天と地の間

クライミングに関する記録です。

2019登り初めは八面ボルダー

2019年01月04日 | ボルダー

冬山が予定より早く終わったので、登り初めに一人でボルダーでもしようと八面に向かった。
冬山のトレーニングで上半身の筋肉が落ちている。現状ではたいした成果は望むべくもないのは承知のうえだが、早めにクライミングモードに戻したい。今日の目的はそれのみ。毎年のことだ。
八面無線エリア行くと気温3度。‐10℃から戻った身には暖かいが、ボルダーするにはちょっと寒い。5cmほどの霜柱も立っている。


   「裏筋」やはり、登っている人がいないと絵にならない。

裏筋(初段)に取付くも、離陸が精一杯。指の感覚が乏しいし、体も堅い。
気温が上がるのを待って取付くと以外、本日2便目で核心を越えた。
ところが、ここからが悪かった。ホールドが乏しい上に、湿気っている。
こうゆうこともあろうかと、チョークボールを用意してきたが、すんなりとは登れないだろうとマットの近くに置いてきた。相変わらずだ。
スポッターはいない。下を見ると、マットが座布団なみに見える。あながち老眼のせいだけではないようだ。飛び下りようかとも思ったが、怪我をしそうだ。腰、膝、足首に持病がある身、決していい結果にはならないだろう。だが、ここまで来て諦めるわけにもいかない。
飛び下りても怪我。落ちても怪我なら登ろう。覚悟を決めた。しかし、なかなか踏ん切りがつかない。誰かスポッターを頼める人が来ないかとも期待したが、誰も来ない。10分近くスラブにへばり付いていただろうか。これ以上、留まると足の保持力が弱る。意を決し、岩の苔で湿気った指をパンツで何度も拭き、ホールドをまさぐりながら、文字通り這い上がった。
結果的には良かったが、一人でのハイボールはするものではないとつくづくと実感した。
とっくに無理はできない体。あちこちの関節が悲鳴を上げている。
こんな登りは今回だけにして、今年もゆるりと登ることにしよう。

 

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年末は大山へ

2019年01月04日 | 冬山

年末年始は近場の大山に行くことにした。
29日、昼過ぎに大分を立ち、3時半、小倉で上野さん、古賀君を乗せる。
10時半、大山着。ふもとにテントと張るとすでに11時。これから飲むには遅いが明日の行程は行者小屋にまで。たいした行程はないと、飲み始めたのは良いが、1時過ぎまで飲んでしまった。


                                   年末に降ったおかげで思いの他、雪の量が多い。

翌日、小屋までのアプローチはかなりの積雪。前回来た時の倍ほどの量だ。ないよりはいいが、1,2日前に降っただろうことを思うと、着雪の不安定さが危ぶまれる。
10時半、行者小屋着。小休止の後、偵察とトレースをつけに取付き近くまでラッセルして戻る。小屋に戻ると時間はたっぷりとある。飲んで話して寝るだけだ。明日の行程を考えたら深酒はしてられない。
適当なところで切り上げて、シュラフに入ったはいいが、小屋の中は我々3人のみ。昨夜のテントと違い寒い。
軽量化で夏用シュラフで来たが小屋の寒さは堪える。それでも、日頃のストレスから解放された影響からかいつしか眠りについた。
翌日は、完全なホワイトアウト。行きなれた北アルプスのコースではある程度、無理をしても壁まで行ってみるがここ大山では無理はできない。岩に着いた氷も雪も不安定だろう。かと言って、メンバーの日程のつごうもあって、停滞もできない。壁は止めて山頂までのピストンに切り替えた。
7時半、小屋を出発。山頂までは人はまばらだ。頂上小屋に着いたのが9時半。ここも意外に人は少ない。


         御覧の通りのホワイトアウト。景色はまったく拝めない。

 

今日は31日。これから明日のご来光目当てに上がってくる人が増えるのだろう。
案の定、頂上小屋を出発すると、次々と上がってくる人たちに交錯して立ち止まることが多くなる。
頂上小屋を出て、およそ30分で行者小屋へ。早々にデポを回収して引き上げた。


                    静寂の中の行者小屋

                  
     下山の我々。行者小屋へ上がってくる人も、下る人も他にはいない。

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