天と地の間

クライミングに関する記録です。

祖母・傾 馬蹄形縦走  1day

2023年05月23日 | ハイキング
あとどれくらいアルパインが出来るかというと、片手で数えても指が余るほど。
残された数年、足手まといにならずにきっちりとやりたい。
というわけで、21日(日曜日)、トレーニングをかねて、久しぶりに縦走をした。
コースは、全国的にも知られた九州屈指の祖母・傾
午前3時20分、ヘッドライトを灯して九折登山口出発。傾山頂までは快適に進んだが、日が出てからの稜線上は
終始、日に照らされ、暑さにまだ慣れていない体に堪えてくる。

あと1/3の行程。先が危ぶまれる。


祖母山頂より撮影
遠く中ほどに見えるのが傾山。
稜線を右にひたすら走り歩いて10時間。
これからは左の稜線を進んでいく。まだまだある。


大障子岩より撮影。
右奥に見えるピークが祖母山。
遠くに見える稜線を左からつめ、祖母山を経由してここまで。
足にくるはずである。いささかへたばった。


暑さと疲れでペースダウンし、下りの難所である大障子、前障子を越えてから夕暮れとなった。
ビバークが頭によぎったが、ここまで来たからにはと、ライトを灯して登山道を外さないよう
に慎重に歩をすすめ、上畑の登山口に着いたときには正直、ほっとした。
しかし、ここで終わりではない。車を置いた九折登山口まで4キロある。
半分ほど走ったが、後は鈍調な歩きとなり、ほうほうのていで車にたどり着いたのが9時過ぎだった。予定より
も2時間オーバー。時間はかかったが、一人で一度でいければと概ね満足している。

移動距離:42k
累積高度:3700m
行動時間:18時間

今回は無理な行程のため、山を満喫てきたかというと、それはあまりない。
トレーニングの効果はどうかというと、これまた疑問であるが、この体、あと1,2年は引っ張れそうな気がし
ているところ。これが唯一の成果だろうか。
半面、心臓に過度の負担をかけ、寿命を短くしたのは確かなようだ。
それよりももっと悪いのは、クライミングに不要な腰回りの筋肉が付き、逆に必要な肩、上腕、前腕の筋肉が
落ちた。元に戻すのにしばらくかかりそうだ。
次回はテントを担いでゆっくりと花鳥風月を楽しみたい。
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祖母・傾 馬蹄形縦走1泊2日

2021年09月25日 | ハイキング
大分に全国的に有名な縦走路があると聞いたのは、まだ山を始める前10代後半のことだったろう
か。以来、時折、思い出してはいつかいつかと延び延びになってきた。
むろん、稜線上の主要な山は何度も登ってきた。沢を登りつめてピークに立ったり、歩荷で行
ったり等。


傾山頂より
逆くの字にたどり、右奥の稜線へと向かう。先は長い。

今回、縦走を思い立ったのは、沢の予定がなくなった理由から。今更、遠征はできない。
祖母・傾は大分にいていつでも行けるという軽い気持ちがどこかにあったのだろうが、やはり、
大分にいるからこそ、やっておかねばと行くことにした。




こちらのほうが趣きがある。

初日の予定は九折登山口から入り、傾、祖母山を登った後、祖母山9合目小屋で泊の予定だったが、
出発の遅れがひびいて、やむなく古祖母山にてツェルトでビバーク。
ここまでちょうど20k。行動時間9時間。


昨夜はツェルトに風が吹き込み寒い思いをしたが、その風のおかげか、
きれいなモルゲンロートを見ることができた。


歩いてきた道のり。左の尖ったところがが傾山

軽量化でシュラフを持参しないことから、ある程度の覚悟はしていたが予想以上に寒く、一睡もで
きずに朝を迎えることになった。下界が30度超え、ここはもう秋である。体が気温に慣れていない
のもあるが寒暖差の耐性が出来ていないというのが要因だろう。
それでも横になれただけでも幸いと、気分を切替え、風景を満喫しながら歩くことができた。


まるで海に浮かぶ島のよう。






九重方面を望む。


今回は紅葉も花のシーズンを外れていたが、雄大な景色を大いに堪能した。
なんといっても、積年の喉のつかえがとれたのが大きい。
次回は紅葉か花のシーズンに来たい。


遠くの山なみが傾から祖母山へと連なる稜線。
右端は祖母山ですがガスって見えない。


二日間の移動距離 約40㎞
累積高度 約3800m

追記・・・祖母傾山系を訪れるたびに気になるのが、スズ竹の立ち枯れの多さ。白骨の様に立ち枯
れた木々も目立つ。
阿蘇はここまでないことを考えると、火山灰が酸性雨やPM2.5を中和しているとかあるのだろうか。
そういえば、大分の山でマイクロチップが観測されたとか。
こうなると複合汚染で何が原因か特定は難しいだろう。
何れにせよ、温暖化防止対策は待ったなしだ。















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大崩清掃登山参加

2015年09月27日 | ハイキング
25日(金)、明日、大崩山頂のゴミ回収があるということをネットで知って、急遽参加することに決めた。企画は美人の
湯と庵鹿川の三澤さんである。
岩場の整備や周辺の清掃はやってきたが、集団での清掃登山となると恥ずかしながらやったことの記憶がない。今にし
てなぜ参加するにいたったか。
それは知り合いの企画というのもあるが、山頂付近がそうとうに汚れているというのを耳にしていたからである。他の
山ならともかく、大崩山は好きな山である。小積には何度も通い、今も開拓途中のルートもある。ここは動かねばいつ
動く、ということで重い腰を上げた。
企画は美人の湯のメンバー4人は二枚ダキ経由、庵メンバー10人は宇土内経由でゴミの回収、登山道整備しながら山頂に
向かい、山頂で合流してのゴミを拾うというもの。
宇土内からの登山道は景色が見れないために人気がないのだろう、枝や倒壊した木に遮られた箇所が多い。頻繁に鋸で
ひいて撤去する。不要なテープも多くこれも剝がしながら進む。なかなか歩がすすまないがこのために来ている。登行
も作業も体力がいるが、それを楽にしてくれた人がいる。
彼は薬学の学者にして30を過ぎたばかり。専攻はトリカブト。当然、草木に造詣が深い。登山道の木々や草花をエピソ
ードを交えて話してくれる。おかげで山頂までの道のりを楽しく行けた。
山頂手前の石塚には美人の湯のメンバー5人が着いていて作業を行なっている。我々はすぐ先の山頂へ向かい、まずは作
業前の腹ごしらえだ。吉村さんが作って皆に配った栗入りのおにぎりを頂いた。これが実においしかった。大き目のお
にぎりであったが3つもたいらげた。
短い昼食時間ののち、皆、それぞれ土嚢袋を片手に藪に分け入る。空き缶が四方八方に散乱している。焼酎ビンもある。
とりわけ目を引いたのが登頂記念の標識である。私だけでも十数枚拾った。中には5kを越えようかという鉄板と鉄骨で
出来た物もあった。おそらくは人の立てた標識を抜き取り、山頂から放り投げ、その後に自分の持ってきたものを立て
たのだろう。営々とその繰り返しが行なわれてきたのがゴミからわかる。山岳会の物から個人のものまである。ご丁寧
に個人名を書いたものまで。なんの意味があるのだろう。さっぱり理解不能だ。
ゴミを見れば歴史が分かる。時代を反映してペットボトルが多いかと思ったが、意外に少なく、多かったの錆びて朽ち
かけた空き缶や焼酎ビン、そしてプレート。それらから判別すれば歴然通り、最近のものが少ないということ。
ほぼ拾いつくして袋が一杯になった頃、山頂に上るとタイミングよく皆も上ってきていた。
さて、これで終わりではない。下ろさなければ。土嚢袋を二つ背負子に括り付けて背負うと重い。とても空き缶の重み
ではない。鉄骨やビンの類が伝わってくる。20kはあろうか。
歩荷でそれ以上の荷物を背負って下りた経験は数え切れなくあるが、今回の荷下ろしはたとえゴミであっても価値のあ
るもの。と言い聞かせて山頂を後にした。


美人の湯、庵メンバーともに宇土内より下山。
ゴミの総重量を計ったら、90k。ゴミはまだ山にある。


次の日はボルダーでもしようとマットを持ってきたが、またしても疲労で断念。
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久しぶりのハイキング(久住山)

2013年08月18日 | ハイキング
肩は未だに回復せずに、何をするにも、痛みが伴う。先が見えない。
とはいえ、このままでは、登りの脚力が衰えると考え、ハイキングに行くことにした。行き先は久住山。二十数年ぶりだ。
長者原に着くと、人の多さに驚く。雑誌に載っている出で立ちの山ガール、山ボーイがカラフルだけに目に付く。
ルートは雨ヶ池を採る。木陰だけに快適だ。
この暑さの中にあっては、久住であっても一人でうろうろしていると何が起きるか分からない。水は2.5L、パックにつめる事にした。他の
荷物を含め、大した負荷ではないが、今も身にあっては、結構、肩に食い込む。
50分ほどで法華院温泉着。
ここからの登りがきつく、改めて脚力の消失に愕然とする。思えば、1月に大崩に行って以来、山には入っていない。どうしようもない状況
とはいえ、情けないことひとしお。
山には入っていない。どうしようおない状況とはいえ、情けないことひとしお。

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