2月11日土曜日、期待していた映画が来たので、見逃してはならじと初日に見に行ってきた。題名はMERU。
前評判が良いためにさぞ多くの観客がいるものと早めに行ったが、予想に反して少なく、かつ年配者ばかりであった。世は空前のクライミングブームであるが山を舞台にしたアルパインクライミングとなるとやはり、興味はないのだろう。
さて、肝心の感想はというと、引き込まれた。脚本されたものではなく、全てがドキュメンタリー。こういったクライミングをやって来た身には共感、共振する場面が多く感じ入った。映像も素晴らしい。カメラマンが実際にクライミングをするメンバーならである。
私も高所でのクライミング経験はあるがたかだか5500m程度。その時は順化がうまくいって行動に差支えはなかったがメルーの6500mでのクライミングは想像できない。とりわけ荷揚げ、ユマーリングはかなりきつかったであろうことが想像できる。
メンバーの内の一人は2度目の遠征前にスキーで脳挫傷を負い、脳に損傷を受けていたにもかかわらず参加を決め、激しいリハビリに励んでいた場面が印象的。よくあんな状態で参加を決めたものだ。そして、他の二人もよく連れて行ったものだ。葛藤の場面があったが死ぬ確率がかなり高かったはずである。平地ならともかくも高所である。登るための執念を感じる。それほどの壁が目標になり、よきメンバーに恵まれた3人。実にうらやましい。この映画を見てまた行きたくなった。
余談であるがリーダーのコンラッドは著名なクライマーであるがマロリーを発見した人でも知られている。盟友のアレックス・ロウはチョーオユーで雪崩に巻き込まれて遭難した。彼は昨年、16年ぶりに発見された。
今回の映画、ボルダラーやリードクライマーは興味がないかもしれなが見れば得るものがあると思う。ジャンルが違えど同じ登る行為。攻略する情熱に変わりはない。
おすすめの1本である。
なんの先入観もなく見に行ったのですが、不覚にも
何度も涙を流してしまいました。
いまだの色々な思いが巡って、自分のブログにその
思いを掲載しました。
共有する思いは人それぞれでしょうが、橋◯さんも
肩の怪我で、リハビリの日々を思い出したのでは
ないですか?
いや〜 さまざまな思いが重なり、しんどい映画で
したが、あらたな気力も湧いてきました。一般向け
の映画では無いかもしれませんが、こうした映画が
見ることが出来るのは幸運なことです。
携帯が金曜日から故障してメールを失念しました。すみません。
若い人の情熱は当然ですが、コンラッド氏の情熱は次元が違いますね。
良い刺激になりました。