今回は前から行こうと声を掛け合っていた山の口谷に入る。
メンバーは他には白きりさん、ゼルプスさん。私が大分、白きりさんが熊本、ゼルブスさんが福岡ということもあって、それぞれ金曜日
の夜、現地集合ということにした。
その現地が遠い。隣の県でありながら5時間もかかった。車の中で待っているとゼルブスさん11時半到着。白きりさんは少し遅れるとい
うことで仮眠をしていると1時40分に到着。
そのままシートで仮眠を取って、6時前に起床。起床といっても、その前から何度も起きていて寝た気がしない。テントを立てる場所も
なく、みんな遅かったために車での仮眠となったが、やはり睡眠が足りていない。
軽く昼食を済ませ、配車して山ノ口の民家まで行く。民家から入渓地点までは5分程度。入渓は時刻7時28分。標高は340m。ここから1720m
の市房山のピーク直下までの遡行となる。ピーク間近までというのがいい。トポには10m以上の滝が20あまりあると書いてある。これも期
待したいところだ。
遡行を始めて30分ほどで汗が噴出してきた。意外と水温が高い。
次から次へと現れる大小の滝をクリアしながら、2時間ほど経った頃、小キジを打とうと沢の隅へと移動して用を足していると、左足の足
元近くにマムシがとぐろを巻いているのが見えた。距離は50cmあるかなしか。鎌首をもたげて、こちらの大事なところを狙っている様子。
そっと納めて、後ずさった。こんなものに咬まれたらたまったものではない。
体長は60cmはあっただろうか。マムシにしては大きい。
枯れ木や落ち葉が保護色となって、すぐには判別できない。
下手をすると踏んでいたかもしれない。
トポの通り、なるほど滝は次から次へと現れる。その滝はスタンスもホールドも豊富で登りやすい。しかし、岩質は砂岩、粘板岩も混じる。
いつ壊れるとも知れない。どれが欠けても滑っても、落ちない体勢で慎重に登る。昔の教本にあった3点支持に近いような登りになる。時間
はかかるが確実に登れる。
2時間ほど上がってきた頃だろうか、頭上に見上げるほどの滝が現れた。100m滝だ。これは圧巻。トポには右に巻くと書かれているが、こ
れだけの滝であれば誰かが登っているだろう。これだけを登りにくる価値はあると思う。登攀意欲をそそられたが、トポ通り右に巻く。
100m滝。
見た目も良いが、それだけに意欲をそそられる。
100m滝を越えても、大小の滝が次から次へと現れる。50m滝の下部で昼食をとる。
50m滝は左端から中段まで登り、そこからは中間部を登る。途中でシャワーを浴びる。やはり、ここまで上ってくると冷たい。
50m滝の中間部から下部を撮影。
これを越えると、頂上はもう近い。短い滝を何本が越えると水量はめっきり減ってきた。涸れ沢をつめ、左のブッシュ帯にルー
トを取ってしばらく藪こぎをするとピークへの登山道へと出た。
山頂着13時20分。頂上には10人ほどの登山客がいた。そのほとんどは熊本側からの登山者。熊本南部では人気の山だけ
ある。天気が悪いにもかかわらず、次々に上がってきていた。
市房山は20代の頃、ハイキングに一人で訪れたことがある。そのときは熊本側から登った。たしか、ふもとは栗の産地で、拾った栗を
齧ながら登った記憶がある。今日と同じ季節、眺望が記憶にあるか楽しみであったが、まったく視界が利かず、これは残念な結果に。
13:30分。宮崎県側へと下山開始。山頂に達した折にぱらぱらと降り始めた雨は本降りとなる。
こちらから登ってくる人には出くわさない。林道に出くわすまでは、道もよく順調に歩を進めたが、それからは、何度となく林道に登
山道が寸断され、道の切れ端を見つけるのに、やや気を使う。なにより興ざめしてしまう。
下山途中から、宮崎県側を遠望。視界が利かないのが残念。
15:30分。下山。
下山してすぐに、「うぁー」という声。振り向くと白きりさんの靴に蛭が何匹もたかっている。もしやと私も足元を見ると、私も感嘆
詞がでた。同じく靴を這っている。一匹は腰まで来ている。一匹ずつ、枝で払いのけたが、全部払いのけたか気になる。もぞもぞ感は
なかなか拭えない。結局、白きりが10数匹程度。私が7匹程。ゼルブスさんが0。降りてきた順番どおりの数の推移。それを考えると、
先頭の二酸化炭素をキャッチした蛭がすぐに反応して群がるのだろうか。面白い結果だ。次回から最後尾をとろう。
今回は、思いもかけない生き物に驚かされた遡行になった。
メンバーは他には白きりさん、ゼルプスさん。私が大分、白きりさんが熊本、ゼルブスさんが福岡ということもあって、それぞれ金曜日
の夜、現地集合ということにした。
その現地が遠い。隣の県でありながら5時間もかかった。車の中で待っているとゼルブスさん11時半到着。白きりさんは少し遅れるとい
うことで仮眠をしていると1時40分に到着。
そのままシートで仮眠を取って、6時前に起床。起床といっても、その前から何度も起きていて寝た気がしない。テントを立てる場所も
なく、みんな遅かったために車での仮眠となったが、やはり睡眠が足りていない。
軽く昼食を済ませ、配車して山ノ口の民家まで行く。民家から入渓地点までは5分程度。入渓は時刻7時28分。標高は340m。ここから1720m
の市房山のピーク直下までの遡行となる。ピーク間近までというのがいい。トポには10m以上の滝が20あまりあると書いてある。これも期
待したいところだ。
遡行を始めて30分ほどで汗が噴出してきた。意外と水温が高い。
次から次へと現れる大小の滝をクリアしながら、2時間ほど経った頃、小キジを打とうと沢の隅へと移動して用を足していると、左足の足
元近くにマムシがとぐろを巻いているのが見えた。距離は50cmあるかなしか。鎌首をもたげて、こちらの大事なところを狙っている様子。
そっと納めて、後ずさった。こんなものに咬まれたらたまったものではない。
体長は60cmはあっただろうか。マムシにしては大きい。
枯れ木や落ち葉が保護色となって、すぐには判別できない。
下手をすると踏んでいたかもしれない。
トポの通り、なるほど滝は次から次へと現れる。その滝はスタンスもホールドも豊富で登りやすい。しかし、岩質は砂岩、粘板岩も混じる。
いつ壊れるとも知れない。どれが欠けても滑っても、落ちない体勢で慎重に登る。昔の教本にあった3点支持に近いような登りになる。時間
はかかるが確実に登れる。
2時間ほど上がってきた頃だろうか、頭上に見上げるほどの滝が現れた。100m滝だ。これは圧巻。トポには右に巻くと書かれているが、こ
れだけの滝であれば誰かが登っているだろう。これだけを登りにくる価値はあると思う。登攀意欲をそそられたが、トポ通り右に巻く。
100m滝。
見た目も良いが、それだけに意欲をそそられる。
100m滝を越えても、大小の滝が次から次へと現れる。50m滝の下部で昼食をとる。
50m滝は左端から中段まで登り、そこからは中間部を登る。途中でシャワーを浴びる。やはり、ここまで上ってくると冷たい。
50m滝の中間部から下部を撮影。
これを越えると、頂上はもう近い。短い滝を何本が越えると水量はめっきり減ってきた。涸れ沢をつめ、左のブッシュ帯にルー
トを取ってしばらく藪こぎをするとピークへの登山道へと出た。
山頂着13時20分。頂上には10人ほどの登山客がいた。そのほとんどは熊本側からの登山者。熊本南部では人気の山だけ
ある。天気が悪いにもかかわらず、次々に上がってきていた。
市房山は20代の頃、ハイキングに一人で訪れたことがある。そのときは熊本側から登った。たしか、ふもとは栗の産地で、拾った栗を
齧ながら登った記憶がある。今日と同じ季節、眺望が記憶にあるか楽しみであったが、まったく視界が利かず、これは残念な結果に。
13:30分。宮崎県側へと下山開始。山頂に達した折にぱらぱらと降り始めた雨は本降りとなる。
こちらから登ってくる人には出くわさない。林道に出くわすまでは、道もよく順調に歩を進めたが、それからは、何度となく林道に登
山道が寸断され、道の切れ端を見つけるのに、やや気を使う。なにより興ざめしてしまう。
下山途中から、宮崎県側を遠望。視界が利かないのが残念。
15:30分。下山。
下山してすぐに、「うぁー」という声。振り向くと白きりさんの靴に蛭が何匹もたかっている。もしやと私も足元を見ると、私も感嘆
詞がでた。同じく靴を這っている。一匹は腰まで来ている。一匹ずつ、枝で払いのけたが、全部払いのけたか気になる。もぞもぞ感は
なかなか拭えない。結局、白きりが10数匹程度。私が7匹程。ゼルブスさんが0。降りてきた順番どおりの数の推移。それを考えると、
先頭の二酸化炭素をキャッチした蛭がすぐに反応して群がるのだろうか。面白い結果だ。次回から最後尾をとろう。
今回は、思いもかけない生き物に驚かされた遡行になった。