終了点まじかの堤君。

 

上り終える頃、4人パーティーが上ってきた。いいタイミングだ。 左上部に小さく見えるのが後続パーティー

 

懸垂するk賀君


赤岳鉱泉名物のアイスキャンデーと大同心心をバックに撮影。今後が楽しみな2人だ。

今回は2日のみの行程であったが、ドライツール、アイスと2日なりに楽しめた。
八ヶ岳は入りやすい。通年小屋も多い。人も。逆に言えば、緊張感が落ちる。
しかし、冬期登攀からアイスクライミングまで手軽に楽しめる。もう、体力も落ちてきた昨今、機会があれば、また訪れるだろう。

 


 

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