天と地の間

クライミングに関する記録です。

大分の海岸ボルダー開拓

2023年02月05日 | ボルダー
マットはおろか人口ホールドさえ無かった遠い遠い昔のこと。
トレーニングといえば、ひたすら懸垂系だった。
これでは短調かつ進歩も望まれないだろうと、時々、自宅から1時間ほどの海岸に一人でボルダーに行っていた。
当然、マットがないので、選ぶ課題は下地が玉砂利のところ。ランディングの時は衝撃を吸収してくれるので、
すこぶる良いが、いかんせん、玉砂利のあるところは概ね波打ち際。このため、引き潮の時に行っていた。
そこへ昨年、何十年かぶりに訪れると、海岸が変わって、玉砂利は影も形もなくなっていた。
隔世、今日はマットを持って、以前から気になっていた海岸へボルダーに行って来た。
昨年末の偵察を含めて二度目。


ここなら、一人でも取り付ける。


大きなボルダーもあるが、砂岩ではこの高さは怖い。


岩質はほぼ砂岩。それと砂岩とチャートの礫岩。当然もろい。
おまけに三波川変成帯の影響か、広域変成を受けているようでよけいに脆い。それでも、探せばあるもの。良い
ところもいくつか見つけた。




意外とランディングの良い個所も結構あり。

ここから離れた宮崎県よりの海岸の岩は、岩質は打って変わって、粘板岩が現れる。
いわゆる頁岩。文字通り、剥がれやすい岩質。波に洗われたところは被って、スローパー。良いところもあるも
のの数少なし。
というわけで、大分の海岸は良いところはまとまってはないようだ。
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2019登り初めは八面ボルダー

2019年01月04日 | ボルダー

冬山が予定より早く終わったので、登り初めに一人でボルダーでもしようと八面に向かった。
冬山のトレーニングで上半身の筋肉が落ちている。現状ではたいした成果は望むべくもないのは承知のうえだが、早めにクライミングモードに戻したい。今日の目的はそれのみ。毎年のことだ。
八面無線エリア行くと気温3度。‐10℃から戻った身には暖かいが、ボルダーするにはちょっと寒い。5cmほどの霜柱も立っている。


   「裏筋」やはり、登っている人がいないと絵にならない。

裏筋(初段)に取付くも、離陸が精一杯。指の感覚が乏しいし、体も堅い。
気温が上がるのを待って取付くと以外、本日2便目で核心を越えた。
ところが、ここからが悪かった。ホールドが乏しい上に、湿気っている。
こうゆうこともあろうかと、チョークボールを用意してきたが、すんなりとは登れないだろうとマットの近くに置いてきた。相変わらずだ。
スポッターはいない。下を見ると、マットが座布団なみに見える。あながち老眼のせいだけではないようだ。飛び下りようかとも思ったが、怪我をしそうだ。腰、膝、足首に持病がある身、決していい結果にはならないだろう。だが、ここまで来て諦めるわけにもいかない。
飛び下りても怪我。落ちても怪我なら登ろう。覚悟を決めた。しかし、なかなか踏ん切りがつかない。誰かスポッターを頼める人が来ないかとも期待したが、誰も来ない。10分近くスラブにへばり付いていただろうか。これ以上、留まると足の保持力が弱る。意を決し、岩の苔で湿気った指をパンツで何度も拭き、ホールドをまさぐりながら、文字通り這い上がった。
結果的には良かったが、一人でのハイボールはするものではないとつくづくと実感した。
とっくに無理はできない体。あちこちの関節が悲鳴を上げている。
こんな登りは今回だけにして、今年もゆるりと登ることにしよう。

 

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今年3度目の八面無線塔エリア

2018年11月18日 | ボルダー

先月、八面ボルダー無線塔エリアの「一撃必殺」初段の離陸ができたので、少しでも前進させようと、今日も
また、無線塔エリアに来た。
すでに多くの車が止まっている。みんな無線塔エリアに行っている。


止めるスペースのないほどの車。

メインボルダーの手前にあるスラブでひっそりと、アップをした後、メインへ行くと今日も知らない若者ばか
り大勢いる。やはり引いてしまう。いや、向こうが引くかもしれない。
例えて言うならば、一人でビアガーデンに行って飲むような雰囲気」といえば分かるだろうか。無論、そんな
ことをしたことはないが。一人でボルダーするにはこの核心を越えなければならない。
昔はこんな事を考えたことはないがいつ頃からだろうか。
いい年こいて、一人でボルダーするには避けて通れないことだと思うしかない。


超人気の課題。「ノーズ」2級。次から次へと取りついている。


「一撃必殺」両手があまく、離陸が難しい。

さて、本題に移ろう。正面のノーズは相変わらずの賑わいだ。目当ての課題に行くと一人取りついている。お
邪魔させてもらい、取りつくが離陸が出来ない。何度か目にやっとできたが右手が出ない。ポケットがはるか
遠くに思える。それもしつこくやっているうちにどうにか触るまでになった。しかし、保持するには程遠い。
一方、同じ課題をやっていた若者は昼前に落として、他の課題に移動した。これからは一人。ムーブも見れな
い。自分のやり方でやるしかない。
逆転の発想で気にしていた左足を気にしないようにしたら、遠かったポケットに止まった。その後がわからず、
思い切ってガバに飛びつこうかと思ったが怖くて手が出せずフォール。そんなことが2度続いた。

指を休めようと、車の戻って昼食をとった後、休んでいると雲行きが怪しくなってきた。予報では夕方より雨と
なっていたが早まりそうだ。ゆっくりもしてられないと、30分ほどで戻り、再び取りつくと、離陸で失敗。重く
なったか。食べ過ぎたかと、10分ほど置いて集中して取りついたら、ポケットが取れた。今度は無理はすまいと、
焦らず冷静に左手を添えたら上手くかかった。思い切って右手を飛ばすとガバが取れた。
それでもう終わりかと思ったら、それからが意外に悪い。ガバから先は確認していない。スポッターは誰もいな
い。怖い。それ以上にここまで来て落ちたくはない。慎重に足を確認しながらスローバーをつないでいくと頂点
に届いた。

今回は思っていたよりも少ない便数で落とすことができた。幸いだったことは2回あるデッドが右手だったことだ。
左手が一回でもあったならばやめていただろう。
反省点は上部がわからない状況でかつ、スポッターもいない状況で登ったこと。今日は20人を超える人が来てい
たが私は一人。無理はしないようにせねば。

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再び八面ボルダーへ

2018年10月31日 | ボルダー

土曜日に今年最後の沢に行こうと計画を立てていたが、深夜にかなりの雨が降ったために取りやめた。
 代わりに日曜日、八面のボルダーに行くことにした。
 前回、後一手と迫って止めたのが心残りで、再び八面無線エリアへ来た。ここはランディングが良いため、
  一人で来るにはいい。

 紅葉シーズンとあって、この日はハイカーも多く、無線塔まで上がるとかなりの車が
 止まっていた。

10時半、駐車場に着くと、車の止め場がないほどいっぱい。
 隅のほうへ止めて、メインエリアに行くと、かなりの人がいる。
 一瞬、手前でためらった。10人は超えているだろうか。皆、知らない人たちばかり。それも若い。今や
当然ではあるが。
 私には登る前に最大の核心がある。一人で大勢の若者のグループに入っていくと、場違いな雰囲気の目線に
 あう。思い過ごしであればいいのだが、年の差が開きすぎると、どうしてもそのあたりが敏感になる。
リードではあまり感じないことである。もっとも、リードの時は二人以上で行くからこういう感覚にはあまり
ならない。

 来た以上は遠慮してもはじまらない。。
 目的のノーズにはすでに何枚かのマットが敷かれて入れ替わり立ち代わりトライしている。
入れてくださいとお願いして、アップもそこそこに課題に取りつくと、4手目ですでにムーブを忘れていてフォ
ール。5分ほどおいて、取り付くとあっさりと登れた。
やはり、前回登れなかったのは単に左手を出す思い切りのなさだったようだ。それが私の課題でもある。
 左手を出す時にはいつも躊躇する。

 目的の課題を落としたので「チェルシー」をやろうと分岐のボルダーに移動すると、4,5人のグループが下り
てくる。エリアに行くと、片づけている人が一人。聞くと地元の人だという。
ムーブを少し教えてもらった後、一人でひっそりと取りついたが、何度かすってんころり。
 人がいないのにこしたことはないが、いなければいないで一人だと無理はできない。
ムーブが定着するまで怪我をしそうだ。そう判断して、また無線塔エリアに戻る。
 無線塔エリアは、先ほどチェルシーから引き揚げてきた人が合流している。
 ノーズの右奥にある初段(一撃必殺)をやってる人がいたので加えてもらい、取りあえず取りついたが・・
 なかなか離陸ができない。6回ほどやって、やっと離陸できたものの右手が出ない。
それも何度かやっているうちに2度ほど浅いポケットに指が届いた。
やってればできるものだ。右手出しなのが幸いした。
しかし、ポケットを取ったとしてもそれからが悪いのだろう。
 欲を出すと怪我の元。大事の前(冬壁)に腰でも痛めれば走れなくなる。考えてみると、外でのボルダーは今年は
 今日が2回目。無理はすまい。
 今日のところは1本登れたのを良いことに引き上げることにした。

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八面ボルダーへ

2018年10月14日 | ボルダー

14日は久しぶりにボルダーでもしようと、一人で八面へ向かった。目的はチェルシー。
山頂の坂道に差し掛かると、自転車が何台も止まっている。レースをしているようだ。スタッフから競技をしているので
気を付けて行ってくださいとのこと。こちらのほうが苦戦を強いられそうだ。
1台、2台とやり過ごしてもすぐに前に現れる。
苦しいのか選手は真っすぐに漕ぐ人はまれだ。さすがに右車線を走る人はいないが、こちらは右車線を走るしかない。
カーブの向こうからいつ対向車がいつ現れるか分からないため、ゆっくり慎重に走らざるをえない。
時間をかけて、ボルダーエリアに到着すると、駐車スペースはスタッフの車でいっぱい。

やむなく、先に進むと分岐点の手前がゴールになっている。少し離れた所に止めてマットを担いでいこうかとも
考えたが、ゴールの近所をウロウロしたくもない。
というわけで、無線塔エリアに変更することにした。
無線塔エリアにはすでに6,7人の若者がいる。
聞くと、山口から来たとのこと。一緒に混ぜてもらい登ることにする。
正面の2級課題に4人ばかり熱心に取付いていてマットも多かったので、同じ課題に取付くことにした。
何度かやって、終了点間際の窪みまで手が届き、引き上げるまではいったが、左手を出す思い切りのなさと着地の怖さで
でのフォールが2度、3度。
久しぶりのボルダー。慣れもあるのだろうが、どうもリズムに乗れない。まあ、無理をしない効能で怪我をしないというのもあるが、これでは何処も登れない。
未練はあるが若者のようにしつこく取りつけない。悪い腰をこれ以上痛めてはと、早々に無線エリアを後にした。


 

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