「これ、君の?」
部屋隅に脱ぎ捨ててあったものを示してO氏曰く。
「あっ、そうだけど」
。。。。。。。。。。
「なーんだ、ネコの靴下かと思った」
。。。。。。。。。
「えっ、ネコの???!」
ああ、それ以来、洗濯物を干しながら、忍び笑いが止まりません。
猫の靴下の連想が、笑いのツボにはまってしまいました。
それはかかとのないフリーサイズのソックスで、新年会の時、Hさんが、皆にくださったものです。
個室の掘りごたつの形式のテーブルの、暖かくない足元を温めるタイムリーなプレゼントでした。
それ以来、今の時期には、色も淡く厚さもほどほどのこの靴下を、たびたび愛用していたのです。
お料理で、砂糖と塩を間違えて使ってしまってーー相手には悪いけれど、こんな馬鹿馬鹿しい間違いをしてしまった自らが滑稽で、背中を向けて声を押し殺して笑ってしまったこと以来です。
向田邦子のエッセイの中にも似たような場面があった?・・・・
台所仕事をしているお母さんの背中が小刻みに震えている・・・・
真夏の熱いアスファルト用のイヌの靴(下)ならあったかもしれないけれど、ネコの靴下なんて~~
…・・・う~ん、あるのかもしれない??