世田谷美術館で、「青山二郎の眼」展が開かれています。すぴかさんのページなどで、拝見していますと、まさに青山二郎ワールドが全開という感じで、これは、ぜひ行ってみなければと心がわきたちます。
青山二郎といえば、白洲正子さんの著書にもよく登場する、白洲さんの師匠のような方。
そして、以前に読んだあの本の装丁の絵も確か、青山二郎だった・・・と思い出しました。それが、左の本。たしかに青山二郎の絵でした。
『晴れのち曇、
所により大雨』ー回想の石川 淳
石川 活
妻なればこそ分かる作家の意外な素顔。交流のあった作家達もたくさん登場していて・・・そのエピソードもユニーク。
『時雨の記』などで知られる中里恒子さんとの話も、おもしろく、作品の背景を窺い知ることが出来るような・・・。石川 活さんのエッセイは、青山二郎の絵にまけず劣らぬ、楽しめるものでした。 (1993年 11月 筑摩書房刊)