大滝にするか、由布岳にするか前の日まで検討したが、大滝は完全凍結してない情報を得て、由布岳に向かうことに。
実は由布岳北面は今回初めて。登攀の対象としていなかったからだ。
5時半、大分出発。50分後には堰堤下の道路わきに到着。あまりに近い。
砂防ダムの上部に向けて歩き出す。
ルンゼ末端に点在する石。落石の多さを物語る。
6時45分、砂防ダム工事用の道路を歩き出す。50分ほどで最上部の砂防ダム着。
砂防ダムを越えると、膝までの雪があるが雪に隠れた頭部大の石に足を取られ、実に歩きにくい。そんな調子で200mあまり進むん
でルンゼに入ると、やっとまともに歩けるようになる。膝上までのラッセルを繰り返して上がると、目の前に8mほどの壁が見えて
きた。F2か。F1は通り過ぎてしまったようだ。ここでロープを付ける。
F1へと向かう私。
F1を越えたあたりのオハラ氏。
F2直下の私。
正面突破を考えたが、氷結はなく、時間がかかりそうである。時間も遅い、こんなところで手間取っていると、上から何が落ちてく
るか分からない。あっさりとあきらめ、左側を巻くことにする。ハーケンが2本打たれていたが錆びているし心もとない。途中に一本、
打ち足し越える。
F2を左に巻く。
F2を越えると傾斜の緩い雪壁があらわれた。正面からは日がうっすらと差し、見事な景色である。
F2を越えて緩い雪壁地帯へと入るオハラ氏。
九州とは思えない雪壁。
70mばかり行くと、突然、雷鳴のような轟音がした。見上げると60mばかり上で雪崩が発生している。我々の右横10m、幅15mにわ
たって石を巻き込み流れ落ちてきた。こちらへと拡大する恐れもある。左へと走ってトラバースする。ひやりとする場面であった。こ
んなこともあろうかと、やや左寄りにルートを取ったのが幸いした。それにしても、F1の正面に固執してもたついていたら、どうなっ
ていたか。
雪崩れるまえの雪壁を左寄りにラッセルする私。
上部の段差のある箇所から雪崩れた。
写真では傾斜が無いように見えるが、見た目よりはある。
雪崩があっても不思議ではないところ。
ほどなく、ブッシュ帯の稜線に到着。東峰はもう近い。
追記・・・・壁自体は岩と土壁。ハーケンはリスがなくとも岩と土壁の境に打てば結構効く。フォールは心もとないが、体重を預けるには十分。
F2もハーケンを数枚打てば、前進できるが状況によりけり。正面からと右からと落石をくらう恐れがある。
冒頭に書いたように、由布岳北面はまったく、是まで眼中になかったが意外と冬山気分を満喫することができた。これも
相方がいてこそのこと。充実した一日であった。
実は由布岳北面は今回初めて。登攀の対象としていなかったからだ。
5時半、大分出発。50分後には堰堤下の道路わきに到着。あまりに近い。
砂防ダムの上部に向けて歩き出す。
ルンゼ末端に点在する石。落石の多さを物語る。
6時45分、砂防ダム工事用の道路を歩き出す。50分ほどで最上部の砂防ダム着。
砂防ダムを越えると、膝までの雪があるが雪に隠れた頭部大の石に足を取られ、実に歩きにくい。そんな調子で200mあまり進むん
でルンゼに入ると、やっとまともに歩けるようになる。膝上までのラッセルを繰り返して上がると、目の前に8mほどの壁が見えて
きた。F2か。F1は通り過ぎてしまったようだ。ここでロープを付ける。
F1へと向かう私。
F1を越えたあたりのオハラ氏。
F2直下の私。
正面突破を考えたが、氷結はなく、時間がかかりそうである。時間も遅い、こんなところで手間取っていると、上から何が落ちてく
るか分からない。あっさりとあきらめ、左側を巻くことにする。ハーケンが2本打たれていたが錆びているし心もとない。途中に一本、
打ち足し越える。
F2を左に巻く。
F2を越えると傾斜の緩い雪壁があらわれた。正面からは日がうっすらと差し、見事な景色である。
F2を越えて緩い雪壁地帯へと入るオハラ氏。
九州とは思えない雪壁。
70mばかり行くと、突然、雷鳴のような轟音がした。見上げると60mばかり上で雪崩が発生している。我々の右横10m、幅15mにわ
たって石を巻き込み流れ落ちてきた。こちらへと拡大する恐れもある。左へと走ってトラバースする。ひやりとする場面であった。こ
んなこともあろうかと、やや左寄りにルートを取ったのが幸いした。それにしても、F1の正面に固執してもたついていたら、どうなっ
ていたか。
雪崩れるまえの雪壁を左寄りにラッセルする私。
上部の段差のある箇所から雪崩れた。
写真では傾斜が無いように見えるが、見た目よりはある。
雪崩があっても不思議ではないところ。
ほどなく、ブッシュ帯の稜線に到着。東峰はもう近い。
追記・・・・壁自体は岩と土壁。ハーケンはリスがなくとも岩と土壁の境に打てば結構効く。フォールは心もとないが、体重を預けるには十分。
F2もハーケンを数枚打てば、前進できるが状況によりけり。正面からと右からと落石をくらう恐れがある。
冒頭に書いたように、由布岳北面はまったく、是まで眼中になかったが意外と冬山気分を満喫することができた。これも
相方がいてこそのこと。充実した一日であった。