国東は同じ大分に住んでいるにもかかわらず、私にとっては不案内な場所。
とういうのも、私は県南出身、国東は県北。今でこそ、道路交通事情が良くなり、すぐ
にでも行けるようになったが、昔は近くても遠い場所であった。
その国東に、いつかクライミングが満足にできなくなったら、カメラをぶら下げて、
訪れようと思い続けていた。
今はまだ曲がりなりにも、クライミングは何とか出来ているが、冬期クライミングの
トレーニングをかねて、国東峯道ロングトレイルを走ろうと思い立ち、11月3日
にT氏を誘って行ってきた。
走行距離31.5k、累積高度1701mである。
私のスタート地点の熊野磨崖仏 訪れたかった場所、実にいい表情だ。
真木大堂の内部。建物はもちろんのこと仁王像がまた素晴らしい。
メンバーは二人といっても、スタートとゴールに車を置くという方法をとって、スター
トとゴール地点を互いに逆にしたため、行動は全て単独。
仏の里といわれるだけあって、名所旧跡がコース上にたくさん点在してる。
今回の目的は脚づくりはもちろんのこと、これを訪ねるという年来の目的もあった。
田染荘の田園風景。素晴らしい光景だ。荘という字がついている
だけに昔は荘園だったのだろうか。
近隣の神社、仏閣のバックボーンだったことがうかがえる。
背景の山がこれから登る西叡山。
この古道の佇まいがまたいい。
中間地点の高山寺。西叡山にある。叡という字がついているだけに、
比叡山と関係があるのだろうか。無論、天台宗。
ここで、示し合せたわけでもないが、Tと出会う。残りの行程の健
闘を祈って、相手が来た方向へとまた走り出す。
落ちていたアケビ。天然のジェリーだ。
時期が良ければふんだんに採れそうだ。市販の甘ったるいジェリー
よりも私はこちらのほうが好みだ。
富貴寺。ここは拝観したがったが、紅葉シーズンとあって、観光客が
多くまた、汗だくもあって遠慮した。
見学のために名所旧跡の近辺では歩きに切り替え、紅葉の中の文化遺産を十二分に堪能
した。
トレイル上は薮もあり、迷って行きつ戻りつしたが、予想以上に良いところ。
走ったコースは全10コース(135k)のうちの2コース(T1,T2)。まだまだ、100kある。
また機会を作って訪れたいものだ。