「カラマツの下の花畑」・・・・♪

軽井沢での子供時代に作った落葉松の下の花畑ーー心は今も~!「草花」「99歳の軽井沢物語」「葛西スケッチブック」ほか。  

こんな春がありました!  <芹が沢>

2007-03-01 | 日常の小さな喜び&こころ便り
 Mさんからの手紙に見つけた、○十年前の軽井沢の春です。


○子様
庭の紅梅も満開になっています。今年は春が早いですね。
こんなに暖かくて良いのでしょうか。
このぶんでは一度の雪にもお目にかかれないのでは、という残念なことになってしまいそうです。
冬なら一度は真っ白な雪景色の中に埋もれてみたいですよね。信州人としては、、、、。

芹が沢の川辺の猫柳の枝に川の水しぶきが凍りついて春の明るい光の中に輝いていたのが
とても大事な思い出になっています。
そうそう、川の浅瀬の芹の陰にかくれていたドジョウの子や、
小さな石の下に潜んでいたカジカの姿も、、、。沢ガニのあわてて石の下にもぐりこむ様子も、、、。
子供たちだけで川へ行って、鬼ザルいっぱいの芹摘みしてつい油断をして川の水にお尻をぬらしてしまったり。
ワラビ採りにも行ったね。唐松の林の中をずーっと歩いて疲れてしまうと急に笹の中に出たり、
たくさんの鳥の声を聞いたり、春ゼミの羽化もすごい思い出の宝箱の中に入っているよ。
薪採りも子供の仕事だったね。年の割りでそれぞれの体に合わせた薪の束をしょって、、、。
母親の薪の2段重ねの束の上に乗せてもらって帰ったこともあったような、、、。
                                                                                              (中略)


「芹が沢」とは、セゾン美術館の傍の上流。ほとりには御影用水の記念碑もひっそりとあります。
その流れは、今もセゾンの庭園の中を流れています。が、かつて子どもたちの足で渡れたカジカ棲む川は、セゾンのすぐ上で、いったんせき止められ、大きな沼となって、すっかり地形は変っています。
何もなかった時代だけれど、今となっては、自然の中であそんだ記憶は宝物のように感じられます。まだ、地球もそんなには傷ついていなかった時代の――。 
コメント (4)
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