天と地の間

クライミングに関する記録です。

本匠 「遊歩道」 

2009年11月29日 | フェース
 土日で比叡に行くつもりであったが、敵前逃亡者が続出したうえ、天気がくずれそうになってきたため、急遽、土曜日は本匠に行くことに
した。
 本匠は2週間ぶり、どこでも良かったが、調子が悪いときに身体張力と持久力を鍛えるには勝手知ったエリアが良かろうと本匠を選んだ。メ
ンバーは、I辺氏と安さんの3人。

ちょっと遅く、10時半に着くと先着者が結構いる。そのほとんどが2週間前にみたメンバー。ここをメインに登っているのであろう。

 


JTルートでアップ中の私。この時点ですでに張りが。

アップを2本登った後、「思えば遠くへ来たもんだ」11dに取り付き、きわどいながらも完登。しばらく休んで、「ノープロブレム」12aに取り
付いたが、下の核心部がぬめっていたため、途中敗退。 


飛ぶがごとくにトライ中。右手はテープだらけ。
パンツは岩の色に合わせてコーディネート。

 他のメンバーはというと、ドクターが「タラチネ」をRP。そして、安さんが同じルートに取り付くも、核心を越えて、終了点直下で力尽き、
惜しくもテンション。
 どうも、トレランのやりすぎで下半身に上半身が引っ張られ、赤身マグロ状態になっているようだ。ロゼに替えましょう。人事ではない。
私の場合、冬壁を前に、逆にロゼから赤身に替えねばならぬのにいまだに遅れている。


最後に、「なまこの涙」に数年ぶりに取り付き辛うじて完登。

なまこの涙にトライ中。

ガバ系の12aぐらいは、登れるように復帰してきたが、なにぶん本数が出ない。もっと、便数が増えるようせねば。


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トレイルランニング 「宝満山~若杉山 往復」 28k

2009年11月24日 | トレーニング
 日曜日に冬山のトレーニングのためのトレランを予定していたが雨のため中止にし、予報では今日、月曜日が天気が良くなるということだ
ったので行くこと決めた。(明日の出勤がいささか心配であるが)
 登山口の竈門神社に到着すると、紅葉の行楽シーズンとあって、お客さんが多い。ストレッチの後、すぐに走り出したが1kも走らないと
ころで登山者の多さで歩きになる。やはり、ここで走るには早朝か夕方からが最適だろう。前回より遅く宝満山頂に着く。先は長い。ここで
シリアルバーを補給し、早速、三郡山に向けて走る。三郡山への道は快適に走れる。

 三郡山に着いて、若杉山のほうを望むとはるかかなたに見え、かなり不安になってきた。走破を諦める時は余力を持って、引き返しを判断
しようと出発する。


宝満山頂より福岡市内を望む。


三郡山から宝満山方面を撮影。比較的なだらかで走りやすい。

 三郡山からは、かなり急な下降となる。ここを帰りにばてた状態で登り返す事を考えるといささか気が滅入る。下降のの後は、部分〃走れる
ところが現れたが、総じて、聞いていた通り、アップダウンが多く、つぎはぎの走りとなる。しかも、木に覆われ、視界が利かないために気分
も高揚してこない。
 前砥石を過ぎたあたりで、前から来るハイカーを見て、びっくり。I辺氏だ。こういうところでなじみの人にばったり会うのは日常的でない
だけに変な気がする。比叡から早く帰ってきたので登ってきたとのこと。定期的に登っていると言っていたがさすがだ。一頻り話した後、若杉
山へ向け出発する。
 しばらくアップダウンを繰り返した後、長い下降となる。いよいよ難関の「ショウケ越え」。噂ではかなりきついらしい。登りを考え、筋肉
に負担が掛からないようにゆっくりと下る。
 登りにかかり、しばらくしたところで何気なく置いた右足が滑ってしまい、転んでしたたかに左膝と右臀部を打撲してしまった。それにして
も、打つところはたいがい、怪我をしている部分とか持病を抱えているところが多い。相関関係があるのだろうか。昔からそういう傾向が私に
はある。気を取り直して、立ち上がって左ひざを見ると、なんと!タイツ(ワコールのCWX)の膝頭の部分にぽっかり穴が開いているではないか!
買ってから3回目の使用というのに。持病の膝を保護するために購入したのにこれでは効果は半減。自宅を出るとき、昨日の雨でスリップするか
もしれないと注意はしていたのだが。それに、ぼちぼち専用のシューズがほしいと思いながらも冬山が終ればトレランはしばらくは封印するた
め、購入をひかえたのが返す返すも残念。CWXよりも靴のほうが安いだけに。怪我を防ぐことが最優先。再考の余地がある。
 転んだ最大の理由は、疲れによる注意力散漫と靴底の滑り止めパターンの減った古い靴を履いていたことだろう。帰りは、CWXの穴を眺めつ
つ、自分を戒めよう。
 再び、気を取り直して進む。若杉への最後の登りがきつく、また、すぐ近くに山頂のアンテナが見えてるのだが意外と距離がある。1時半。
なんとか若杉山に到着。ここで昼食を撮った後、写真を撮ろうと立ち上がって、三郡山のほうを眺めると霞んでかなたに見える。ライトは持っ
てきているが、日没までは下山したい。しかし、今のバテから勘定するとぎりぎりだろうし、かなりきつい行程になるのが予測できる。


中ほどのドーム状のアンテナが三郡山。霞んで遠さを体感できる。

 下りでかなりの疲労を実感する。下りからしてこうである。登りが気に掛かる。しかし、平地になると意外と走れるものである。下りよりも
不思議と調子が良い。が、それも途切れ途切れのランとなり、ショウケ越えの急坂に差し掛かると大腿四頭筋のあたりがかなり張ってきた。ト
レーニング不足を痛感する。
 なんとか、筋肉も攣ることなくショウケ越えをクリアするが先は長い。途中、ガス欠予防に2回ほど休んでシリアルバーを補給するも、もはや
トレランとは言いがたい状態で三郡山に到着する。
 三郡山に着いたときには、ほんとうにホッとした。ここからは、アップダウンも少なく走りやすくなる。それでも後6k。

 宝満山までは、なるべく走るように心がけたが、やはり、疲れからたびたび歩きが入る。そして、宝満山からの下山は、転ばないことに注意し、
すべて歩きとしたが、その下りの歩きが総行程で一番きつかった。

 竈門神社に着いたときは、5時。予定通り、日没であった。


終って。

宝満山でのトレーニングは、今回で3回目。トレーニングには、市内から近く、トレーニングにはもって場所である。やや人が多すぎるのが難点
であるが。
日ごろのトレーニング不足が災いして、いまだに大腿部の筋肉痛がひどい。



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日向神 弁財天下部エリア、愛のエリア

2009年11月24日 | フェース
今年最後の連休を有意義に過ごそうと、金曜日にスポーツ外科に行って、腰と両腕に鍼と痛み止めの注射を打ってもらい、なおかつ、テー
ピングをしてもらった。これで連休は万全。
そして、今日、土曜日は安さんと日向神へ行くことにした。先ずは弁財天エリア、先着で8人ほどの人が入っており、いまだ人気の高さが窺
える。アップで2本登った後、夏前に一度さわった「日曜日の使者」12aにマスターで取り付いたがムーブをまったく忘れており、核心のクリッ
プポイントが分からず、テンションを4,5回入れてなんとか上まで抜ける。
1時間ほど休んだ後、2便目のトライでRP。ムーブが分かれば、レストポイントが多いだけに落としやすいルートと言える。
ヌンチャクを回収して下りると、三倉でお会いする方が来ており、久しぶりの再開に話が弾む。この方から、来週、広島に山野井さんを招い
ての講演があるという情報を聞く。講演後、しばらく三倉に滞在するとのこと。誘われたけれど、予定があるため残念。
 別れ際、広島の名物、もみじ饅頭の箱入りを頂く。ありがたい。

 代わって、安さんはというと、外での初の11のルートを狙って取り付いたが、終了点直下でテンション。残念。力の問題ではなく、メンタル
面だけのような気がする。


対岸から弁財天エリアを望む。


*「日曜日の使者」の7本目のボルト横のガバが浮いています。落とそうかと思いましたが、周囲の岩にも影
響が出てきそうで、道具もなかったため、そのままにしています。取り付く人は注意してください。なお、開拓者には、このことは連絡してい
るのでいづれ解決すると思います。


3時頃より、愛のエリアに転戦する。2年ぶりぐらいだろうか。久しぶりである。これまた、久しぶりに「シンバ」12abに取り付いたが、核心
のピンチを触ったところでテンション。手を悪くしてからというもの、最近では、傾斜のあるところでのピンチホールドは、無理して持たない
ようにしているが、それが高じて、ピンチに拒否反応を示すようになってきた。まあ、直るまではこのままで行こう。
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本匠 「遊歩道、前高エリア」

2009年11月16日 | フェース
 3ヶ月前より、上腕骨外側上顆炎、俗に言うテニス肘を患い、肘に痛みがはしって、力が入らなくなってきた。特
に、ピンチホールドを持つときが悪いという状況。それで、岩も人口壁も最近は自粛していたのであるが、休んでも直らないし、休めば他の
筋力の低下が否めないために、細々と続けることにした。
 で、日曜日に4人で本匠に行くことにした。


本匠が初めての「勝 野ざらしさん」
スタンスの位置取りに苦労していたようだ。

 遊歩道は、金曜日の雨で染み出しが心配であったが、リハビリで登ろうと考えていたルートはまずまずの状態。アップを2本登った後、
「思えば遠くへきたもんだ」に取り付いたが、きわどい状況で終了点クリップ。やはり、かなり持久力、筋力、身体張力の衰えを感じる。

 昼から、場所を魚道に変えようと移動したが、水量が多く、渡渉が厄介なため、前高エリアに移動すると皆、考えることは同じなようで、
かなりの人で賑わっていた。


このエリアにしては、めずらしい人出。

 ここで、11bcのルートに所見で取り付いたが核心を越えたのはいいが、終了点直下で右腕の張りがひどくなったため、登るのをやめてロ
ワーダウン。最後に、これまた所見で11aを登ったが、やはり、いくらグレードが低くとも、リハビリで所見のルートを登るのはよしたほう
がよいとつくづく感じた。分かってはいた
が。



10bを登る「お富さん」。 登るところが違うじゃろ。

それにしても、今年に入って、リハビリばかりしている。これからは、ストレッチ、ウォームアップ、クールダウン、アイシング等、体のメ
ンテナンスに気を使っていこう。無理せず、ぼちぼちが一番か。
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霧島登山マラソン参加

2009年11月03日 | トレーニング
 何か目標がないと冬壁に向けてのトレーニングに本腰が入らないため、思い切って、霧島登山マラソンに2ヶ月前にエントリーした。そのレースの日が来た。
 大会の内容は、鹿児島と宮崎県にまたがる高千穂の峰に駆け上がるというレースで、標高差1200m、走行距離9kmという過酷なものである。

内容は以下の通り。
スタート・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エイドステーション・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・山頂(ゴール)
     5,5km車道(標高差300m)            3,5km山道(標高差900m)        


スタート前

 前日、山江あたりでクライミングをしてから霧島まで移動しようと考えていたが、腰と足首の状態が思わしくないため、念を入れてスポー
ツ外科に行って痛み止めの注射を打ってもらい、万全の体制で望むことにした。
 午後2時、2台の車に7人が乗り合わせ、霧島へ。3時間半ほどでキャンプ場へ到着し、テントを立てた後、早速、酒盛りを始める。皆、レー
ス前というのによく飲む。人のことは言えないが。本来なら自粛するところであるが、やはり仲間とともに飲むのは実に楽しい。

 夜半過ぎから、ぱらぱら降っていた雨が土砂降り状態となり、目を覚ます。その後、寝れず、もんもんと明け方まで過ごす。当然、雨と寝
不足のため、モチベーションは急降下。早くも厭戦気分になり、若干、中止を期待する。案内によると、荒天を除き雨天決行となっていたが、
あれだけ降ったら中止もありえるだろうと、会場に行くとかなりの人が集まっている。中には雨の中、アップしている人も。こちらとは気合
がまったく違うようだ。

 大会式典が終わり、スターと地点へと並ぶとやはり、周りの雰囲気が違ってくる。緊張感が伝わってくる。こちらは、何しろ初めての経験、
タイムの目安が明確にないために、その辺の緊張はないものの、替わって、レースはきつくないだろうか。上まで行けるだろうか等、周りの
人とは違った後ろ向きな気持ちばかりでなかなか気勢が上がってこない。それでも、ピストルの合図と共に周りが走り出すと、闘争心に火が
点いてきた。
 グランドを一周するとすぐに坂道ロードとなる。これが5.5kも続くのである。これまで練習でも経験したことのない未知の世界。それを考
えるとキロ、6分半のイーブンペースで行けばなんとかなるだろうと漠然と思っていたが、やはりそこはレース。6分に速まり、なんとか5kま
ではそのペースを維持することが出来たが、最後の500mのきつい事といったらなかった。
エイドステーションで水を飲んでバナナを食べると、力が湧いてきて、すぐに登山道へと走りあがったが、昨日からの強い雨で道はぬかるみ、
走れる状況ではない。また、道も一人がやっと通れるほどの狭さのため、団子状態となり、かわして前へでようにもできず、しばらく歩くこ
とになる。これが良かったのか心拍数は落ち着き、要所要所、広くなったあたりでかわしながら順位をすこしづつ上げる。
 レースの間、雨はやむ気配はなく、時折、土砂降りの中の競技となるが、その中に身を置いてみると体を冷やすのに好都合となる。多分、
晴れていたらより一層ばてていただろう。

山頂直下に差し掛かると、さすがにばててきた。ほとんど歩く状態でのゴールとなる。
順位は、522人のエントリーのうち112位。タイムもほぼ予想タイム。あまり良いとはいえないが、初めてにしては、リタイヤもせず、まあま
あの満足の結果と思っているところ。




雨のため、周りの風景はまったく見えない。

終わってみて

 走る前は、雨の中、走るのは気が引けたが、これがアドベンチャーレースの雰囲気を出し、刺激的なレースとなった。晴れていれば、景色
もよく、紅葉も堪能できたであろうが、こういうレースも時には良いものである。
近年、トレランが流行っているが、初めてそのレースに参加して、トレイルランニングの魅力の一端が分かった。平地のレールよりも面白い
のは確か。そして、ここのレースなりの攻略方法も分かった。最初の5.5kは5分半ほどのペースで走り、山岳で渋滞に巻き込まれないのがタ
イムを縮めるコツであろう。来年、出ることがあれば、12分の短縮を目標に考えているところである。

今回のレース、実に17年ぶりのレースであった。初のトレイルランレールだけにどうなることかと危ぶまれたが何とか仲間のおかげで完走で
きた。出場そのものも仲間あって実現できたこと。ともに出場した面々に感謝したい。その6人のメンバーも無事に完走を果たした。忘れえ
ぬレースのひとつとなるだろう。

最後に、大会スタッフの方々には、滞りなく運営していただき、感謝したい。参加費は3000円と、並みの価格と思うが、地域の物産のお土産
をいただいたうえ、温泉券は付くわ、地域の方の炊き出しがあるわで、参加費以上の接待をしていただいた。


体育館で昼食の接待


トレランに興味がある方は、来年、エントリーしてみては。良い大会です。


コメント (2)
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