天と地の間

クライミングに関する記録です。

日向神 バルコニー2エリア

2010年01月31日 | フェース
日曜日は、雨の予報とあって、土曜日に日向神に行ってきた。
3人乗り合わせてバルコニーエリア近くの広場に着くと誰も来てはいない。外気温は1度。寒いから他の岩場に行っているのだろうか。


バルコニーエリア全景

バルコニーエリアに上がると、気温は低いが無風で日が差してきたため、意外と暖かい。絶好のクライミング日和となりそうだ。
所見で10bと10cでアップを行うも、いずれも核心に近づくにつれて指が冷えてカチを持った指先の感覚が鈍り、えらく時間の掛かったアップ
となってしまった。やはり、日向神は、グレーは低くとも所見では楽には登らせてはもらえない。
楽に登れないルートをアップに選んだのが間違いともいえるが。


巨大な蜂の巣があるハングの右端を越えるのがワンサイズ・フィッツ・オール。
蜂の巣のすぐ左を越えていくのがパトリオット12ab。その左にやや離れて14番目の月がある。

体がほぐれたところで、「ワンサイズ・フィッツ・オール11c」に取り付いたが、核心でフットホールドの位置取りが分からず、どテンション
となる。次のプロテクションが遠い上にクリップポイントが見えないため、恐怖感を感じ、考えたムーブを思い切って起せない。
 何度かやるうちにムーブが繋がって、上まで抜けることは出来たが、日ごろカチ系のルートを登っていないために早くも指力が萎えている。
再トライは次回の楽しみに下りる事にした。




トップロープで、「ワンサイズ・フィッツ・オール11c」を登るトバ。

最後に、ヌンチャクがかかっていた「14番目の月12a」に取り付いたが、ここも核心部でどテンション。グレードが高い分、ホールドが限定さ
れて使うホールドは比較的分かりやすいが、なにせ核心の1手が遠い。そして、ここも取り損なえばかなり落ちるし、小テラスに着地しそうで
怖い。何度か試みて、ようやくホールドに届いたがまったく止まらない。ただ撫でるだけでまたしてもフォール。方向があるのだろうと、ゴ
ボウして覗いてみると、やはり、あまいホールドには取り方がある。
ムーブは分かったが、5時を過ぎたため、ここも次回の課題とし、下りることにした。

最近、日向神で登る人は少ないのだろうか、この日は、条件が良いにもかかわらず、バルコニーに3パーティー、愛のエリアに1パーティーの
みであった。

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2ヶ月ぶりのフェース 日向神で

2010年01月25日 | フェース
週末は、土曜日にスポーツ外科に行って、整体、および鍼治療。日曜日は、日向神に行ってきた。

 9時過ぎに着くと、まだ早いとあってか弁財天に1台、奥壁に1台、そして、我々が行く愛のエリアは、一台もない。外に出ると予報通り寒い。
それもそのはず外気温は2度。エリアに向けて歩いていると、いつも滴っているあたりに氷柱ができている。寒いはずだ。そして、人も来ない
はず。みんな人口壁だろうか?指のとまりが良いのにもったいない。


9でアップをするが、指の感覚がない。入念にアップをしないと温まらないと、続けて10台を登ったが、風が吹くため、なかなか温まらない。
しかし、ヌメルよりははるかにましだ。
 アップを終えて、下りてみると男女1ペアが上がってきていた。やはり、彼らも寒いのだろう。帽子を被り、フリーズのまま登りながら手の
感覚が無いと言っている。


  「愛は勝つ」を登る安さん

相方が、アップをした後、エンデバーを10年ぶりぐらいに取り付いたが、ムーブを中途半端に覚えているために、イメージが邪魔をしてムーブ
の組み立てができない。こうなると、かなりやっかいだ。何度が試みたが、進歩が無い上、ぬめってきたため、あっさり諦めた。


「狸の穴」にトライ中の私

それにしても、この低温でのクライミングでヌメルとは。自分の体質を呪いたくなってくる。これから、ますます暖かくなってくるというのに
先が思いやられる。

車のところに戻ってみると、k1さんにばったり会う。昨日から、湖畔エリア下部のエリアの開拓、掃除をしていたという。そののバイタリテ
ィーにはいつも感心させられる。聞けば、2本出来ており、プロジェクトが何本かあるという。壁はすっきりしているというので、早めの公開
を期待したいところだ。やはり、クライミングは、初見で登るのが一番楽しい。
コメント (2)
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一年ぶりに大堂へ

2010年01月18日 | クラック
 週末の土日に、大堂海岸へ行ってきた。
 今回のメンバーは、総勢8名。夜の11時半に待ち合わせをし、ワゴンに8人乗り込み佐伯へと出発。
 8人も集まるのも初めてなら、8人が一台の車に乗るのも初めての経験。道中は、賑やかでなのは言うまでもなく、交通費、キャンプ代が安く上がるので助かる。
 夜中の3時10分発の宿毛フェ―リーに乗り、早速、みんな仮眠に入ったが、私は高速を運転した後だけに神経が覚醒して、ほとんど眠れず朝を迎える。

1月17日日曜日
 8人の内、4人はリード未経験ということと、6人が大堂は初めてということで、考えるまでもなくモンキーエリアへ行くことにする。


クラック初デビューの串ッシー。
 初めてにしては動きがすこぶる良い。

 スーパークラック、モンキールーフでアップをしたが、体が硬くぎこちない動きなのが自分でも分かる。それもそのはず、クラックは3ヶ月ぶり、それ以前にクライミング自体が2ヶ月ぶり。

 
スーパー・クラックの私。                       モンキーハング


 その後、セイシクラック、ビッグ・ウエーブと登るにつれて、なんとか体もほぐれてきたが、フェースのリードも久しくやってないために必要以上にプレッシャーを感じる。

 他の人はというと、ぽかぽか天気の中、楽しんで登っている様子。
 この日は、8時から17時まで登ったが、みんな、睡眠不足にかかわらず、よく登ったものだ。感心する。


      スーパー・クラックの安さん。

 
      モンキーエリアを横から撮影。


 クライミングを終えた後は、もう一つの楽しみが始まる。そう。酒。
 大堂海岸の駐車場から、およそ10分の場所にあるホテルベルリーフ大月でゆっくりお風呂に浸かって疲れを取った後、ホテルに併設したエコロジーキャンプ場のバンガローに入る。
 すぐに、コタツを囲んで乾杯。つづいて、女性陣が振るって作ったトマト鍋に舌鼓を打ちつつ、夜更けまで歓談。布団付き、コタツあり(レンタル)で実に快適だ。


トマト鍋。初めて食べたがおいしかった。
またお願い。

 大堂のシーズンは概ね11月下旬から2月一杯。その間は、ホテルもキャンプ場もシーズンオフ。そして、日が差せばぽかぽか。我々クライマーにとってはこの上ない好条件である。

明けて日曜日。
 今日は、フェリーに乗るため、1時には撤収しなければならない。そのために、早めに起床しようと5時半起床の予定を立てたが、起きたのが7時前。後から皆が言うには、その前後に起きたが、「皆、まだ寝ているからまだいいか。」と思いつつ、ついずるずると寝ていたとか。
気合が足りん!と思ったが人のことは言えない。
というわけで、今日、予定していたハーバーエリアの大ルーフを諦め、お座エリアと彫刻岩へ二手に分かれて行くことにした。

 アシカクラックでアップの後、彫刻海岸に取り付いたが、上部の穴が遠すぎる。飛びつき以外に何かないだろうかと、いろいろ探ってみたが、撤収時間を考えるといつまでも粘っていられない。タイムアウトであきらめることにした。

 
    彫刻海岸にトライ中の私。隣のクラックは、
    アシカクラック


    遠い穴。ここのヘリを�拙むのが核心。
                                     


   風雨に洗われて出来た穴の中は、二人が
   ビバーグできるほどの広さ。

私の後、嶋さん、森さんがそれぞれアシカクラックをRP。その後、お座敷エリアに戻って、Hクラックに取り付いたが、乗っ越しが悪く、どテンションとなる。持久力、パワーともに落ちていることを痛切に感じた。ムーブが分かったので次は登れそうと思ったが、もう撤収の時間。
残念だが次回の課題とし、引き上げることにした。多分、次回、来た折には忘れているだろう。


   フナムシにトライ中の松順

久しぶりのクライミングで大した成果はなかったが、復調の兆しが見えてきた。ように思いたい。他の人も、初めての大堂に手ごたえがあったようで大いに満足したようだ。計画した甲斐があったというもの。



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唐沢岳 幕岩

2010年01月04日 | 冬山
 年末年始、二人で北アルプスの幕岩に行くことにした。狙うルートは、S字ルートと大凹角。
 結論から言うと、天候悪化のため敗退。

 12月29日、6時博多発、9時に名古屋に到着し、前夜、高速バスで宮崎から来た相方と合流する。松本、大町へとJRを乗り継ぎ、大町から
タクシーで葛温泉の高瀬館へ。14時18分歩き始める。


登山計画書提出。
階段の上の黒猫は、登山管理事務所の唯一の住人。雪の上を裸足で出迎えてくれた。
小屋があるところを見ると野良猫ではないようだ。
日本で一番寒いところにすんでいる猫ではないだろうか。それも一人で。
餌箱には、餌があるにもかかわらず、雪の中、我々の後を10m程ひたすら鳴きながらつけて来た。
よほど寂しいのだろう。



高瀬ダム。巨岩を積み上げて作った珍しいダム。


幕岩の壁。

トンネルと何本も通り、1時間半後に高瀬ダムに着く。
 ダム下を大断すると、トレースがありほっとする。が、それも最初だけで、当初の予測通り、雪の安定していない沢筋のアプローチは時
間をくう。


ほとんど沢登り。



最初の滝を巻く。


 滝の逆巻きや渡渉何度も繰り返し、6時を過ぎたあたり、そろそろビバーグ時地点を探さねばと思っているとき、金時の滝の近くでテント
2張りを目にする。
 聞けば、広島、神奈川、その他の混成チームで1パーティーとのこと。明日は左方ルンゼを1ピストンで行く予定だという。我々も、これ
以上、暗い中を沢をつめるのは無理だろうと近くにテントを張る。

30日
 6時半。出発するも近くのパーティーは起きる気配さえない。左方ルンゼならではの余裕だろうか。
出発してすぐに沢を渡渉し、金時の滝を巻くため、急なルンゼを登るがここからトレースがない上、準備運動不足でいささかきつい。


急登のルンゼを上り、金時の滝を巻く。


トレースがまったくない。先週の寒波で降った雪が深いため、ラッセルがきつい。

 トレースがないと雪の載った沢は実に厄介だ。雪ノ下がどうなっているか分からず、予測をつけて歩くしかない。そのため、時折、大き
くバランスを崩す。そこへザックのおもりが追い討ちをかける。沢から外れると今度は枝をまたぎながらのラッセルが待っている。時間と
疲労を伴う。距離は短いのだが。
目的の[大町の宿」に着いたのは、予想の倍以上の時間がかかり11時半。
大町の宿は、誰もいない。関東、関西の人は、3連休でもあれば、雪の安定したときに来るのであろう。うらやましい限りだ。何れにして
も、壁で出会う人がめっきり減ってきているのは事実だ。

 この「大町の宿」、庇状に張り出したボルダーだけに風雪をしのげ、おまけに冬でも水が確保できる。実に快適である。我々は、ここに
テントを張ったのち、大凹角に取り付こうかとも考えたがなんとも時間が中途半端、で、とりあえず偵察だけ行くことにした。

    
壁の下から大凹角ルートを下調べ。

30分ほどで取り付きに行くと、ベルグラが薄く張っており、ピンの掘り出しに苦労しそうなのが窺える。
どこを狙うにしても天気が気になる。テントに戻り、ラジオを聴いていると予報で風雪暴風警報が出たという。年末は荒れると聞いていた
が警報が出れば出鼻をくじかれる。
 そういえば、下であったパーティーは、天候を心配して引き返したのだろうか。上がってはこない。
 とにかく、明日の状況を見て判断しようと、食事を取り、酒を飲んだ後、早めに寝ることにした。


この後は・・・・・敗退のため、これ以上は書く気が起きない。


    
「大町の宿」 そういえば、丸山には「ホテル丸山」があるが、もちろん、それ以上の快適さ。


大町の宿からの懸垂。         


下りのラッセル


高瀬ダムに下りてきて。一日遅れたら大変なラッセルになっただろう。



一昨年は錫杖、去年はトワンソン、そして今年は幕岩と気がつくと近年、取り付きやすい壁ばかりに行っている。それがここに来て、闘争
心まで弱体化してきたかと我ながら情けなくなる。いくら天候不順とはいえ。




 
コメント (2)
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